1. レアな10円玉は何年のもの?|昭和編

現行の10円玉は昭和の時代に初めて発行されたものだ。1銭硬貨などと比べると新しいイメージのある10円玉だが、現在が令和ということを考慮するとそれなりの歴史がある硬貨といえる。年号が昭和になっている10円玉のなかでも、次の年に発行されたものはプレミアムが付いていることがある。
昭和33年発行の10円玉
昭和33年の10円玉は、現行の10円玉と異なり縁がギザギザしている。実は10円玉が発行された当初は縁がギザギザしたデザインだったのだ。ギザギザの10円玉は昭和26年から33年まで製造されたが、33年は発行枚数が少なくあまり出回っていない。このため、昭和33年発行の10円玉はレア度が高く、プレミアムが付いている。
昭和61年発行の10円玉
昭和61年発行の10円玉も場合によってはレアで価値が高い。実は昭和61年の10円玉は前期と後期でデザインが少し異なっていて、後期の10円玉はレア度が高く高価で取引されることもある。もし昭和61年発行の10円玉をお持ちの方はしっかり観察してみよう。チェックポイントは次の3点だ。
・鳳凰堂の中央部分にある階段が天板と融合している
・向かって左側上部の屋根が従来のものよりも鋭角
・向かって左側下部の屋根に切れ目がない
・鳳凰堂の中央部分にある階段が天板と融合している
・向かって左側上部の屋根が従来のものよりも鋭角
・向かって左側下部の屋根に切れ目がない
2. レアな10円玉は何年のもの?|平成編

平成の時代に発行された10円玉にもレア度が高いものがある。平成25年はほかの年よりも10円玉の発行数が少なったため、プレミアムが付いている。とくに未使用だったりあまり使用されていなかったりするキレイなものはレアだ。高価買取される場合もあるので、平成25年発行のレアな10円玉を探してみよう。
3. ギザギザな10円玉はレアなの?

現在と同じ銅製の10円玉は、発行当初縁がギザギザしていた。過去に何度かテレビなどで取り上げられたことがあり、縁がギザギザの10円玉のことは「ギザ10」とも呼ばれている。なぜギザ10がレアなのかを解説しよう。
ギザ10が発行されたのは8年間だけ
ギザ10は昭和26年~33年の8年間だけ発行された10円玉だ。正確に言うと昭和31年には10円玉の発行がなかったため、7年間しか発行されていない。このため、流通量はかなり少ない。発行初年の昭和26年のものと、発行数が少ない昭和32年・33年のものはとくにレアで、プレミアム価格で取引される。
ギザ10の未使用品や美品はかなりレア
ギザ10は過去に何度かテレビなどで取り上げられたこともあり、レアな10円玉だと知れ渡った。現在は使用済みギザ10の取引価格は落ち着いているものの、未使用品や美品などはかなりレアで高値が付く。
4. レアな10円玉の『ギザ10』は何故つくられた?

レアになったギザ10はなぜ7年間だけの発行だったのだろうか?10円玉の縁をギザギザにした経緯とギザ10が発行されなくなった理由を紹介する。
10円玉の縁をギザギザにした経緯
昭和26年に発行開始された10円玉は、当時硬貨のなかでは最も高額だった。このため、最高金額の硬貨を象徴して縁にギザギザした装飾が施された。また、当時は10円玉の原料である銅の価値が高かったことも、縁をギザギザにした理由の1つとして挙げられる。10円玉を削って転用したり偽造したりするのを防止するために、加工しにくいギザギザを縁に入れたのだ。
レアなギザ10が発行されなくなった理由
発行当初10円玉は最も高額な硬貨だったが、昭和32年により高額な100円玉が発行されるようになった。100円玉にも縁にギザギザが施され、大きさなども10円玉と似ていることから10円玉の縁は滑らかになる。また、同時期に銅の価値も低下して転用を防止する必要がなくなった。このため、ギザ10の発行はなくなり、現在レアな10円玉として知られるようになったのだ。
結論
レアな10円玉の発行年や特徴について解説してきた。毎年発行されているので、普段使っている財布のなかの10円玉はほとんど年号が平成になっているだろう。だが、子どもの頃に大事にしていた貯金箱などには、年号が昭和の10円玉が残っているかもしれない。一度出してみて、レアな10円玉が入っていないか探してみよう。
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