このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
サイフォンとは?サイフォンの原理を小学生の自由研究で試してみよう

サイフォンとは?サイフォンの原理を小学生の自由研究で試してみよう

投稿者:食生活アドバイザー 吉田昌弘

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2022年9月22日

コーヒーメーカーの一種として耳にすることが多い「サイフォン」。この場合のサイフォンとは蒸気圧を使って抽出する装置を指すが、一般的なサイフォンは大気圧や重力などを利用して高い位置の液体を低い位置に移動させる装置を指す。ここではそんなサイフォンについて詳しく解説する。サイフォンの原理は面白いので、小学生の自由研究などで試してみるのも良いだろう。

  

1. サイフォンとは?

サイフォンの原理
サイフォンとは、大気圧を利用して、ある容器に入った液体を別の容器へ移すための装置や専用の管のこと。身近で見かけることが多いアイテムには、灯油をポリタンク(灯油缶)から暖房器具のタンクに移すための「灯油ポンプ」がある。灯油が入ったポリタンクを高い位置、暖房器具のタンクを低い位置にセットして、灯油ポンプを数回操作することで、灯油を移すことができる。

2. サイフォンの原理とは何か?

サイフォンの原理
サイフォンの原理とは、辞書的な説明をすると「大気圧を利用して液体などを高い位置に持ち上げるメカニズム」のこと。しかし、サイフォンの原理は有名でありながら、2010年頃にはオーストラリアの物理学者スティーブン・ヒューズによって「重力によるもの」と指摘される。(※1)しかし、この重力説に関する批判も存在するため、メカニズムは明確にはわかっていないようだ。

3. サイフォンの原理を自由研究で確かめよう

サイフォンの原理
サイフォンの装置は、家庭にあるもので簡単に作ることができる。また、水などの液体が自然と移動する現象は不思議に思えるため、自由研究などで「自作サイフォン」に取り組んでみるのも良いだろう。なお、はさみなどを使うため、保護者や大人の方が実験に付き添うようにしよう。

【自作サイフォンで用意するもの】

・プラスチックのコップ2個
・水(麦茶などだと見やすい)
・曲がるストロー
・はさみ

【自作サイフォンの作り方・手順】

1.ストローの曲がる部分を中心にしてカットする
2.一方のコップに水などをたっぷりと入れておく
3.(1)のストローを水に浸して内部に水を入れる
4.ストローの先端を摘んでもう片方のコップに入れる
5.自然と液体が多いコップから少ないコップに水が移動する

4. コーヒーサイフォンとは何か?

サイフォンの原理
コーヒーサイフォンとは、コーヒーを淹れるための装置のことである。「サイフォン」という名前は付いているが、前述のサイフォンの原理とは異なるものだ。コーヒーサイフォンの仕組みは蒸気圧を利用してコーヒーを淹れるというもの。以下で簡単にコーヒーサイフォンの使い方を確認しよう。

コーヒーサイフォンの使い方・手順

1.ロート部(上部)にろ過器をセッティングしておく
2.フラスコ部(下部)にお湯を入れてアルコールランプで加熱する
3.ロート部にコーヒー粉を入れてからフラスコ部に上から差し込む
4.蒸気圧でロート部にお湯が上がってくるためコーヒー粉を撹拌する
5.1分間加熱したらアルコールランプを止めて再び撹拌しておく
6.ロート部のコーヒーが完全にフラスコ部に落ちたら出来上がり

結論

サイフォンとは「灯油ポンプ」などに代表される、大気圧を利用してある容器に入った液体を別の容器へ移すための装置のことだ。一方のコーヒーサイフォンは蒸気圧を使ってコーヒーを淹れる装置のことである。サイフォンの原理は非常に面白いものなので、子どもの自由研究などで試してみるのもおすすめだ。
(参考文献)
この記事もCheck!
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2018年3月12日

  • 更新日:

    2022年9月22日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