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【書道の段位一覧】最高何段まで?履歴書には書ける?疑問にお答え!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年12月29日

書道を始めるなら目標が必要だ。「段位とは何か?」「何段まであるのか?」「どのように取得すればよいのか?」「「段位をとったら資格になるのか?」など、さまざまな疑問をお持ちの方もいるだろう。本稿では書道の級位と段位、最高段位、取得する方法などさまざまな疑問にお答えしていく。

  

1. 書道の段位とは?

半紙・筆・硯の画像
そもそも書道の「段位」とはなにかを解説していこう。「級位」との違いもあわせて説明する。

段位・級位は技量の度合いを表す指標

書道の段位や級位は、いずれも技量の度合いを示す指標である。スポーツの世界でも、芸道の世界でも同じように段位や級位があるので、想像はつきやすいだろう。

級位コンプリートしたのち段位にチャレンジ

一般的には10級から始まり9級→8級→7級と昇級していく。そうして1級に合格した者が、昇段試験に挑戦していく。段位は10→9→8...ではなく「初段」から始まり、1つずつ上げていく。

段位には級位のような「飛び級」はない

昇級試験の場合は、「飛び級」といって評価次第で一気に何級も上がる可能性がある。しかし、昇段試験は飛び級がないため、コツコツと一段ずつ上げていかなければならない。

最高段位は団体による

初段はどの団体も同じだが、最高段位は8位の団体もあれば10位の団体もある。つまり書道界全体では統一されていないというのが現状だ。

級位や段位を取得するには?

級位や段位を取得するためには、いずれかの団体・協会に所属するか書道教室に通う必要がある。所属する団体・協会、教室がそれぞれ実施している昇級・昇段試験を受けて合格すれば、級位も段位も上がっていく。

2. 書道の級位・段位一覧

習字を書いている人の画像
書道の級位や段位は所属する団体・協会、教室によって異なるとお伝えしたが、ざっくりしすぎているためひとつ例を挙げよう。以下は、「教育習字普及連盟」が設定している級位・段位だ。今後、級位や段位の取得を目指す方にはひとつの目安になるだろう。

書道の級位・段位一覧|生徒の部

  • 級:10級・9級・8級・7級・6級・5級・4級・3級・2級・1級
  • 段:準初段・初段・準二段・二段・準三段・三段・準四段・四段・準五段・五段・準六段・六段・準七段・七段・準八段・八段・九段・十段

書道の級位・段位一覧|成人の部

  • 級:9級・8級・7級・6級・5級・4級・3級・2級・1級
  • 段:準初段・初段・準二段・ニ段・準三段・三段・準四段・四段・準五段・五段・六段・七段・八段・研究科

一般的な団体・協会、教室が採用している段位

上記は一例だが、多くの協会や団体が採用している段位を紹介すると、技量審査は「学童の部(小学生と中学生)」および「成人の部(高校生以上)」に分けられていることが多い。それぞれ10級から1級までの級位と、初段から10段(学童の部は8段)までの段位がある。
学童の部において8段まで合格すると「特待生」と呼ばれる最高段位になり、中学生以下でありながら成人の部と同じ練習ができるようになる。そんな特待生を指導する立場にあるのが「師範」で、10段の上、つまり成人の部の最高段位を取得した者である。

3. 書道の段位は団体・協会・教室や流派で基準が異なる

習字を書く人の画像
英検や漢検は基準が明確なので「◯級を持っている」と聞けば、どのくらいのレベルなのかイメージしやすい。しかし団体・協会や教室にはそれぞれの流派があり、独自の認定基準を設けているため、共通の基準がない。

同じ「2段」でも団体・協会・教室でレベルが異なる

たとえばAという書道団体に所属する人が取得した「2段」と、Bという書道教室に通う人が取得した「2段」は、必ずしも同じレベルではない場合がある。

団体や協会、教室が変わったら再取得する必要がある

お伝えしているように、団体や協会、教室によって基準が異なる。そのため引っ越しなどで所属する団体や協会、あるいは通う教室が変わった場合は、改めてそこが設定している級位・段位を取得しなければならない。級位に関しては飛び級があるので、10級→1級と一気に昇級できる可能性があるが、段位は一つずつクリアすることになるので覚えておこう。

4. 書道の段位を取得するための団体・協会・教室の選び方は?

硯と筆の画像
書道団体や協会、教室は数多くあるため、いざ選ぼうとすると迷ってしまうことも多い。どのように絞り込んでいくのがベストなのだろうか?

技量を高めたいのか、精神面で成長したいのかなどで変わる

純粋に技能面でのみ昇級・昇段を決定する団体や協会もあるが、書道を習う姿勢や継続年数を評価するところもある。書道を始めようと思う方は、技能を高めたいのか精神的な面で成長したいのかなどによって、所属する団体・協会や教室を選ぶとよいだろう。

得られる資格(免許)・称号も確認しておく

  • 初段「初等部師範免許状」:小学課程指導が可
  • 二段「中等部師範免許状」:中学課程指導が可
  • 三段「高等部師範免許状」:高等課程指導が可
  • 四段「助教授免許状」:一般成人指導が可
  • 五段「教授免許状」:有段者指導が可
  • 六段位:県連講習会助教
  • 七段位:本部助教
  • 八段位:講師補
  • 修師:五段以上取得者
  • 伝師:修師取得者
  • 伯師:伝師取得者
こちらは、先ほど紹介した「教育習字普及連盟」が認定している資格や称号である。一例だが、このように段位によってさまざまな資格(免許)や称号が得られる。これらも所属する団体や協会、教室などで変わるため、自分がなりたい(ほしい)資格や称号があるかどうかも選ぶ基準になってくるだろう。

5. 書道の段位は履歴書に書ける?

履歴書の画像
コツコツと努力を重ねて取得した書道の段位。「履歴書に資格として記入できるのではないか?」と考える方もいるだろう。

段位は履歴書の「免許」「資格」欄には書けない

書道の段位は団体・協会・教室によって認定基準が異なる。そのため残念ながら、履歴書の「免許」や「資格欄」に書くことはできない。ただし「特技欄」には書けるので、書道の段位取得をアピールしたい方はぜひこちらに書いておこう。

「硬筆・毛筆書写技能検定試験」で取得した資格は履歴書に書ける

上記の通り書道の段位は履歴書の資格欄には記入できない。だが日本書写技能検定協会が実施している「硬筆・毛筆書写技能検定試験」で取得した資格であれば、履歴書の資格欄に明記できる。日本で唯一、文部科学省後援の技能検定試験だからだ。
「硬筆・毛筆書写技能検定試験」で段位に合格すると、大学・専門学校等の入試での優遇や単位認定が認められる学校もある。書道を始めたい方はぜひチェックしておくとよいだろう。

結論

デジタル時代になり、毛筆どころか硬筆でも字を書く機会が減った。だが書道で美しい文字を学べば、さりげない場面で「キレイな字を書く人だな」と好印象を与えられるはずだ。静かな空間で精神を集中し、自分と向き合う時間は、心も穏やかにしてくれるだろう。自分のペースで書道を楽しみ、ぜひ段位取得を目指してはいかがだろうか。
書道に関する豆知識
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  • 公開日:

    2021年5月28日

  • 更新日:

    2023年12月29日

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