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エアコンのドライ機能とは?冷房と効果や電気代を比較してみた

エアコンのドライ機能とは?冷房と効果や電気代を比較してみた

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年5月 7日

エアコンのドライ(除湿)機能を活用すれば、室内を快適に保てる。冷房とは効果が違うので、上手に使い分けることが重要だ。この記事ではドライと冷房の違いや使い分けるためのコツを紹介する。電気代の違いや節電のコツと併せて紹介するので、ぜひ参考にしてほしい。

  

1. エアコンのドライと冷房の効果の違い

まずはエアコンのドライと冷房の仕組みや効果を解説しよう。違いを把握して使うことが、部屋を快適に保つことにつながる。

ドライの効果

ドライは部屋の湿度を下げることを優先した機能だ。空気にたくわえられる水分の量は、温度が低くなると少なくなる。湿気を含んだ空気をエアコンの中に取り込み、内部の熱交換器(フィン)で熱を奪う。空気が冷えてたくわえられなくなった水分は熱交換器につき、室外機のホースから排出される。あとは水分が少なくなった空気を部屋に戻すことで、湿度を下げる仕組みだ。

冷房の効果

冷房は室温を下げることを目的としている。エアコンの中に熱い空気を取り込み、熱交換器で熱を奪ってから冷たい空気を排出して温度を下げる仕組みだ。基本的な仕組みはドライと同じなので、温度と湿度を同時に下げられる。ドライは湿度を下げること、冷房は温度を下げることを優先する機能と考えればわかりやすい。

ドライ機能の種類

ドライは「弱冷房方式」と「再熱除湿方式」の2種類がある。弱冷房方式は、冷房と同じ仕組みで空気の水分を減らす方法だ。名前の通り弱い冷房なので、部屋の温度は1~3度ほど下がる。

一方で再熱除湿方式はエアコン内部で冷えた空気を暖めてから戻すので、部屋の温度を下げることがない。弱冷房方式よりも電気代はかかるが、湿度が高く寒さの残る梅雨の時期などに活躍する。

2. エアコンのドライと冷房の使い分け方

エアコンのドライと冷房を上手に使い分けるコツを紹介する。4つのポイントをチェックして、室内を快適に保ってほしい。

暑いときは冷房

暑いときにドライを使っても温度はあまり下がらない。冷房を使用して部屋の温度を一気に下げよう。温度が高い真夏でもすぐ涼しくなるので、快適に過ごせる。

湿度が高いときはドライ

湿度が高いときはエアコンのドライ機能で除湿しよう。ジメジメとした梅雨や秋の長雨のときにおすすめだ。50〜60%くらいが過ごしやすい湿度とされている。この数字を目安にドライを使うか判断しよう。

ドライを部屋干しに活用

部屋干しをすると洗濯物の湿気で湿度が高くなる。エアコンのドライ機能なら洗濯物の湿気を除去できるため、乾きが早くなる。扇風機やサーキュレーターと併用すればより効果的だ。

冬のドライは効果なし

冬は気温が低いのでドライを使う必要がない。湿度が下がりすぎると鼻やのど、皮膚が乾燥する。風邪もひきやすくなるので注意しよう。湿度が40%以下になったら加湿器や洗濯物で加湿してほしい。

3. エアコンのドライと冷房の電気代の違い

エアコンのドライと冷房の電気代を比較した。簡単に実践できる、電気代を節約する3つのコツと併せて紹介しよう。

電気代が安いのは?

環境や設定温度によって異なるが、電気代が一番安いのは弱冷房方式のドライだ。ただし、弱冷房方式のドライと冷房は電気代にあまり差がないので、そこまで気にしなくてもよいだろう。湿度が下がれば体感温度が下がり設定温度を上げやすくなるので、上手に併用しよう。

再熱除湿方式のドライは冷えた空気を暖めるため、消費電力が多くなる。「弱冷房方式」「ドライ」「再熱除湿方式」の順番で、電気代が高くなると考えよう。一方で再熱除湿方式には部屋の温度が変化しないといったメリットがあるため、状況に合わせて使い分けてほしい。

電気代を下げるポイント

エアコンの冷房は、設定温度が高くなるほど消費電力は少なくなる。電気代を節約したいなら、弱冷房方式のドライや高めの温度に設定した冷房を活用しよう。一方で冷房の設定温度を上げすぎると快適な室温を保てなくなるので、28度を目安にするのがポイントだ。

室温を下げてからドライ機能を使う

1番電気代が安い弱冷房方式のドライではなかなか室温が下がらないこともある。冷房で部屋の温度を下げてから、弱冷房方式のドライに切り替えるといった使い方がおすすめだ。ただし、気温が高いときはドライは使わず、冷房でしっかりと室温を下げたほうが快適に過ごせる。

サーキュレーターを活用する

電気代が安いサーキュレーターや扇風機とエアコンを併用しよう。足元にたまる性質がある冷気を循環させれば、室温が均一になる。同じ設定温度でも涼しさを感じやすくなるのがメリットだ。エアコンに背を向けてサーキュレーターや扇風機を置くと、空気が効率よく循環する。

結論

エアコンのドライには湿度を下げる効果がある。温度を下げたいときは冷房を、湿度を優先して下げたいときはドライを活用してほしい。また、ドライには弱冷房方式と再熱除湿方式があるので、それぞれの特徴をチェックしておこう。電気代は弱冷房方式が一番安く、その次にドライ、もっとも高いのは再熱除湿方式だ。効果や電気代を比較しながら、室内を快適に保てるように使い分けてほしい。
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  • 更新日:

    2021年5月 7日

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