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楷書?行書?草書?それぞれの違いや歴史と書く際のコツとは

楷書?行書?草書?それぞれの違いや歴史と書く際のコツとは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2020年10月22日

「書は人なり」という言葉を耳にした経験のある方も多いだろう。文字にはその人の性格や人柄が表れるという意味の言葉だが、一口に書といっても楷書や行書などいくつか種類があり奥が深い。そこで今回は、そもそも楷書とはどういうものか、草書や行書と何が違うのかについて解説する。うまく書くためのコツも解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

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1. 楷書の意味とは?

楷書とは書道の基本となる書体のことで、一般的に正書というと楷書のことを指している。印刷用の書体である「ゴシック体」や「明朝体」も楷書の一つとされており、分かりやすく読み違えることがないので、現代では契約書といった公文書にも使われるほど使用頻度が高い。また、書道を習ううえでは最初に学ぶべき書体としてご存知の方も多いだろう。

そんな日常生活で目にすることの多い楷書だが、今から3,000年ほど前の中国の殷王朝時代に使われていた甲骨文字に由来している。楷書はその後、3世紀中ごろに隷書や行書が変化する過程で使われるようになったと考えられており、進化を重ねて7世紀の唐の時代に今日の手本とされる美しい字体に洗練された。なかでも楷書の名作として名高い欧陽詢の「九成宮醴泉銘」は、楷書の極意を伝えるものとして有名だ。

今日では歴代の手本を踏襲しつつも現代風にアレンジされた字体が登場しており、広告やポスター、看板などに幅広く使われている。

2. 楷書にまつわる歴史とは?

楷書が長い歴史を経て今日に至ることはお伝えした通りだ。ここでは代表的な書体とされる篆書(てんしょ)・隷書(れいしょ)・草書(そうしょ)・行書・楷書の5つのスタイルを、最も古い篆書から順に解説する。

篆書

篆書とは、まるで象形文字のようなユニークな形をした字体のことだ。身近では、印鑑やパスポートの表紙にある「日本国旅券」の文字などに使用されている。その左右対称の独特な形から、装飾文字としてデジタル業界でも活用されている。

隷書

秦の役人が業務効率を上げるために、篆書を書きやすくしたのが隷書だ。左右に波打つような運筆が特長で、「日本銀行券」や「壱万円」など紙幣に使われている。

草書

草書とは、前漢~後漢時代に早く書くことを目的として発達したもの。そのため点画がかなり省略されており、流れるような運筆が特徴だ。また、草書を書き崩してひらがなが誕生するなど、草書はひらがなの土台になっていることもあわせて押さえておこう。

行書

行書とは曲線的な形でスラスラ書くことのできる書体で、楷書とともに現代で主流となっている字体だ。ただし、筆順の逆転や省略法など楷書とはいくつか異なる点があるのも特徴として覚えておこう。草書と比較すると一筆書きのような運筆自体は似ているが、草書に比べて行書の方が読みやすいという違いがある。草書と楷書の中間に位置する書体で、書き方次第で個性が表現でき汎用性が高い。

楷書

楷書とは草書を崩した書体ではなく草書を整えて書いた書体であり、歴史的には一番最後に誕生している。また一口に楷書といっても、太くどっしりした楷書、線が細く緊張感のある楷書など、その書風は実にさまざまだ。点画が分かりやすく書き方も習得しやすいことから、正式な書体として最も長く使用されてきた書体である。

3. 楷書の字の特徴とは?

楷書には主に3つの特徴がある。

分かりやすく読み違いがない

楷書の特徴は一点一画を続けずに、筆を離して丁寧に書くことだ。草書や行書のように点画を省略したり字形を崩したりしないので、草書や行書に比べて分かりやすく、似ている文字を読み違えることがない。そのため、実用性が高く最も活躍している書体といえる。

バランスがよい

楷書は点画が分かりやすく中心から左右のバランスが整っているので、見やすいことが最も大きな特徴だ。見る人にストレスを与えないことも、長く親しまれている理由といえるだろう。

形が美しい

楷書は一般的に、水平・平行・垂直で構成されているので、美しい形をしている。行書や草書のような曲線があまりないので文字に安定感があり、小さな子どもから大人まで幅広い世代に受け入れられている。

4. 楷書で書くときのコツとは?

楷書は書き方やコツさえ分かっていれば、誰でも簡単に上手に書くことができる。練習する際に意識するとよい3つのポイントを紹介する。

楷書で書くときのリズムとは

楷書は一点一画どこもつなげることなく、筆順通りに書けば完成する。その際、三折法のリズム「トン(始まり)・スー(中間)・トン(終わり)」を意識しよう。リズムよく筆を運ぶことがうまく書くためのポイントだ。

楷書で書くときのバランスとは

一点一画を正確に書くことが求められる楷書にとって、バランスはとても重要な要素である。線に多少のぎこちなさがあっても、横画・縦画・直線・曲線・斜画など書体を構成する要素がバランスよく配されていればそれだけで文字の安定感が増し、美しく見える。

楷書で書くときは中心を意識する

中心を意識して書くと文字が引き締まり、一文全体が統一感のある仕上がりになる。硬筆であればリーダー入りのノートを、毛筆であれば半紙を十字に折って使用するとよい。

結論

のし袋や契約書など、節目やビジネスのシーンで欠かせない手書きのサイン。整った美しい文字で書いたなら、お祝いやお悔やみの際により相手に気持ちが通じるだろう。楷書は特に人目につく機会が多いので、キレイに書けるに越したことはない。「リズム・バランス・中心を捉える」の3点を意識して、コツコツ練習することが大切だ。
  

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