目次
1. 高野豆腐の栄養価を確認!

文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」で高野豆腐(凍り豆腐/乾)100gあたりの主な栄養価を確認する(※1)。また、高野豆腐1個あたり(16.5g)で比較しやすいよう、換算したものも記載しておく。なお、詳しい栄養情報を知りたい場合は別ページをチェックして欲しい。
<100gあたり>
- エネルギー:536kcal
- たんぱく質:50.5g
- 脂質:34.1g
- 炭水化物:4.2g
(食物繊維:2.5g) - ナトリウム:440mg
(=食塩相当量:1.1g)
<1個(16.5g)あたり(各数値/100g×16.5gで換算)>
- エネルギー:88kcal
- たんぱく質:8.3g
- 脂質:5.6g
- 炭水化物:0.7g
(食物繊維:0.4g) - ナトリウム:72.6mg
(=食塩相当量:0.2g)
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2. 旭松食品「新あさひ豆腐 10個入り」

旭松食品は、2019年時点で高野豆腐のシェアNo1を誇る食品メーカー(※2)。1950年(昭和25年)に創業し、地元に根付いた高野豆腐メーカーとして今日まで歩んでいる。消費者のニーズに合わせた商品開発に積極的で、現在は定番の「新あさひ豆腐」、スープなどの具材に使いやすい「新あさひ豆腐極きざみ」、子ども向けの「しまじろうのなかよしこうや豆腐」などを販売している(※3)。
「新あさひ豆腐 10個入り」の栄養価は?
旭松食品の中でもとくに人気の商品は「新あさひ豆腐 10個入り」である(※2)。新あさひ豆腐の特徴は湯戻しが不要で、調理が簡単であること。また、旭松食品の独自製法を用いているため、ナトリウムの含有量が非常に少ないことだ。それでは高野豆腐1個あたりの栄養価を確認しよう(※3)。
<1個あたり(16.5g)>
- エネルギー:87kcal
- たんぱく質:8.5g
- 脂質:5.7g
- 炭水化物(糖質):0~1.1g
- 食物繊維:0.2~0.6g
- ナトリウム:0.8~2.8mg
(=食塩相当量:0.002~0.007g)
3. みすずコーポレーション「こうや豆腐4個(袋)」

みすずコーポレーションは1902年(明治35年)に創業した老舗の食品メーカーである。主に大豆製品を扱っており、2019年時点の高野豆腐のシェアは2位となっている(※2)。主力商品には一口サイズにカットされた「ひとくちさん」 や「ひとくちの凍り豆腐」などのほか、通常サイズの「こうや豆腐」などもある。また、機能性表示食品の「こうや豆腐パウダー」なども取り扱っている(※4)。
「こうや豆腐4個(袋)」の栄養価は?
通常サイズで人気の商品が「こうや豆腐」である(※2)。使いやすい4個入りタイプと8個入りタイプ の二種類があり、湯通し不要で使えることが特徴だ。また、栄養面に関していうと、大豆由来の植物性たんぱく質が豊富である。以下に「こうや豆腐」の主な栄養価をまとめておく(※4)。
<1個あたり(16.5g)>
- エネルギー:87kcal
- たんぱく質:8.7g
- 脂質:5.5g
- 炭水化物:0.7g
(食物繊維:記載なし) - ナトリウム:39.4mg
(=食塩相当量:0.1g)
4. 登喜和冷凍食品「鶴羽二重高野豆腐5枚」

登喜和冷凍食品は、「鶴羽二重」という高野豆腐ブランドで有名な食品メーカーである。高野豆腐を使った新商品の開発に力を入れており、2019年時点では高野豆腐の市場シェア第3位につけている(※2)。人気商品には、定番の「鶴羽二重高野豆腐5枚」や、料理に使いやすい「徳用高野豆腐1/2カット」がある。また、味噌汁の具に使いやすい「みそ汁用こうや」なども販売している(※5)。
「鶴羽二重高野豆腐5枚」の栄養価は?
登喜和冷凍食品で人気の商品は「鶴羽二重高野豆腐」 である。こちらは5枚入り、10枚入り、15枚入りと、三つのサイズが用意されており、1個あたり15.5gと、ほかの高野豆腐に比べると少し小さめになっている(※5)。
<1個あたり(15.5g)>
- エネルギー:84kcal
- たんぱく質:7.9g
- 脂質:5.2g
- 炭水化物:0.9g
(食物繊維:記載なし) - ナトリウム:64.7mg
(=食塩相当量:0.16g)
5. まだまだある高野豆腐メーカー!

