1. ピーマンの賞味期限とは
ピーマンには、確固たる賞味期限というものが存在しない。そのため、消費者の責任で状態を観察して食べる必要がある。ピーマンは、保存方法によって日持ちも異なる。それぞれのおよその賞味期限について見ていこう。
常温で保存したピーマンの賞味期限
ピーマンを保存するための適温は、7~10℃といわれている。そのため、季節によっては常温保存が適している。常温保存する場合は湿気などに留意する必要がある。常温保存した場合のピーマンの賞味期限は、1~2週間といったところである。しかし、室温や日光の当たり具合では数日しか持たないこともある。
冷蔵庫の野菜室で保存したピーマンの賞味期限
ピーマンを保存するための適温を考慮すると、夏場は冷蔵庫での保存が無難である。ピーマンを冷蔵保存した場合の賞味期限は、2週間前後である。
冷凍保存したピーマンの賞味期限
ピーマンは、冷凍での保存も可能である。生でも調理済みのものでも冷凍ができ、保存方法としては、賞味期限が最も長くなる。ピーマンを冷凍した場合には、その賞味期限は最長で1か月と覚えておこう。
カットしたピーマンの賞味期限
ピーマンをカットしてしまった後で、保存する必要がある場合はどうだろうか。この場合の賞味期限は非常に短い。2日ほどをめどに使い切る必要がある。
2. ピーマンが賞味期限切れかの見分け方
保存方法によって異なるピーマンの賞味期限。それでは、ピーマンがどんな状態になったら賞味期限切れとみなすべきなのだろうか。さらにその状態が進行し、健康に害を与える可能性が出てくる消費期限は、どこで判断すべきなのか。
賞味期限切れのピーマンの特徴
賞味期限とは、風味は落ちるものの食べることに支障がない状態であることを指す。ピーマンは日数が経ち水分を失うと、皮がよぼよぼとしてくる。皴がよったようなその状態でも、ピーマンは賞味期限内である。風味や弾力性は失われるものの、食べることはできる。
消費期限切れのピーマンの特徴
健康を損なう可能性があるため食べることができない状態になれば、消費期限切れである。ピーマン特有のにおいではなく、異臭がする場合は食べることはできない。また、カビが生えたりぬめりが出てぐにゃりとした触感の場合も、廃棄するようにしよう。
3. ピーマンの賞味期限をのばす保存方法
ピーマンの賞味期限を延ばし、長持ちさせるためにはどんな工夫が必要だろうか。ピーマンに適した保存方法について説明する。
常温より冷蔵庫保存がおすすめ
上述したように、ピーマンをベストの温度で保存するのならば冷蔵が適している。ピーマンは接しているところから傷むため、袋から出して軽く水洗いをした後、水気をしっかりと除去してキッチンペーパーにひとつずつくるむとよい。これをさらにビニール袋などに入れておけば、乾燥や湿気からピーマンを守ることができる。
長期保存には冷凍庫
ピーマンが大量にあって消費しきれない場合は、冷凍にすれば長期保存が可能となる。ピーマンを冷凍する場合は、へたや種などを取り去って調理しやすい大きさにカットするとよい。専用の保存袋に入れて、小分けにしておけば便利である。ピーマンを冷凍すると、独特の食感は多少損なわれるが、苦味が軽減するというメリットもある。冷凍ピーマンは解凍はせず、そのまま調理に使用する。
4. ピーマン料理の保存期間は?
調理した後のピーマンの賞味期限についても見ておこう。料理したピーマンは、上手に保管すれば困ったときやお弁当のおかずにもなる。安全に食べるためにはどのくらいの期間に食べきるべきなのだろうか。
ピーマンの肉詰めの賞味期限
ピーマン料理の代表格といえば肉詰めである。ピーマンの肉詰めは、調理後はなるべく早く消費するのがベストである。食べきれない場合は冷凍すると、1か月の賞味期限となる。ピーマンの肉詰めは1個ずつラップにくるみ、専用の袋に入れて冷凍する。
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無限ピーマンの賞味期限
無限に食べられるほど美味しいことで話題の無限ピーマン。シンプルなレシピも人気の要因である。ピーマンがたくさんあるときにはぜひトライしたい無限ピーマン、冷蔵では3日ほどが賞味期限である。消費しきれない場合は、小分けにして冷凍しよう。冷凍した無限ピーマンは、1週間をめどに食べきってほしい。
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結論
ほんのりとした苦味と鮮やかな色合いが、食卓でよいアクセントとなるピーマン。ピーマンのパッケージには賞味期限が明記されていないため、購入後の状況や保存方法で日持ちは異なってくる。最も理に適った保存方法は冷蔵で、湿気や乾燥に注意しつつ保管すれば賞味期限も伸びる。食べる際には臭いや状態に心を配り、美味しいピーマンを堪能してほしい。