1. エアコンの臭いの原因とは?
エアコンをつけると臭いと感じる場合、主な原因はカビであることが多い。ほかには部屋の中の生活臭や電気系統の異常が原因の場合もある。以下でそれぞれの原因を詳しく見ていこう。
エアコン内部にカビが生えている
エアコン本体の内部にカビが生えているとカビ臭くなる。カビは湿気のある環境を好み、ホコリや汚れを栄養分にして繁殖する。エアコンの中は水分が結露しやすく、ジメジメとした環境になりやすい。さらにエアコンが部屋の空気を吸い込む際、空気と一緒にホコリや汚れを吸引することがある。これらのことから、エアコンの中はカビにとって生息しやすい環境となってしまうのだ。
部屋に生活臭やタバコ臭がたまっている
エアコンは部屋の空気を吸い込んで温風や冷風に変える仕組みのため、部屋の中に生活臭が充満している場合はエアコンから出る空気が臭くなりやすい。料理の臭いやタバコの臭い、ペットの臭いなどを吸い込んでいることが原因だろう。
電気系統がショートしている
エアコンから焦げ臭いような異臭がする場合は要注意だ。焦げ臭い場合はエアコン内部の電気系統がショートしているなどの原因が考えられるので、すぐに運転をストップして業者に点検を依頼しよう。
2. エアコンの臭いを簡単に消す方法
エアコンの臭いを消すには、内部の徹底的な掃除が必要だ。しかし来客などの予定があり「今すぐにエアコンの臭いを消したい」とお考えの方は、臭いを簡単に消せる以下の方法を試してみよう。
ただし、ここでご紹介する方法はあくまで応急処置なので、臭いの根本原因を解決することはできない。後日改めて、次の章で解説する対処法を必ず行ってほしい。
ただし、ここでご紹介する方法はあくまで応急処置なので、臭いの根本原因を解決することはできない。後日改めて、次の章で解説する対処法を必ず行ってほしい。
方法1.冷房16度で1時間運転する
エアコンの最低温度である16度で1時間冷房をつけると、臭いが取れる場合がある。その仕組みは、低い温度で運転させるとエアコン内部が結露し、生じた水がカビや汚れを流してドレンホースから排出させることにある。
冷房運転中は窓を開けて換気し、そのあとは1時間以上送風運転をして内部を乾燥させよう。
冷房運転中は窓を開けて換気し、そのあとは1時間以上送風運転をして内部を乾燥させよう。
方法2.暖房30度で1時間運転する
30度の暖房で1時間運転するという方法もある。これはエアコンを最高温度である30度前後で運転させることで、内部を乾燥させてカビの繁殖を防ぐものだ。この際も窓を開けてしっかり換気しよう。
ファブリーズやエアコン洗浄スプレーはNG!
臭いがするようなひどい汚れのとき、エアコン洗浄スプレーの使用は避けよう。洗浄スプレーを使用すると、汚れが奥に流れて逆に除去しにくくなる、スプレーの成分が残って汚れの原因になるといった危険性があるためだ。さらにスプレーが誤って電気系統にかかると、エアコンが故障するおそれもある。
また、消臭スプレーのファブリーズも使ってはいけない。そもそもファブリーズは布製品や空間を消臭するもので、エアコンへの使用を想定されて作られていない。消臭スプレーの成分がエアコン内部にたまって、汚れや臭いを悪化させることもある。
また、消臭スプレーのファブリーズも使ってはいけない。そもそもファブリーズは布製品や空間を消臭するもので、エアコンへの使用を想定されて作られていない。消臭スプレーの成分がエアコン内部にたまって、汚れや臭いを悪化させることもある。
3. エアコンの臭いを完全に除去する方法
エアコンの臭いを除去するために大切なのは、内部を徹底的に掃除してカビや汚れを落とすことだ。しかしエアコンは精密機器なので、素人が内部まで分解して掃除することはできない。まずは自分でもできる簡単な掃除を試し、それでも改善しない場合はプロに任せるのがおすすめだ。
方法1.できる範囲で掃除する
フィルターの掃除であれば素人でもできる。フィルターに付着したホコリがカビの栄養分になっているおそれもあるため、まずはフィルターを取り外してキレイにしてほしい。掃除機でホコリを吸い取り、水洗いして完全に乾かそう。
あとはルーバーや、パネルを開くと見える冷却フィン、送風ファンなどのパーツを軽く掃除するといい。
あとはルーバーや、パネルを開くと見える冷却フィン、送風ファンなどのパーツを軽く掃除するといい。
方法2.業者にエアコンクリーニングを依頼する
それでも改善しない場合は、業者にエアコンクリーニングを依頼するのがおすすめだ。内部までしっかりキレイにしてくれるので、臭いが解消されるだろう。
賃貸の場合は管理会社に相談しよう
賃貸物件にお住まいでエアコンが最初から備え付けだった場合は、エアコンが臭いことを管理会社や大家さんに相談しよう。契約の内容にもよるが、クリーニング費用を管理会社や大家さんに負担してもらえる可能性もある。
4. エアコンの臭いを予防するコツ
最後にエアコンの臭いの予防策を紹介する。嫌な臭いに悩まないためにも、ぜひ日頃から実践してほしい。
冷房使用後に送風運転する
エアコンを冷房運転させたあとは、内部が結露しやすい。ジメジメした状態を防ぐために、冷房や除湿運転のあとは送風運転を行って内部を乾燥させよう。
こまめに換気する
エアコンは室内の空気を吸って稼動している。部屋に生活臭やタバコの臭い、ペットの臭いなどがたまらないよう、こまめに換気するのもおすすめだ。
定期的に掃除する
フィルターなどをこまめに掃除し、エアコンがホコリや汚れをため込まないようにすることも欠かせない。フィルターは月に1~2回を目安に掃除しよう。
結論
快適に生活するのに役立つエアコンだが、エアコンから出る風が臭いと気持ちよく過ごせなくなってしまう。カビが原因の場合は掃除やプロのクリーニングを、部屋の臭いが原因の場合は換気するなどの対策を行い、心地よくエアコンを使おう。
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