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シナモンに期待される効果とは?栄養面の特徴などと一緒に解説!

シナモンに期待される効果とは?栄養面の特徴などと一緒に解説!

投稿者:食生活アドバイザー 吉田昌弘

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2022年6月23日

ドリンクやスイーツなどの香り付け・味付けに使われることが多い「シナモン」。甘い独特な香りがする香辛料の一種であり、一部には辛味を伴うものもある。今回は、そんなシナモンに期待される効果や、効果的な使い方などを解説する。なお、シナモンはあくまでも食品であるため「特定の病気・症状を改善するものではない」ということはあらかじめ理解しておこう。

  

1. シナモンの基本をおさらい

シナモンの効果
シナモンとは、クスノキ科ニッケイ属に分類される植物のこと。また、その樹皮から作られる香辛料は「シナモンスティック」や「シナモンパウダー」などとして知られている。シナモンにはセイロンニッケイ、シナニッケイ(カシア)、ニッケイ(ニッキ)などいくつかの種類がある。漢方においては「桂皮(けいひ)」と呼ばれており、生薬のひとつとして使われているという。

2. シナモンの効果に関する基本事項

シナモンの効果
「世界最古のスパイス」といわれることもあるシナモンは、古くから料理の味付け・香り付けのためだけでなく健康のためにも用いられてきた。そんなシナモンの栄養面の特徴や効果に関する基本事項について詳しく解説する。

その1.シナモンに含まれる栄養素

文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によると(※1)、シナモン(粉)は炭水化物や、カルシウム・カリウムなどのミネラル類を多く含んでいることがわかる。実際、カルシウムとカリウムの含有量は、小さじ1杯(約2g)でもそれぞれ24mg、11mgと多い。身体の健康状態を保つのに欠かせないミネラル類を、シナモンからも補うことができるというわけだ。

その2.シナモンに期待される効果

一般的に、シナモンは「血行をよくする」「ダイエットに役立つ」などといわれるが、シナモンの健康効果は明確にはわかっていないものが多い。実際、国立健康・栄養研究所の情報を見ても、多くの健康効果について「信頼できる十分な情報は見当たらない」としている(※2)。

3. シナモンの効果的な使い方

シナモンの効果
シナモンにはさまざまな使い道があり、一般的には飲み物の香り付け、お菓子の味付け、煮込み料理の隠し味などに使われている。ここではそんなシナモンの上手な使い方について確認しよう。

その1.飲み物に使う

コーヒーや紅茶などにシナモンを合わせるのもおすすめだ。例えば、シナモンスティックを浸けてクルクルと数回かき混ぜるだけで、シナモンの豊かな香りが付くようになる。また、ワインやチャイなどに香りを付けたいときには、飲み物とシナモンスティックを一緒に煮出すようにするとよい。

その2.スイーツに使う

シナモンは、シナモンロールをはじめ、アップルパイやフルーツのコンポート、バニラアイスといったスイーツに使うのもおすすめだ。スイーツに合わせることで、シナモン特有の甘い香りとスパイシーな味わいを一段と楽しめるようになる。生地などに使うときはシナモンパウダーを使うとよい。

その3.料理に使う

シナモンは、カレーなどのスパイスが効いた料理と相性がよい。また、鶏の煮込みや豚の角煮といった肉料理にプラスすると、シナモンの豊かな香りを楽しめるようになる。このほか、シナモンの唐揚げやシナモンライスなどを作ることも可能となっている。

4. シナモンに関するよくある質問

シナモンの効果
ここまで、シナモンについて詳しく解説してきた。しかし、中には「シナモンは1日にどれくらい摂取していいのか」や「食品以外の使い道には何があるのか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、シナモンに関するよくある質問・疑問に回答する。

Q1.シナモンの1日の摂取量はどれくらい?

シナモンは、少量の摂取であれば健康上の問題になる可能性は低い。しかし、ドイツ連邦リスク評価研究所によると(※3)、「クマリン(香料物質)を高濃度で含有しているシナニッケイ(カシア)が肝臓障害に繋がる可能性がある」と指摘している。また、同組織は60kgの成人の場合、1日あたり2gのシナニッケイを摂取すると耐用一日摂取量に達する可能性があることを報告している(※1)。

Q2.シナモンはどのように保存したらいいか?

シナモンは直射日光・高温多湿を避けて保存するのが基本だ。また、開封後は吸湿や虫害を防ぐためにキャップやジッパーをしっかりと閉める必要がある。シナモンの賞味期限は1年以上に設定されていることが多く、正しく保存すれば賞味期限まで使うことが可能な場合も多い(※4)。

Q3.食品以外のシナモンの使い道は何がある?

古代エジプトでは、シナモンはミイラを腐敗させないために使われていたという。また、現在では食品のほかに、アロマオイルなどにも使われている。独特なスパイシーさと甘みのある香りが心地よい気分を誘ってくれる。

結論

シナモンの栄養面の特徴は、炭水化物やミネラル類を多く含んでいることが挙げられる。また、一般的には「さまざまな健康効果がある」といわれている。シナモンは飲み物、スイーツ、料理などに使えるので、上品で美味しい飲み物や料理を楽しんでみよう。
(参考文献)
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  • 公開日:

    2021年12月24日

  • 更新日:

    2022年6月23日

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