1. パスタとは
パスタは、硬質小麦であるデュラムセモリナというパスタ用のデュラム小麦を粗挽きしたものや軟質小麦の粉などと、水や卵などの水分を混ぜて作った生地を、様々な方法を用いて同じ形状になるように成型して作る。
日本においては、製品としての乾燥パスタは、JAS規格(日本農林規格)の「マカロニ類品質表示基準」において、以下のように定めている。
「マカロニ類」とは、デュラム小麦のセモリナ若しくは普通小麦粉又は強力小麦のファリナ若しくは普通小麦粉に水を加え、これに卵、野菜等を加え又は加えないで練り合わせ、マカロニ類成形機から高圧で押し出した後、切断し、及び熟成乾燥したものをいう。
さらに、JAS規格では、その形状も厳密に数値化している。
「マカロニ」:2.5mm以上の太さの管状又はその他の形状(棒状又は帯状のものを除く。)に成形したもの
「スパゲッティ」:1.2mm以上の太さの棒状又は2.5mm未満の太さの管状に成形したもの
「バーミセリー」:1.2mm未満の太さの棒状に成形したもの
「ヌードル」:帯状に成形したもの
このように、JAS規格では、適正に製品化するためにパスタの太さで厳密に分類しているのだが、本場のイタリアでは、同じ形状でも地方によっても呼び名が違ったりすることもあり、種類も数百種類にものぼるという。
日本においては、製品としての乾燥パスタは、JAS規格(日本農林規格)の「マカロニ類品質表示基準」において、以下のように定めている。
「マカロニ類」とは、デュラム小麦のセモリナ若しくは普通小麦粉又は強力小麦のファリナ若しくは普通小麦粉に水を加え、これに卵、野菜等を加え又は加えないで練り合わせ、マカロニ類成形機から高圧で押し出した後、切断し、及び熟成乾燥したものをいう。
さらに、JAS規格では、その形状も厳密に数値化している。
「マカロニ」:2.5mm以上の太さの管状又はその他の形状(棒状又は帯状のものを除く。)に成形したもの
「スパゲッティ」:1.2mm以上の太さの棒状又は2.5mm未満の太さの管状に成形したもの
「バーミセリー」:1.2mm未満の太さの棒状に成形したもの
「ヌードル」:帯状に成形したもの
このように、JAS規格では、適正に製品化するためにパスタの太さで厳密に分類しているのだが、本場のイタリアでは、同じ形状でも地方によっても呼び名が違ったりすることもあり、種類も数百種類にものぼるという。
2. ロングパスタ
長い麺状のパスタは、ロングパスタとして分類されることが多い。長さは通常25cmに揃えられている。太さや断面の形状は様々あり、それぞれの境界は非常に曖昧でもある。
● 断面が円形
- カペリーニ:直径1.0mm以下の極細のロングパスタ。語源はイタリア語で「髪の毛」を意味する。冷製パスタやスープの具として使うことが多い。
- スパゲッティーニ:「スパゲッティ」よりも細く、直径1.3mm前後のもの。あっさりしたソースやオイル系などに適している。
- バーミセリ:「ヴェルミチェッリ」とも呼ばれるスパゲッティより細いロングパスタ。南イタリアではスパゲッティより太いものを指すこともある。イタリア語で「細長い虫」を意味する語がその名の由来。軽めのソースやあっさりしたスープの浮き身に適する。
- スパゲッティ:日本もなじみ深いパスタで、どんなソースにも合わせやすい。イタリア語の「紐」が語源となっている。一般には直径1.6mm~1.9mm前後のものを指す。
- リングイーネ:「舌」が語源。断面が楕円形をしたロングパスタ。 バジルと松の実のジェノヴァ風ではこのリングイーネを使う場合が多い。
● 断面が平たいもの
- タッリアテッレ・フェットチーネ:「タッリアテッレ」とは、イタリア北部で主に呼ばれる名称で、中部から南部では「フェットチーネ」と呼ばれる。主にクリーム系のソースやボローニャ風と呼ばれるミートソースに合わせることが多い。
- タッリオリーニ:タッリアテッレ・フェットチーネの幅が狭くなったもので、幅5mm~10mm前後。ほうれん草やその他の野菜のペーストを練り込んだものも数多くある。
3. ショートパスタ・ユニークなパスタ
ショートパスタには、ソースが絡みやすいように形成しているユニークな形のものも多い。
● 筒状ショートパスタ
- マカロニ:直径3mm~5mm。グラタンやサラダなど用途も広い。
- リガトーニ:イタリア語で「すじ」が語源となっている。直径8mm~15mm前後で表面に溝が入っている。 トマトソースやクリームソースなど重めのソースに合う。
- ペンネ:「ペン先」を意味する。円筒状の両端をペン先のように斜めにカットしている。唐辛子入りのトマトソースで合わせた「ペンネ・アラビアータ」が有名。
● その他の形状のショートパスタ
- ファルファッレ:ユニークな蝶の形をしているパスタ。中心部分は歯ごたえがあるのに対し、羽根の薄い部分は柔らかいという独特の食感が楽しめる。
- ラヴィオリ。30mm前後の詰め物入りの生パスタ。肉やチーズ等の詰め物をし、オーブンで焼いて食べたり、スープの浮身にすることが多い。
- コンキリエ(貝殻)、メローネ(メロン)、ステリーネ(星)、クォレッティ(小さなハート)といった、様々な形状のものがあり、スープの浮き身として使ったり、煮込み料理に使う。
● その他
- ブカティーニ:直径が2mmから3mm前後の管状のロングパスタ。 語源は「穴」という意味。濃厚なソースによく合わせる。
- ラザーニェ:日本では「ラザニア」と呼ばれる板状のパスタ。その形状がすでに料理名にもなっている。
- キッタッラ:断面が四角のロングパスタ。長方形の箱に針金が張ってありギターのような道具を使って作ることから「ギター」という語を語源としている。アブルッツォ地方の郷土パスタで仔羊の煮込みソースであえる伝統的な料理に使われる。
結論
パスタは地方ごとに進化を遂げたため、長さや形状も実に様々で、数百にものぼる種類がある。中には日本ではあまりお目にかかれないようなユニークなものも多い。それぞれに合うソースや調理法があり、とても奥深いものだ。
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