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ザルに入ったヒハツの写真

ヒハツの効果・効能とは?1日の摂取量と注意点や副作用について解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2023年4月28日

健康に敏感な人たちのあいだで話題の香辛料「ヒハツ」。具体的に、どのような効果が期待できるのだろうか?本稿ではヒハツの基礎知識や期待できる効果・効能および摂取量の目安、効果的な摂り方や注意点・副作用まで詳しく解説する。

  

1. 話題の香辛料「ヒハツ」とは

自生しているヒハツの写真
ヒハツは香辛料のひとつで、日本国内では沖縄本島や八重山諸島に自生する。沖縄県の豚肉料理やそばにも使用されている。なじみが薄い方もいるかもしれないので、まずはどのような香辛料なのかを解説しておこう。

コショウ科に属する香辛料

ヒハツはコショウ科に属する、つる性の植物だ。インドネシア原産といわれ、日本では沖縄本島や宮古島、八重山諸島に自生している。沖縄県では「島コショウ」とも呼ばれている。学名は「Piper longum」といい、ロングペッパー、ナガコショウ、ピパーチなど別称も多い。
コショウと似ているものの、果実が軸に癒着する形状をしている点がやや異なる。また果実には精油が含まれている。

味や香りの特徴

古くからヨーロッパにも伝わり珍重されてきたヒハツは、コショウと同じようにピリッとした辛みがあるが、香りに関してはコショウのような強い刺激は少なく、むしろ甘さや爽やかさを感じさせる。

2. ヒハツの効果や効能

木製スクープとヒハツの写真
ヒハツは女性誌やテレビでも取り上げられ、健康への効果・効能が注目されている。ヒハツに期待できる具体的な効果・効能について解説しよう。

胃を健康に保つ効果

ヒハツは、辛味性健胃薬や蠅取薬などに用いられてきた。このことから、胃を健康に保つことに寄与すると考えられる。

血圧を安定させる効果

大正製薬の研究で、ヒハツには高めの血圧を改善して正常値を維持する作用があることが認められた。実際、商品化もされている。

血管を健全に保つ効果

ヒハツエキスには、血管透過抑制作用もあるとされている。血管透過性とは、血管とその周囲の組織との間で起こる水分や栄養素の移動のことを指す。

冷えやむくみの改善効果

血行促進作用により、冷えやむくみなどが改善されるともいわれている。また内臓を温める効果も期待できることから、ダイエットにも有効ではないかとされている。

パーキンソン病や皮膚がんを抑える効果も?

もちろん「ヒハツだけ」でこうした効果が得られるかというとそうではないが、ヒハツが持つさまざまな効果はパーキンソン病や皮膚がんなどの抑制にも寄与するのではないか、といった研究もおこなわれている。これらについては今後の情報を待ちたいところだ。

ヒハツのさまざまな効果は「ピペリン」によるもの

ヒハツにはピペリンと呼ばれる成分が含まれている。ピペリンはコショウの辛み成分として知られており、ブランデーの辛みをつけるのに不可欠の成分でもある。このピペリンが体内で作用し、上述のようなさまざまな効果をもたらすとされている。

3. ヒハツの摂取目安量はどれくらい?

木の器とヒハツの写真
古来より珍重されてきたヒハツには、現代医学によってもその効能が裏付けられている。では、適度な摂取量はどのくらいなのだろうか?効果的な摂り方とあわせて解説する。

摂取量は1日1gでよい

ヒハツは1日1g(小さじ半分程度)を摂取すればよい。コショウほど刺激はないが、好みの問題もあるためムリをしない量にすること、そして継続的に摂取することが重要だ。

4. ヒハツを効果的に摂る方法は?

ヒハツが合いそうな料理の写真
古来より珍重されてきたヒハツには、現代医学によってもその効能が裏付けられている。では、適度な摂取量はどのくらいなのだろうか?効果的な摂り方とあわせて解説する。

コショウの代わりに料理に入れる

コショウの代わりに使ってみよう。パスタやカレーなど洋食だけではなく、味噌汁やうどんなどにかけても違和感なくなじむだろう。魚料理や肉料理の下味に使う方法もある。

サプリメントで摂取する(補う)

普段の食事では摂取しづらいという方もいるだろう。量の調節も難しいかもしれない。より手軽に適量を摂取できる方法として、サプリメントという手がある。サプリメントなら1粒の量が一定のため、摂りすぎを防ぐことができる。

5. ヒハツの副作用とは?摂りすぎによる注意点

大量のヒハツの写真
何においてもそうだが、ヒハツも多量摂取して効果が高まるわけではない。1日の摂取量を守ることが大切だ。摂取過多によって起こりうる副作用や注意点について解説する。

ヒハツを摂りすぎたときに懸念される副作用とは?

摂取過多により胃痛などを引き起こすおそれもある。また人によっては気分が悪くなったり、体調が悪くなったりすることがあるかもしれない。その場合はいったん摂取をやめて、医師や薬剤師に相談しよう。

持病をお持ちの方や服薬中の方は事前に相談を

持病がある方も同様だ。ヒハツに含まれるピペリンは、薬を服用している場合に相互作用が現れることも考えられる。治療のための薬剤の効果に変化が起こることもあるため、服用中の方は事前に必ず医師または薬剤師に相談し確認しておこう。

妊娠中は使用しない

ヒハツは辛み成分を含む香辛料ゆえ刺激がある。さまざまな効果・効能は嬉しいが、妊娠中の摂取は控えるのが無難である。ヒハツを使用したサプリメントを販売する企業でも、妊娠中と授乳中の摂取は控えるよう呼びかけている。

結論

ヒハツはインドネシアに起源をもつ香辛料で、コショウ科の植物である。辛さはあるが甘く爽やかな香りを持つヒハツは、胃や血管によい影響を与えるなど健康効果が高いことで注目されている。料理にも使いやすいが、摂取過多は胃痛などを招くおそれもあるため、適量を継続的に摂取するように心がけよう。
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  • 公開日:

    2022年1月 6日

  • 更新日:

    2023年4月28日

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