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国で全然違う!アラブのバレンタインは危険?

投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:
管理栄養士 出口美輪子(でぐちみわこ)

2018年10月 1日

2月14日はバレンタインデー。日本ではポピュラーなイベントであるが、アラブにおけるバレンタインデーは危険とも言われる。バレンタインデーのルーツに触れながら、なぜアラブのバレンタインが危険といわれるのかについて解説する。

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1. バレンタインデーのルーツ

バレンタインデーの原点となったのは、3世紀に生きたローマ人聖職者、バレンタイン司祭であるといわれている。このローマ人司祭がなぜ「愛を語る日:バレンタインデー」のルーツとなったのだろうか。
一説によると、当時の皇帝であったクラウディウス2世は、兵士たちの戦場での士気を上げ、国だけのために命を捧げられるようにと、強引にも兵士たちの結婚を禁止していたという。これに反発したバレンタイン司祭は、皇帝の命に背き、多くの兵士たちの結婚を秘密裏に助けていたのだった。この行為によって皇帝の怒りをかい、キリスト教迫害の風潮も追い打ちを掛け、バレンタイン司祭はついには処刑されてしまう。この殉教の日が西暦270年の2月14日であり、バレンタイン司祭は死後聖バレンタインと呼ばれることとなり、司祭の死を悼む日としてバレンタイデーは存在することとなった。
聖バレンタインデーは司祭の死を悼む宗教的行事であったが、この2月14日が春の訪れとともに小鳥もつがいはじめる時期であったことに加えて民間の風習なども合わさり、若者たちが愛の告白をしたり、女性が好きな男性に手紙を送ったり、といった、愛の告白にふさわしい、プロポーズの贈り物をする日になっていったともいわれている。

当時のローマ帝国は「3世紀の危機」と呼ばれた50年にも及ぶ大規模な動乱の真っ只中であった。国内では数年ごとに皇帝が入れ替わるため常にクーデターが起こっている状態にあり、国外からは異民族による襲撃を受け、まさに帝国存亡の危機という時代であった。当時の皇帝であったクラウディウス2世は、兵士たちの士気を高め、国のためだけに命を捧げさせるために、兵士たちの結婚を禁止した。これに反発したのがバレンタイン司祭だった。司祭は皇帝の命令に背き、多くの兵士たちの結婚を秘密裏に助けたのだ。しかし、この行為は皇帝の逆鱗に触れることとなった。また、当時はキリスト教迫害の風潮が強かった。もともとローマ帝国は宗教に寛大であり、帝国に反感を示さない限り罰することはなかった。しかし、3世紀の危機と呼ばれた動乱の最中では、帝国にとって異宗教は邪魔なものであった。このようなキリスト教迫害の風潮が追い討ちをかけ、バレンタイン司祭は処刑されてしまう。この処刑された日が、西暦270年の2月14日だったのだ。
司祭は死後、聖バレンタインと呼ばれ、処刑された2月14日は司祭の死を悼む日となった。その後、中世になると若者たちが愛の告白をしたり、女性が好きな男性に手紙を送ったりするようになった。またこの2月14日頃というのは、小鳥がさえずり始める時期でもあったことから、愛の告白にふさわしい、プロポーズの贈り物をする日になっていったといわれている。

2. アラブのバレンタインデーは危険?

一方で、アラビア半島や西アジア、北アフリカなどのアラブ諸国に居住するアラブの人々は、バレンタインデーは祝うべきではないという考え方を持っている。

各国の権力者の考え方の違いによっても差はあるが、基本的にバレンタインデーのルーツがキリスト教にあるとされていることから、特に敬虔なイスラム教信者が多いアラブの国々では、バレンタインデーに対する厭忌感情を持つ人が多い。バレンタインデーを祝うことは、西洋文化への盲従であり好ましく思われていないこともあり、バレンタインデーを祝う事は全面禁止とし、バレンタインデーについての報道を規制している国もある。最悪の場合、バレンタインデーを祝っていることがバレたら死刑という可能性もあるとされている。バレンタインデーを「反イスラム的」とみなし、反対デモや暴動が起こってしまったということもあるという。また、イスラム教が男女関係には非常に厳しく、男女間で愛を語ることについての強い反発を持つ人も多いようだ。

ただ、国によっては家族に愛情を込めた花やカードを贈ることを容認しているところもあるようで、バレンタインデーに対する人それぞれの考え方の違いがあることが伺える。

3. バレンタインデーに女性がチョコを送る?

日本ではバレンタインデーは女性が男性にチョコレートを贈ることが主流となっている。「義理チョコ」や「友チョコ」、「マイチョコ」、「逆チョコ」、「シェアチョコ」など、いろいろな形態が定着しつつあるが、いずれも「チョコレート」がそこにある。
ご存知のように、バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣は海外にはなく、日本独自のものだ。一部の西洋の国では、性別に決まりはなく、男性も女性も想いを寄せる人にカードを送り、花や時にはチョコレートなどの贈り物をするというから、日本の「女性がチョコレートを贈る」というバレンタインデーの習慣とはかけ離れたものだということがわかる。
なぜ日本では、バレンタインデーには「女性から男性にチョコレートを贈る」ことになったのか。チョコレート会社の戦略に乗ってしまったというのが周知されているところではあるが、当時は、戦後の「女性も主導権を持つべき」といった風潮が強まってきていた時代で、キャンペーンを打ち出したデパートに来る客は圧倒的に女性が多かった、ということも背景にあったことが一説とされている。
義理チョコ市場が減退したことによる企業の新規開拓と、若者の間でもSNSなどによりメッセージ交換が日常的になったことなどから、日本のバレンタインはさらに独自の路線で発展していくようだ。

結論

バレンタインはそのルーツや特徴などから、アラブの国々では簡単に祝うことができないようだ。日本のバレンタインのように軽いノリでプレゼントやメッセージカードを贈ることはタブーの場合もあるので、アラブをはじめ海外のバレンタイン事情も頭に入れておこう。

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