1. 冠婚葬祭の「葬」の意味

冠婚葬祭の4つの漢字にはそれぞれに意味があり、人の一生に関わる大切な儀式のことを表している。
冠...「元服」の意味を持つ言葉(お宮参り、七五三、長寿のお祝いなど)
婚...「婚礼」に関わる儀式を表す(縁談、結納、結婚式、結婚記念日など)
葬...「葬儀」に関する儀式を表す(通夜、葬式、法事など)
祭...「祖先の祭礼」の意味を持つ言葉(お盆、正月、お彼岸など)
冠...「元服」の意味を持つ言葉(お宮参り、七五三、長寿のお祝いなど)
婚...「婚礼」に関わる儀式を表す(縁談、結納、結婚式、結婚記念日など)
葬...「葬儀」に関する儀式を表す(通夜、葬式、法事など)
祭...「祖先の祭礼」の意味を持つ言葉(お盆、正月、お彼岸など)
冠婚葬祭の「葬」の行事とは?
冠婚葬祭の葬は人の死に関わる儀式全般のことを意味していて、人が亡くなったときに行われる儀式には以下のようなものがある。
通夜
葬儀
火葬
告別式
初七日
四十九日
一周忌
通夜
葬儀
火葬
告別式
初七日
四十九日
一周忌
2. 冠婚葬祭の葬のイベント1.「通夜」

まずは、冠婚葬祭の葬の行事のひとつ「通夜」について解説する。
通夜とは?
冠婚葬祭の行事のひとつである通夜とは、亡くなった翌日の夜に、友人や知人が弔問に訪れ、家族とともに別れを惜しむ儀式である。通夜という言葉は、本来の通夜が線香やろうそくを絶やさずに夜通し行われることからきているが、最近では夜の18~19時くらいから始まり2、3時間で終了する「半通夜」が多くなっている。
通夜は関わりの深かった友人や知人が参列する儀式であり、一般の弔問客は翌日の葬儀や告別式に参加するのが習わしであった。しかし現在は、昼間に行われる葬儀や告別式に参列できない人が、出席しやすい時間帯に行われる通夜に出席するケースも多い。
通夜は関わりの深かった友人や知人が参列する儀式であり、一般の弔問客は翌日の葬儀や告別式に参加するのが習わしであった。しかし現在は、昼間に行われる葬儀や告別式に参列できない人が、出席しやすい時間帯に行われる通夜に出席するケースも多い。
通夜に出席するときのマナー
冠婚葬祭の行事のひとつである通夜に出席するときの服装は喪服が基本だが、会社帰りに急いで駆け付けたような場合には、暗い色の地味な服装であれば喪服でなくてもマナー違反にはならない。
焼香が終わったあとは、お礼の気持ちを込めて僧侶や弔問客をもてなす「通夜ふるまい」が行われるのが一般的である。通夜ふるまいに招かれたらできるだけ席に着くようにし、あまり長居はせずに退席するのがマナーである。
焼香が終わったあとは、お礼の気持ちを込めて僧侶や弔問客をもてなす「通夜ふるまい」が行われるのが一般的である。通夜ふるまいに招かれたらできるだけ席に着くようにし、あまり長居はせずに退席するのがマナーである。
3. 冠婚葬祭の葬のイベント2.「葬儀・告別式」

冠婚葬祭の行事のひとつである「葬儀」と「告別式」は亡くなった2日目の昼間にとり行われる。ふたつの儀式は混同されがちだが、どのような違いがあるのだろうか。
葬儀
冠婚葬祭の行事のひとつである葬儀は、家族や親族などの近親者が故人の冥福を祈り葬る「宗教的」な儀式である。それぞれの宗教や宗派によって作法やしきたりが異なる。
告別式
冠婚葬祭の行事のひとつである告別式は、友人や知人、会社関係者など一般の人が故人に最後の別れを告げる「社会的」な儀式である。本来は葬儀のあとに墓地まで故人を見送り最後のお別れをする儀式であったが、現在は斎場などで葬儀と同時に行うのが一般的になっている。葬儀は近親者だけで行い、後日お別れの会を設けるケースなどもある。
葬式・告別式のマナー
友人や知人、会社関係者など一般の人は通夜か告別式のどちらかに出席するのが一般的で、その際は香典を持参するのがマナーである。両方に出席する場合には通夜のときに香典を持参すれば、告別式では用意しなくてもよい。
葬儀や告別式に出席する際の服装は、黒の礼服に黒いネクタイを着用し、靴やバッグなども黒で統一するのが基本だ。
葬儀や告別式に出席する際の服装は、黒の礼服に黒いネクタイを着用し、靴やバッグなども黒で統一するのが基本だ。
4. 冠婚葬祭の葬のイベント3.「法事・法要」

最後に冠婚葬祭の行事のひとつである「法事・法要」について解説する。
法事・法要とは?
冠婚葬祭の行事のひとつである「法事」と「法要」は実は違う意味の言葉である。法要とはお坊さんにお経をあげてもらい故人の冥福を祈る儀式のことだ。一方法事とは、法要のあとの食事までを含めた行事をいう。法要には「忌日法要」と「年忌法要」の2つの種類がある。
忌日法要
冠婚葬祭の行事のひとつである「初七日」は、家族や親族だけでなく友人や知人も出席して行う。本来は7日目に行われる儀式だが、現在は葬儀のあとに初七日を続けて行うケースも増えている。
そののち、遺族のみで7日おきに「二七日」「三七日」「四七日」「五七日」「六七日」の供養を行い、49日目にあたる「七七日(四十九日)」には親族や友人、知人も参列して供養を行う。一般的にはこの日が忌明けとされている。
そののち、遺族のみで7日おきに「二七日」「三七日」「四七日」「五七日」「六七日」の供養を行い、49日目にあたる「七七日(四十九日)」には親族や友人、知人も参列して供養を行う。一般的にはこの日が忌明けとされている。
年忌法要
亡くなって満一年後の命日には「一周忌」その翌年の2年後には「三回忌」の法要が行われる。どちらも家族や親族だけでなく、友人や知人も出席して行われる行事である。6年後の「七回忌」は友人、知人には声をかけずに家族と親族だけで法要を行い、そのあとの「十三回忌」「十七回忌」「二十三回忌」「二十七回忌」「三十三回忌」は遺族だけで供養を行うのが一般的だ。
結論
今回は冠婚葬祭の「葬」の行事について解説した。亡くなった翌日の夜には通夜、2日後には葬儀・告別式を行い、初七日や四十九日など決められた日にちに法要を行うのが一般的である。急な弔事にも慌てることがないように頭に入れておこう。
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