1. ふきのとうの下処理方法

ふきのとうはアクが多くて苦みが強いため、天ぷらなどにする場合を除けば基本的に下処理が必要になる。ふきのとうを手に入れたら、以下に紹介するやり方を参考にしながら下処理を行おう。
- 黒ずんだ葉の部分を取り除き、水できれいに洗う
- 鍋にお湯を沸騰させておき、塩を加えておく
- ふきのとうを投入して3~4分ほど茹でる
- ザルに上げて、数時間程度冷水にさらしておく
※ときどきかじって、好みの苦みになったら完了
2. ふきのとうの定番の食べ方5選

ふきのとうは、古くから日本料理には欠かせない食材として親しまれてきた歴史がある。そのため、天ぷら・和え物・おひたし・佃煮などにして食べるのが定番となっている。そんなふきのとうの定番の食べ方についていくつか確認しておこう。
その1.ふきのとうの天ぷら
一番おすすめの食べ方が、ふきのとうの天ぷらだ。ふきのとうの香りと苦みを楽しむことができ、サクサクとした天ぷら特有の食感も楽しめる。また、作るときには、下処理していないふきのとうを使えるので調理しやすいのも特徴だ。揚げたての天ぷらに塩を軽く振りかけるだけで美味しい。
その2.ふきのとうの和え物
ふきのとうの和え物も定番料理である。定番の酢味噌和えやゴマ和えにしても美味しいが、オリーブオイル和えなどにするのもおすすめ。下処理して好みの苦みにしておけば、ふきのとうの味と香りを存分に楽しむことができる。少量用意するだけでも春を感じられるのでぜひ作ってみよう。
その3.ふきのとうのおひたし・煮びたし
下茹でしたふきのとうに出汁醤油をかけて、ふきのとうのおひたしにするのもおすすめだ。シンプルな味付けであるため、ふきのとうの味と香りを楽しめる。また、漬け汁と一緒に煮込んで、ふきのとうの煮びたしを作るのもよい。どちらも春の訪れを感じられる美味しいふきのとうの料理である。
その4.ふきのとうの佃煮
ふきのとうを甘辛く煮詰めて佃煮を作るのも定番だ。砂糖・醤油・みりん・酒・だし汁で煮詰めて作るふきのとうの佃煮は、ほろ苦くてご飯などと一緒に食べても美味しい。また、ふきのとうの苦味を和らげたいなら、煮詰めるときに鰹節や生姜などを加えてうま味を加えたりするとよい。
その5.ふきのとう味噌(ばっけ味噌)
ふきのとうを日持ちさせることもできるのが、ふきのとう味噌(ふき味噌/ぼっけ味噌)である。下処理したふきのとうをみじん切りにしておき、フライパンで火が通るまで炒める。そこに味噌・みりん・砂糖を合わせた甘味噌を加えて炒めれば完成だ。ご飯や豆腐、パスタなどにかけても美味しい。
3. ふきのとうをより楽しむ食べ方5選

ふきのとうは日本原産の山菜であるため、和食にして食べられることが多い。しかし、最近はイタリアンやフレンチなどでも美味しく食べられている。ふきのとうは和食以外の食べ方でも美味しいので、ふきのとうをたくさん手に入れることができたらぜひ以下のような料理にも挑戦してみよう。
その6.ふきのとうのスープ
ふきのとうをスープの具材に使うレシピも多い。使い方はコンソメスープやミネストローネの具材に使う方法もあれば、ふきのとうをポタージュの材料にする方法もある。温かいスープにちょっぴりとした苦みのアクセントが加わり美味しくなる。少量のふきのとうでも春を感じられる食べ方である。
その7.ふきのとうのパスタ
ふきのとうを具材にしたパスタも多くなっている。パスタにはたくさんの種類があるが、ふきのとうの味を楽しむならペペロンチーノがおすすめ。オリーブオイル・ニンニク・鷹の爪で作るシンプルなソースとふきのとうの相性は非常によくて、春の味わいを存分に楽しむことができる一品だ。
その8.ふきのとうのバターソテー
ふきのとうの味わいをシンプルに楽しみたいなら、バターソテーにするのもおすすめだ。バターを溶かしたフライパンで下茹でしたふきのとうを炒めるだけの簡単料理である。ポイントはサッと醤油を絡ませること。ふきのとうの新鮮な香りが口いっぱいに広がる一品を楽しむことができる。
その9.ふきのとうのオリーブオイル漬け
ふきのとう味噌と同じように、さまざまな料理に使えるのがふきのとうのオリーブオイル漬け。下処理したふきのとうに塩をまぶし、オリーブオイルに漬けるだけの一品だ。パンやパスタに乗せたり、ドレッシング代わりにしたりしても美味しく、ぜひ試してみたい万能調味料となっている。
その10.ふきのとうのスイーツ
ふきのとうの独特な苦みを活かして、特徴のあるスイーツを作るのもおすすめだ。例えば、マフィンやスコーンの生地に混ぜたり、アイスクリームやチョコレートに混ぜたりしても美味しくなる。「ふきのとうが大好き」という人には、特におすすめの食べ方といえるだろう。
結論
春の到来を告げる山菜として知られているふきのとうは、独特の苦みのイメージが先行してしまい、口にしたことがある人が少ないだろう。しかし、しっかり下処理をすれば比較的苦みを抑えることができる。また、定番の食べ方は天ぷらや和え物などの和食であるが、イタリアンやフレンチなどの味付けにしても美味しい。さまざまな食べ方があるので、ぜひ美味しい食べ方を見つけてみよう。
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