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ぬめりは雑菌の巣窟!排水口などのぬめりの掃除方法と防止策を解説!

ぬめりは雑菌の巣窟!排水口などのぬめりの掃除方法と防止策を解説!

投稿者:ライター 西村七海 (にしむらななみ)

鉛筆アイコン 2021年8月18日

排水口などの水回りに発生する「ぬめり」。掃除をしても、なかなかキレイにならないことでお悩みの方も多いのではないだろうか。そこで今回は、水回りのぬめりの正体や効果的な落とし方、予防方法などを徹底解説していく。ぬめりに悩んだときは、ぜひ当記事をご覧になってほしい。

  

1. 排水口などの水回りにできる「ぬめり」の正体とは?

ぬめりの効果的な対処法や予防策を知るためにも、まずはぬめりの正体を知っておこう。

ぬめりの正体はズバリ「菌」

ぬめりの正体は、菌。はじめのうちは、一つひとつだった細菌が増殖するにつれて集団化し、粘着性のあるバイオフィルム(生物膜)を形成していく。これがぬめりの正体だ。

ぬめりの正体であるバイオフィルムは、さまざまな細菌・微生物がお互いに影響しあい、ひとつの共同体として小宇宙を形成したものだ。そして、単体のときよりも抗菌剤が浸透しにくいようにバリアを形成するため、通常の掃除では除去できないこともある。

2. 水回りにぬめりが発生する原因は?

湿気が多く汚れが豊富な水回りは、菌が好む環境だ。ここでは、具体的なぬめりの発生原因と、放置するとどのような問題が起こるかを見ていこう。

キッチンなら食べカスや油汚れなど

キッチンの排水口には、食べカスなどさまざまなゴミが流れる。排水口やゴミ受け、パイプに汚れが溜まると、ぬめり発生の原因になるのだ。

さらに、皿や調理器具に付着した油分が排水口にへばりつくことで、汚れを吸着する。油を使った調理が多いご家庭は特に注意が必要だ。ぬめりとりを行う場合は、汚れや油分を落とすことから始めよう。

お風呂なら石鹸カスや皮脂汚れなど

お風呂の排水口には、皮脂汚れや抜け毛、石鹸カスなどが流れていく。これらをエサに菌が繁殖するため、ぬめりが発生する原因となるのだ。
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ぬめりを放置するとどうなる?

排水口のぬめりをそのまま放置しておくと、細菌のバイオフィルムが拡大していくため衛生面はもちろんのこと、ドブのような異臭がするようになるほか、害虫を寄せ付けることもある。このバイオフィルムに汚れが吸着し、エサとなる油汚れも巻き込んで肥大化していくと、排水口の先にある排水管が細くなって詰まりの原因になり、結果、配管工事業者のお世話にならなくてはならない状況にもなりうる。

3. ぬめりの除去は汚れ成分を効率よく分解するのがポイント

ぬめりを除去するためには、成分から汚れを分解するのが重要だ。そのために必要なポイントを見ていこう。

酸性が強いぬめりにはアルカリ性が効果的

汚れには液性があり、除去するためには反対の性質で中和することがポイントだ。ぬめりの原因となる汚れの多く、油や皮脂などの汚れは酸性のため、反対の性質であるアルカリ性が効果を発揮する。

重曹や塩素系漂白剤がおすすめ

酸性の性質を持つぬめりの除去には、弱アルカリ性の重曹やアルカリ性の塩素系漂白剤、カビ取り剤が適している。

重曹とクエン酸の組み合わせも効く

クエン酸は酸性のため、本来は同じ酸性の性質を持つぬめりには効果が期待できない。しかし弱アルカリ性の重曹と、酸性のクエン酸を組み合わせることで炭酸ガスが発生し、シュワシュワと発泡する。この泡には、汚れを浮きやすくする効果があるのだ。

