目次
- 1. お年玉は新札がマナー
- 2. お年玉用の新札を入手する方法
- 3. お年玉に新札を用意できなかったときは?
- 4. 新札の正しい折り方とポチ袋への入れ方
- 5. お年玉に関する豆知識|昔はお金じゃなかった?
- 6. お年玉用の新札についてよくある質問
- 新札を、表面が上になるよう平らに置く
- 左側を、約1/3の幅で内側に折る
- 右側を、同じく約1/3の幅で左側に重ねるように折る
- ポチ袋を、表面が上になるように置く
- 新札の肖像画が見える面が、ポチ袋の表側に来るように入れる
- 新札がポチ袋からはみ出さず、きちんと収まるように調整する
1. お年玉は新札がマナー

お年玉に新札を用いることは、日本の美しい伝統として受け継がれている。
新札を用意する理由
新札を用意するのは、新年を迎えるお祝い事としての意味合いが強い。未使用の紙幣なので、受け取る側への敬意や祝福の気持ちをより強く伝えることができる。また新札を用意する「行為」そのものも、相手への思いやりや心配りを示すとされる。
この慣習は日本独特の文化的背景に根ざしており、新年の清新なスタートを祝う意味合いが込められている。
いくら用意すればいい?
2. お年玉用の新札を入手する方法

上述のように、お年玉に新札を用意することは重要なマナーである。では、その新札をどのように入手すればよいのか?
銀行の窓口で両替する
もっとも確実なのは銀行の窓口での両替。とくに年末年始は、多くの銀行で新札を準備している。窓口で両替する際は、事前に銀行の両替サービスが利用可能かどうかを確認し、必要に応じて予約をするとスムーズだ。なお両替可能な金額や紙幣の種類に制限がある場合もあるため、あわせて事前に確認しておこう。
ATMで両替する
一部の銀行のATMでは、新札への両替サービスを提供している。通常の引き出し操作と同様に、新札を希望するオプションを選択すれば入手可能だ。ただし全てのATMが対応しているわけではないため、利用前に銀行のホームページ等で確認することが望ましい。
ATMで限度額まで引き出す
ATMで新札を指定して両替できない場合でも、限度額まで引き出すことで新札を入手できることがある。とくに年末年始は多くの人が新札を求めるため、銀行はATMに新札を補充しておくのが一般的だ。
この時期にATMから大量に引き出すことで、新札を得られる確率が高まるというわけ。ただし、新札が出てくるとは限らないため、完全に新札のみを手に入れられる保証はない。
3. お年玉に新札を用意できなかったときは?

お年玉用の新札を用意できなかったときはどうすればよいのか。さすがに「あげない」わけにはいかないため、対処方法を知っておこう。
シワのないきれいな紙幣を選ぶ
新札が手に入らなかったら、できるだけシワや汚れのない、状態のよい紙幣を選ぶこと。いわゆる「ピン札」と呼ばれ、新札に近い状態を保っている。ピン札は使われていてもキレイなので、新札と見分けがつかないほどよい状態のものもある。
ポチ袋や封筒をひと工夫する
新札がない代わりに、ポチ袋や封筒をひと工夫することで特別感を演出しよう。子どもが喜ぶデザインのポチ袋を選んだり、手書きのメッセージを添えたりすることで、お年玉に心温まるひと工夫を加えられる。小さな配慮でも受け取る側にすれば大きな喜びとなるはずだ。
簡単にお詫びの言葉を添える
どうにもこうにもならないときは、お年玉を渡す際に簡単なお詫びを添えるのもひとつの方法である。双方の関係性にもよるが、たとえば「新札を用意できずごめんね、でも心を込めてお年玉を用意したよ」など。たった一言でもあると受け取る側の気持ちも違ってくるだろう。
4. 新札の正しい折り方とポチ袋への入れ方

新札の折り方とポチ袋への入れ方も、重要なマナーのひとつである。
新札は三つ折りにする
新札をポチ袋に入れる際、まずは三つ折りにすることが基本だ。この折り方はポチ袋にぴったり収まるサイズにするため、また見た目の美しさを保つために覚えておこう。折り目がキレイかつ均等になるように注意しよう。
新札をポチ袋に入れる方法
新札をポチ袋に入れる際は上下逆さまにならないように注意しよう。
正しい書き方はこちらで解説
5. お年玉に関する豆知識|昔はお金じゃなかった?

お年玉といえば子どもたちに渡す「現金」だが、その起源はお金ではなかった。お年玉にまつわる歴史や文化を知ることで、この習慣をより深く理解できるだろう。
お年玉の起源
お年玉の起源は「お餅」だ。古くは、新年に歳神様が家々に幸福をもたらすとされ、その神様に感謝の意を示すためにお餅をお供えしていた。その後、家長が神様からの恵みとして家族にお餅を分け与える習慣が生まれ、お年玉の原型となった。
お金としてのお年玉の始まり
時代が変わるにつれ、お餅ではなく「お金」を贈る習慣に変わっていく。これには、子どもたちの成長や健康を願うとともに、一年の幸運を祈る意味合いが込められていた。またお金を贈ることで、子どもたちが自分で何かを買う楽しみを持てるようにもなった。
地域による違い
日本国内でも、お年玉の習慣は地域によって異なる面がある。たとえば贈る金額の相場、お年玉を渡す年齢の範囲などが地域によって微妙に異なることも。またお年玉を渡すタイミングや方法も、家庭や地域の文化による違いが見られる。
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6. お年玉用の新札についてよくある質問

お年玉の新札に関してよくある質問および、それに対する回答をまとめた。
お年玉は新札じゃないとダメ?
新札を用いることは一般的なマナーだが、必ずしも「新札でなければならない」というわけではない。新札を用意するのは新年の祝福と清新な気持ちを伝えるためだが、新札がなければ状態のよい紙幣を使うようにしよう。
郵便局でも新札に交換してもらえる?
一般的に、郵便局では新札への交換はしてくれない。銀行の窓口やATMを利用しよう。ただし、郵便局によっては例外的に新札の交換サービスを提供している場合もあるため、事前に確認してみてもよいだろう。
どうしても新札が用意できなかったときは?
新札がどうしても用意できなかった場合は、シワや汚れのない状態のよい紙幣(ピン札)を使おう。また渡す際に新札を用意できなかった旨を簡単に伝えると、相手への配慮が伝わる。
お年玉を電子マネーであげるのはマナー違反?
近年キャッシュレス化が進む中で、お年玉を電子マネーやギフトカードで贈ることも増えている。伝統的なマナーは現金だが、遠方に住む家族やコロナ禍での非接触を考慮する場合など、電子マネーも選択肢となりうる。ただし受け取る側の状況や好みは考慮しよう。
結論
お年玉はご祝儀のひとつであるため、新札を用意するのが望ましい。新札は銀行窓口やATMで替えられる。ただし両替用ATMがなかったり、年末年始は金融機関の営業時間が変更になっていたりすることもある。ギリギリになって慌てることのないよう、余裕を持って準備するとよい。正しい折り方やポチ袋への入れ方もマスターし、万全な状態で用意できるようにしておこう。