1. ロシアのペリメニとは?餃子の違いは?

ペリメニとはロシアで定番の名物餃子であり、家庭料理のひとつとなっている。日本でよく食べられている餃子にも、見た目がとてもよく似ている。小麦粉などから作られている生地を薄くのばして餡を包み茹でる料理で、ロシアでは作り置きをすることが多く、冷蔵庫に常備されている家庭も多いようだ。モチモチとした食感が特徴的で食べごたえがあることから、満足度が高い一品といえるだろう。
餃子との違い
ペリメニと餃子の違いは、材料が異なることが最も大きいだろう。皮の材料は餃子は薄力粉と強力粉に対してペリメニは小麦粉と卵を使用している。中の具材は餃子は豚ひき肉とキャベツやニラに対して、ペリメニはたまねぎと牛肉や羊肉などを使用して作られる。またタレは、餃子は酢と醤油とラー油に対してペリメニはバターやサワークリームを用意する。まったくの別物かと感じるくらい、材料は大幅に違うのだ。
発祥や歴史
ペリメニの英語表記は「pelmeni」となる。起源は、ロシア周辺のモンゴルなどの近隣国家から伝わってきたといわれている。ペリメニという名称はもともとは別の言語であったようで、「耳パン」を意味する呼び名がなまってペリメニと呼ばれるようになったといわれている。
2. 本場のペリメニの作り方

本格的なペリメニの作り方や、美味しく作るためのコツを紹介していく。さらに具材のアレンジも紹介していくので参考にしてもらいたい。
ペリメニの作り方
ボウルなどに生地の材料となる強力粉、薄力粉、卵、水、塩を入れて、手でよくこねて表面がなめらかになってきたら、ひとまとめにしてラップなどをかけて常温で30分程度寝かせておく。たまねぎは、すりおろしておく。別のボウルに肉だねの材料となる合い挽き肉、たまねぎ、塩コショウ、おろしにんにくを入れて、しっかりと粘り気が出るくらいまでよくこねていく。
まな板に打ち粉をして生地をのせ、直径4~5cm程度の棒状にのばしていく。16等分に切ってから、麺棒で直径5~6cm程度にのばす。生地の真ん中に肉だねをのせて、縁に水を薄く塗っていき半月状に閉じて両端をつけてから丸く成形していく。
鍋に湯を沸かして成形したペリメニを入れて、火が通り浮きあがってくるまで中火で5分程度茹でる。皿に盛り付け、サワークリームをのせてディルを散らしたら完成となる。
生地も肉だねも、しっかりとこねることが重要である。そうすることでモチモチ食感が生まれるので、ぜひ頑張ってもらいたい。
生地も肉だねも、しっかりとこねることが重要である。そうすることでモチモチ食感が生まれるので、ぜひ頑張ってもらいたい。
ペリメニの具材のアレンジ
にんじんやキャベツを切って肉だねに加えることで、食感がやわらかくなり、野菜も多く摂ることができる。また、キノコ類をみじん切りにして肉だねに加えることで、シャキシャキとした食感が加わり、旨みも増す。きっとキノコが苦手な子どもにも食べやすくなるだろう。
3. ペリメニの食べ方はスープもおすすめ

ペリメニの基本的な食べ方から、スープへのアレンジ方法まで紹介していくので、参考にしてもらいたい。
基本の食べ方1.茹でてクリームサワーとともに
最もポピュラーでスタンダードな食べ方は、5分ほど茹でたぺリメニをサワークリームと一緒に食べるというもの。もちっとした食感が美味しく、さわやかな酸味とモチモチ食感を楽しむことができ、ロシア料理らしい美味しさを堪能できるだろう。茹でるだけで完成するので手間がかからず、とても手軽に食べることが可能である。モチモチとした食感を楽しむことができるので、水餃子にも似た食べ方ができる。
基本の食べ方2.バターで焼き餃子風に仕上げる
冷凍したぺリメニをフライパンにバターを溶かし焼いていく。餃子とよく似ていることから、モチモチ食感に加えてジューシーなペリメニを味わうことができる。ポイントはペリメニを事前に冷凍しておくことだ。両面をしっかりと焼いたあとに、ブイヨンや水で蒸し焼きにするとより美味しく食べられる。
アレンジ:ペリメニのスープ
鍋に湯を沸かして出汁の素やブイヨンを溶かし、ペリメニを茹でるだけの簡単アレンジで、ロシア風の水餃子である。仕上げにパクチーを散らすと彩りがよくなる。とても優しい味わいで、心も身体も温まるスープとなっている。また、ロシアでは食事としていただく以外に、酒のつまみとしても親しまれている。
4. 通販でペリメニをお取り寄せ

とりあえずぺリメニがどのようなものかを知りたい人には、通販もおすすめだ。ぜひ、本場の味を知ってほしい。
ペリメニキッチン「豚のペリメニ(冷凍)」
ペリメニキッチンで販売されている、最もスタンダードな豚肉のペリメニとなっている。ジューシーで味わい深く、ファンも多い一品である。冷凍なので保存ができ、食べたい時にすぐ調理ができて便利である。
ロゴスキーオンラインショップ「ロゴスキー風ペリメニ」
モチモチ食感の自家製生地にバターを練り込んだ、オリジナルの一口サイズの水餃子となっている。生地はツルっとしていて、食べると口の中いっぱいに肉汁の旨みが広がり美味しくいただける。サワークリームをつけて食べるとよりロシアらしくなるので、おすすめだ。
レストラン キエフ「ピロシキ・ペリメニ(ロシア風水餃子)セット」
こちらは高島屋のごちそう展限定の商品である。家庭で簡単にレストランの味が楽しめる。京都祇園で創業50年の歴史あふれる京都で、唯一の本格的ロシア料理店の名物である、ペリメニを味わってもらいたい。
結論
本記事では、ペリメニについて詳しく紹介してきた。見た目は中華の餃子ととてもよく似ているが、材料には大きな違いがあるというのが伝わったことだろう。興味がわいたら、まずは通販商品から試してみるのはいかがだろうか。そして家庭でも作ることができるので、ぜひチャレンジしてみてもらいたい。
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