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ピンクペッパーとは?普通のコショウとの違いやおすすめ市販品を紹介

ピンクペッパーとは?普通のコショウとの違いやおすすめ市販品を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2021年11月 9日

鮮やかな赤色の見た目が特徴的な「ピンクペッパー」。近年のスパイスブームによって、スーパーなどでも見かける機会が増えた。そんなピンクペッパーは名前に「ペッパー」と付いているが、黒コショウとは異なり辛味が穏やかでスッとした香りが特徴となっている。今回はそんな特徴を持つピンクペッパーを詳しく解説する。普通の黒コショウとの違いやおすすめ市販品などもチェックしよう。

  

1. ピンクペッパーとは?

ピンクペッパーとは、「コショウボク」というウルシ科サンショウモドキ属の植物から取れる実を乾燥させたスパイスのことである。市販のスパイスには「パウダータイプ(粉状)」や「ホールタイプ(丸のまま)」などいくつかあるが、ピンクペッパーはホールタイプで売られていることが多い。鮮やかな赤色が特徴であることから、食用としてだけでなくクラフトなどにも使われている。

2. ピンクペッパーと黒コショウの違い

ピンクペッパーには「ペッパー」という言葉が使われているため、一見すると黒コショウの仲間のように思われる。しかし、ピンクペッパーがウルシ科の植物から取れるのに対し、黒コショウはコショウ科の植物から取れるスパイスだ。また、味や香り、形、色味など、さまざまな点で特徴が異なる。

その1.味や香り

黒コショウといえば、ピリリとした辛味と爽やかな強い香りが特徴のスパイスである。一方、ピンクペッパーには刺激的な辛味はほとんどなく、クセもないため使いやすいことが特徴。また、香りに関しては黒コショウに少し似ていて、柔らかみのある爽やかさが特徴となっている。この特徴からピンクペッパーは食用としてだけでなく、香水などにも使われることもある。

その2.形状や色味

黒コショウは、その名前のとおり「黒色」の見た目が特徴である。また、料理にはホールで使われることもあるが、ミルで砕いてからパウダー状にして使うことが多い。一方、ピンクペッパーは鮮やかな赤色(ピンク色)が特徴のスパイスであり、料理にはホール状で使われることが多い。なお、ピンクペッパーは食用以外に、フラワーアレンジメントやクラフトなどにも使われることがある。

3. ピンクペッパーの主な食べ方・使い道

色鮮やかな見た目とクセのない味わいが特徴の「ピンクペッパー」は、食事にもスイーツにも使われる。ここではピンクペッパーのそれぞれの食べ方・使い道についても確認しておこう。

その1.料理に使う

ピンクペッパーは、ステーキ、サラダ、スープ、マリネ、ピクルスといった料理の彩りとして「仕上げ」に使われることが多い。特に、料理自体の色味が淡い場合には、色鮮やかなピンクペッパーが映えるのでおすすめだ。辛味やクセが少ないため、たっぷりと使って鮮やかな赤色を強調させるのが上手な使い方である。なお、辛味をプラスしたいなら黒コショウと合わせて使うようにしよう。

その2.スイーツに使う

ピンクペッパーは辛味とクセが少ないため、デザートやスイーツのトッピングとしても使うことができる。そのままホール状で使ってもいいし、軽く潰してからトッピングするのもおしゃれだ。簡単に使えるうえ、鮮やかな赤色がスイーツをいっそう華やかなものにしてくれる。ケーキ、クッキー、ブラウニー、マフィン、パウンドケーキなどを作るときに、ぜひピンクペッパーを使ってみよう。

4. 市販のおすすめピンクペッパー3選

ピンクペッパーは、エスビー食品やギャバンといった食品メーカーからも販売されている。一般的なスーパーのスパイスコーナーでも売られているが、もし見つけられなかったらAmazonといったECサイトを利用してみよう。

その1.エスビー「ピンクペッパー(ポァブルローゼ)」

「ピンクペッパー(ポァブルローゼ)」は、レトルト食品や香辛料の製造・販売を行っているエスビー食品の商品である。コショウボクの実を乾燥させて作っており、濃い赤色の見た目が特徴となっている。また、7g入りの小瓶タイプであり、キャップは開けやすい「スクリュー式」を採用している。

その2.ギャバン「ピンクペッパー<ホール>」

「ピンクペッパー<ホール>」は、スパイスメーカーとして有名なギャバンの商品である。コショウボクの実を乾燥させたスパイスであり、繊細な香りと弱い酸味、渋みが特徴となっている。市販品には8g入り、30g入り、90g入りなどがあり、たくさん使いたい人にも向いている。

その3.マスコット「ピンクペッパー」

「ピンクペッパー」は、スパイスメーカーのヤスマが手掛けるマスコットの商品の一つ。コショウボク(ペッパーツリー)から取れた赤い実を乾燥させたスパイスであり、サラダやソースなどの彩りにおすすめとしてる。15g入りの小瓶タイプとなっている。

5. ピンクペッパーのよくある質問

ここまでピンクペッパーについて詳しく説明してきた。しかし、まだピンクペッパーについて知りたいことや気になることもあるだろう。そこで最後に、ピンクペッパーに関するよくある質問・疑問に回答する。

Q1.コショウボク以外のピンクペッパーもある?

食用のピンクペッパーの多くには、「コショウボク」から取れた赤い実が使われている。しかし、中には、バラ科ナナカマド属の「セイヨウナナカマド」の実が使われることもあるという。そんなセイヨウナナカマドの実には独特な風味があり、ジャムやゼリーをはじめ料理や飲み物に使われているそうだ。購入する際には「原材料に何が使われているか」をよく確認しよう。

Q2.ピンクペッパーの主要産地はどこ?

ピンクペッパー(コショウボク)の原産地は諸説あるが、一般的には南米のペルーだと考えられている。それからアルゼンチンやチリなどに広がったと見られている。ただし、現在のコショウボクの主要産地は、インド洋に浮かぶフランス領レユニオン島などとなっている。

結論

ピンクペッパーとはコショウボクの赤い実を乾燥させたスパイスのことである。その特徴は一般的な黒コショウと異なり、香りや味が穏やかでクセがないこと。また、濃い赤色の見た目をしており、料理やデザートを華やかにしてくれることである。そのため、料理やデザートに使うときは見た目重視でたっぷりと使うようにしてみよう。
【参考文献】
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  • 公開日:

    2019年9月25日

  • 更新日:

    2021年11月 9日

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