4. 水回りにできたぬめりを取り除く掃除方法

ぬめり除去に重要なポイントがわかったところで、具体的な掃除方法を解説していく。軽いぬめりであれば、以下の方法を試してみよう。

食器用中性洗剤を使ったぬめり取りの手順

  • ごみ受けのごみを捨てる
  • パーツを外す
  • 洗剤をつけて洗う
  • 排水穴の周りを洗う
  • 汚れを流して元にもどす
    汚れをきれいに流したら、部品をひとつひとつ元に戻す。
排水口のカバーを外すとごみ受けがあるので、持ち上げて中の食材カスなどを捨てる。せめてここまでは、キッチンを使うたびにやっておきたい。ごみ受けの下に排水トラップカバーがあれば持ち上げて外す。水が流れる排水パイプを囲む排水トラップをつかんで左にまわして外す。掃除には使わなくなった歯ブラシが便利だ。中性洗剤をつけて、ごみ受けの網目や細かい部分を擦る。排水トラップや蓋についたぬめりも洗剤をつけたスポンジで磨くときれいに落ちる。排水穴の周りにもぬめりがついているので、同じようにスポンジで擦り、手が届かない部分は歯ブラシを使う。汚れをきれいに流したら、部品をひとつひとつ元に戻す。

重曹とクエン酸を使ったぬめり取りの手順

  • ごみ受けのごみを捨てる
  • パーツを外す
  • 重曹を振りかける
  • クエン酸水をかける
  • 汚れを流して元にもどす
手順2までは、上記の洗剤を使う場合と同様。外したパーツをシンクに並べたら、上から重曹を振りかける。パイプの周囲やかごの網目、パーツのすき間にも行きわたるように、たっぷりめに。クエン酸小さじ1を水250mlに溶かしたクエン酸水を、重曹のかかったパーツの上にかける。するとすぐにシュワシュワと発泡してくるので、30分ほど放置する。これは前章でも解説したとおり、アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸が反応することで発生した炭酸ガスで身体には無害。汚れを浮き上がらせる効果がある。手順5では、お湯を使うとより効果的だ。

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重曹と酢を使ったぬめり取りの手順

  • 重曹を下が見えなくなるまで入れる
  • お酢を重曹のうえからそそぐ
  • 5~30分ほど放置する
  • お湯を使ってお酢と重曹を流す
ぬめりとりをする前に、排水口のカバーやゴミ受けはあらかじめ外しておく。重曹をふりかけてブラシで磨いておくとよいだろう。お酢はクエン酸と同様に酸性であり、重曹と混ぜることで発泡して汚れを浮きやすくする。ただしお酢を入れすぎると中和してぬめりとりの効果が弱くなるので、泡立ってきたらそそぐのをやめよう。泡が静まってきたら重曹とお酢が残らないように、お湯を多めに流すとよい。このとき、熱湯を流すとシンクや配管が変形するおそれがあるため、必ず手で触れて温かいと感じる程度のお湯を使おう。

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5. 水回りにこびりついた頑固なぬめりを取り除く掃除方法

先ほど解説した方法では、水回りにこびりついた頑固なぬめりは落ちづらいかもしれない。そこで、頑固なぬめりを除去するための掃除方法を解説していく。

カビ取り剤などの塩素系漂白剤でぬめりを一掃する方法

  • 排水口にカビ取り洗剤を吹きかける
  • 数分ほど放置してから水で洗い流す
塩素系漂白剤を使うのはもっとも一般的な排水口のぬめり取り方法だ。塩素系漂白剤は、「次亜塩素酸ナトリウム」が主成分となっており、カビや細菌の殺菌に効果がある。分解した排水口のパーツを水で薄めた塩素系漂白剤に30分程度浸けおきするだけで、ぬめりは取れてしまう。泡タイプの塩素系漂白剤の場合は、泡をまんべんなく吹き付けてそのまま10分程度放置しておけばいい手軽さだ。

排水口の中もぬめりが広がっている場合には、同時に塩素系漂白剤で洗浄・除菌しよう。

カビ取り剤などの塩素系漂白剤を使う際の注意点

カビ取り剤と酸性の洗剤を混ぜると、有毒なガスが発生するので注意しよう。洗剤に限らず、酸性のお酢や生ゴミと反応する危険もあるので、シンクの掃除を行ってからぬめりとりをすると安心だ。

カビ取り剤は刺激が強いため、目に入らないようにする。皮膚や衣類にもつかないよう注意し、ゴム手袋を手にはめてから作業をするとよい。また、一度に大量に使用したり、長時間使いつづけたりしないようにしよう。換気扇をまわしたり窓を開けたりと、換気も忘れずに行いたい。

6. ぬめりなどが原因で排水管が詰まってしまったときの対処方法は?

