目次
1. ハスカップとは:どんな植物でどんな味?

ハスカップとはどんなものか、詳しく解説していく。
ハスカップとはどんな植物?
ハスカップはぶどうやブルーベリーのような、濃い紫や青色の実をつける植物である。主に北海道に自生している。高山から亜高山にかけての地域である知床や大雪山、低地の湿地周辺で苫小牧を中心とする勇払原野が代表的だ。5月頃から黄色みがかった花を咲かせるのだが、一つ一つ開花せず、一つ二組で開花する珍しい花の付け方が特徴的である。
ハスカップの名前の由来
ハスカップという不思議な名前は、北海道先住民アイヌ族の言葉で「ハシカプ」が由来だ。「枝の上にたくさんなるもの」という意味である。
ハスカップとはどんな味?
同じ見た目のブルーベリーとよく比較されるが、ブルーベリーより酸味が強く味が濃い。近年では品質改良により、甘みが増した。皮が薄く、水分量が多いため食べやすくなっている。
2. ハスカップとは:不老長寿といわれるほど栄養豊富!

ハスカップとは栄養が豊富で「不老長寿の果実」として注目を浴びている食べ物だ。どんな種類の栄養が含まれているか解説していこう。
ハスカップとはどんな栄養がある?(※1)
・ビタミンE(※2)
ハスカップには、ビタミンEがとくに豊富だ。抗酸化作用の働きにより、体内の酸化を防いでくれる。
・ビタミンC(※3)
ビタミンCは粘膜の健康維持に効果的である。ストレスへの抵抗力を強めることや、鉄の吸収をよくする働きがあるのだ。また、抗酸化作用もあるため、有害な活性酸素から身体を守るのである。
・アントシアニン(※4)
ポリフェノールの一種であるアントシアニンには、網膜に存在するたんぱく質の再合成を促す作用がある。目の機能の改善が期待できるのだ。
ハスカップとは、栄養がたくさん含まれている食べ物だと理解していただけただろうか。次にハスカップを手に入れる方法を紹介しよう。
3. ハスカップとは:どこで手に入る?

ハスカップとは傷みが非常に早く、流通に適していない果実である。年間を通して、たった2〜3週間しか生のハスカップとは出会えないのだ。北海道民ですらスーパーの売り場で見かけることは稀である。そのため、お菓子やジャムなど加工食品として販売されているのだ。また、北海道限定で「い・ろ・は・す」のハスカップ味を購入することができる。
ハスカップとは生の状態の流通が珍しい果実だと紹介したが、北海道厚真町では「ハスカップ狩り」を行っている農園がある。なくなり次第終了となっているため、旬の時期に合わせて訪れてみるのもおすすめだ。
ハスカップとは生の状態の流通が珍しい果実だと紹介したが、北海道厚真町では「ハスカップ狩り」を行っている農園がある。なくなり次第終了となっているため、旬の時期に合わせて訪れてみるのもおすすめだ。
4. ハスカップとは:どうやって食べる?

栄養豊富でぜひ食べたいハスカップには、どんな食べ方があるのだろうか?
生のまま
ハスカップとは強い酸味が特徴的だ。酸っぱさが気にならないようであれば、ハスカップの実をそのままヨーグルトに入れて食べよう。よりハスカップの味わいを実感できる。
オリゴ糖漬け
冷凍したハスカップにオリゴ糖をかけて冷蔵庫で保管する。熱を通していないため、ビタミンC をそのまま摂取することが可能である。実を食べたあとは、濃縮ジュースとして飲むこともできる。
ジャム
ハスカップに砂糖をまぶし、鍋で煮てジャムにしても美味しく食べられる。トーストに塗ったり、紅茶に入れたりして食べるのがおすすめだ。
ハスカップはさまざまな食べ方があるが、生のままが一番栄養を吸収できるのだ。ハスカップに豊富なビタミンCは、熱に弱いためである。(※3)
5. ハスカップとは:おすすめのお菓子

ハスカップとは北海道で有名な果実だが、お菓子もおすすめである。生のハスカップとは違う味を楽しめるのだ。ここではおすすめのお菓子3選を紹介しよう。
株式会社もりもと「ハスカップジュエリー」
ハスカップをジャムに仕立て、バタークリームと一緒に薄焼きクッキーでサンドし、チョコレートで周りを縁取ったお菓子である。生のハスカップとは違い、まろやかなクリームと甘酸っぱさを味わうことができる。
有限会社はすかっぷサービス「ハスカップゼリーミニ」
生のハスカップにビート糖を使って仕上げた一口サイズのゼリーだ。本来のハスカップの味にこだわった商品である。
株式会社三星「よいとまけ」
ハスカップジャムを使用したロールケーキだ。ロールケーキの中だけではなく、外側までたっぷりジャムが塗られており、甘いもの好きにはたまらないお菓子である。
結論
ハスカップとはどんなものか、食べ方やお菓子などを紹介してきた。生のハスカップは幻の果実といわれており、なかなか手に入らないのである。栄養が豊富な生のハスカップを求めて、北海道を訪れてみたり、通販で取り寄せたりするのもいいだろう。
(参考文献)
※1 文部科学省 日本食品標準成分表
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/01/15/1365343_1-0207r2_1.pdf
※2 江崎グリコ株式会社 栄養成分百科
https://jp.glico.com/navi/dic/dic_17.html
※3 江崎グリコ株式会社 栄養成分百科
https://jp.glico.com/navi/dic/dic_26.html
※4 公益財団法人 長寿科学振興財団 健康長寿ネット
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/polyphenol.html
(ハスカップにポリフェノールが含まれていることが記載されています)
日本食品科学工学会誌/62 巻 (2015) 5 号(J-STAGE)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/62/5/62_235/_article/-char/ja/
※1 文部科学省 日本食品標準成分表
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/01/15/1365343_1-0207r2_1.pdf
※2 江崎グリコ株式会社 栄養成分百科
https://jp.glico.com/navi/dic/dic_17.html
※3 江崎グリコ株式会社 栄養成分百科
https://jp.glico.com/navi/dic/dic_26.html
※4 公益財団法人 長寿科学振興財団 健康長寿ネット
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/polyphenol.html
(ハスカップにポリフェノールが含まれていることが記載されています)
日本食品科学工学会誌/62 巻 (2015) 5 号(J-STAGE)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/62/5/62_235/_article/-char/ja/
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