高野豆腐のシェア率は旭松食品、みすずコーポレーション、登喜和冷凍食品の三社で約90%を占めるが、ほかにも高野豆腐を製造・販売しているメーカーはたくさんある。高野豆腐の有名メーカーと主力商品をいくつか紹介しておこう。
ホッカン「こうや豆腐 5個」
ホッカンは北海道にある食品メーカーである。主な取扱商品は海苔、北海道食材、乾物であり、高野豆腐に関しては「こうや豆腐 5個」、「こうや豆腐サイコロ」、「細切りこうや豆腐」などの種類がある(※6)。2019年時点の高野豆腐のシェア率は第5位に位置付けている(※2)。
羽二重豆腐「味付こうや豆腐 700g」
羽二重豆腐は石川県にある食品メーカーである。現在の主力商品はがんも、とうふあげ、角揚げなどの大豆製品であるが、もともとは高野豆腐の製造から始まった。そのことから石川県では「高野豆腐=羽二重豆腐」として知られているそうだ。取り扱っている高野豆腐には「味付こうや豆腐700g」などがある(※7)。
信濃雪「こだわり高野豆腐 6P」
信濃雪は長野県にある食品メーカー。高野豆腐を中心にあぶら揚げや味付け油揚げなどの大豆製品を製造している。高野豆腐の種類は多く、通常サイズの「こだわり高野豆腐6P」や「こだわりの一品こうや豆腐」のほか、粉状の「雪豆腐粉末」、大きな「ロング高野」なども扱っている(※8)。
立子山凍豆腐「立子山凍み豆腐 12枚」
立子山凍豆腐は、立子山凍豆腐互人会が設立した福島県にある共同販売会社である(※9)。高野豆腐は福島県の立子山では「凍み豆腐」の名前で親しまれており、とくに年末に多く生産されることで知られている(※2)。ワラで結わわれた状態の「立子山凍み豆腐 12枚」などが有名である。
日本生活協同組合連合会「COOP こうや豆腐徳用 10P」
PB商品の開発に積極的な日本生活協同組合連合会も高野豆腐を製造・販売している。高野豆腐の商品には「COOP こうや豆腐徳用 10P」や「COOPひとくちこうや豆腐(粉末だし3袋付)」などの種類がある(※10)。高野豆腐のシェア率では登喜和冷凍食品に続き、第4位に位置している(※2)。
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結論
良質な植物性たんぱく質を多く含むことで有名な高野豆腐だが、商品ごとの含有量はそれぞれ違っている。スーパーやECサイトでよく見るのは、旭松食品、みすずコーポレーション、登喜和冷凍食品の商品なので、これらのメーカーの違いを踏まえて高野豆腐を選ぶのもおすすめだ。また、高野豆腐にはさまざまな形状があるので、目的や料理に応じた使いやすいものを選ぶといいだろう。
【参考文献】
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=4_04042_7 - ※2:株式会社KSP-SP「KSP-POS マーケットトレンドレポート 高野豆腐」
https://www.ksp-sp.com/open_data/topics/2019/0926.pdf - ※3:旭松食品
https://www.asahimatsu.co.jp/ - ※4:みすずコーポレーション
https://www.misuzu-co.co.jp/ - ※5:登喜和冷凍食品
http://www.tsuruhabutae.co.jp/ - ※6:株式会社ホッカン
https://www.hokkan.co.jp/ - ※7:羽二重豆腐株式会社
https://habutae.co.jp/ - ※8:株式会社信濃雪
http://www.shinanoyuki.co.jp/ - ※9:季刊地理学「福島市立子山における凍み豆腐製造業の現況」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tga1992/58/2/58_2_107/_pdf - ※10:日本生活協同組合連合会
https://jccu.coop/