排水口の周りのぬめりだけでなく、排水管にもぬめりが溜まると、詰まりを起こして流れが悪くなってしまう。本格的に詰まってしまえば業者に依頼しなくてはならない場合もあるが、その前にできることはないだろうか。ぬめりが原因で排水管の流れが悪くなったときの対処法を見ていこう。

パイプクリーナーを使った詰まり解消方法

  • 洗剤を注ぐ
  • 水を一気に流す
薬局やスーパーなどで売られているパイプの詰まり・ニオイを除去するジェル状の洗剤を用意。ごみ受けのごみを捨てたら、排水口の上からボトルの4~5目盛り分を注ぐ。15~30分放置後、十分な量の水を一気に流す。長時間放置しすぎると溶けた汚れが固まってしまうため、30分以内に流すこと。熱湯
のほうが効果がありそうな気もするが、塩素系の洗剤の場合、熱湯で成分が一気に分解されガスが発生するおそれがあるため、水を使おう。

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ペットボトルを使った詰まり解消方法

  • 排水口にペットボトルをさす
  • ペコペコさせる
  • ペットボトルを抜く
ペットボトルで排水口の水圧を上げる方法だ。排水口掃除のときの要領で排水パイプの入口を露出させ、排水口の細い筒にペットボトルの口をさし入れる。このとき、パイプとペットボトルとの間にすき間ができないように注意。空気を送り込むように、ペットボトルの側面をペコペコ押す。これを何度か繰り返すと、パイプに詰まったものが浮いてくるか、流れていくはずだ。

7. 水回りにぬめりが発生するのを防止する方法は?

ぬめりを除去したあとは、キレイな状態をキープしたいもの。水回りのぬめりが発生するのを防止する方法をチェックしておこう。

小さく丸めたアルミホイルをごみ受けに置く

アルミホイルは水に浸かると化学反応を起こし、抗菌・殺菌効果のある金属イオンを発生させる。アルミホイルをまるめたボールをごみ受けに入れておけば、水を流すたびに反応して、菌の発生を抑えてくれるというわけだ。2~3cmくらいに丸めて3個ほど置けば、雑菌の繁殖を抑えられるだろう。

使用後に40〜50℃程度のお湯を流す

料理に不可欠である油だが、冷えて固まるとやっかいな汚れになるため、固まる前に油を流しきっておこう。熱湯を流すとシンクや排水口が傷むので、40~50℃くらいに調整しておく。食器や調理器具を洗ったあとの習慣にすれば、ぬめりとりとして効果的だ。

市販のぬめり取りを置いておく

蓋の部分に置く除菌ぬめりとりやごみ受けに置く洗浄剤が売られているので、掃除後に設置しておけばぬめりの発生を抑えてくれる。

洗い物をする際もひと手間を

細菌のエサとなるような残飯をそのまま放置しないことがぬめり予防の大前提となる。また、油汚れをそのまま排水口に流さずに、ボロ切れやキッチンペーパーでふき取ってから洗うようにしよう。冷えると油は固まるので、温かいうちに拭くのがポイントだ。

8. ぬめりは「蓄積させないこと」が大切!

小まめに掃除を行うことでぬめりは防げる。三角コーナーやゴミ受けに入った生ゴミを溜めないようにするのが、ポイントだ。細かいゴミをキャッチできる専用のネットを使えば、掃除の手間を減らせる。ぬめりは蓄積させないことが大切。ぬめりを発生させないために、日頃からこまめな掃除を心がけよう。

結論

水回りに発生するぬめり。放置すると嫌なニオイの原因になり、害虫を寄せ付けてしまうおそれもある。さらには、配管が詰まると業者に依頼する必要が出てくるため、費用もかかってしまう。水回りを快適に使うためにも、ぬめりが発生する理由を知り、掃除や予防を行っていきたい。
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  • 公開日:

    2018年12月21日

  • 更新日:

    2021年8月18日

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