1. ドラジェとは?
ドラジェ(dragée)とは、アーモンドを砂糖でコーティングしたお菓子のことである。もともとはアーモンドに糖衣を掛けたものであったが、現在はチョコレートに砂糖をコーティングしたものなども「ドラジェ」と呼ばれることもある。白・ピンク・ブルー・グリーン・イエロー・ゴールド・シルバーなど、パステルカラーのものからキラキラと輝くものまで色とりどりのドラジェが作られている。
ドラジェの名前の由来
ドラジェ(dragée)はフランス語であり、「幸福の種」という意味がある。語源は諸説あるが、一般的にはギリシャ語やラテン語で「お菓子/美味しいもの」という意味を持つ「tragemata」などといわれている。また、イタリア語では「コンフェッティ(confetti)」と呼んでいる。その他、「ヨルダン・アーモンド(Jordan almond)」と呼ばれることもある。
ドラジェの歴史とは?
ドラジェの原型とされている「ヨルダン・アーモンド」は、紀元前にヨーロッパで誕生していたとされており、特にローマ貴族の間では古くから結婚式・出産・洗礼・誕生日などのお祝いごとには欠かせない祝い菓子として扱われてきた。その後、13世紀頃になって、フランス・ヴェルダンで現在の形のドラジェが誕生する。また、当時は薬を砂糖で包んだ薬用のドラジェも作られていたという。
2. ドラジェに込められた意味
アーモンドは、1本の木にたくさんの実をつけることから、ヨーロッパでは子孫繁栄の象徴とされていた。また、ドラジェには幸福・健康・子孫繁栄・富・長寿の5つの意味が1粒1粒に込められている。そのため「結婚する2人が子宝に恵まれますように」という願いを込めると同時に、「2人の幸せをゲストにも分ける」という意味を込めて、ドラジェを結婚式でゲストに配るようになった。
3. 可愛いドラジェの作り方
ドラジェは購入したり、プレゼントされたりすることが多いが、実は食材があれば家で作ることも可能となっている。アーモンド(ロースト)とアイシングに必要な粉糖・卵白・レモン汁・食紅(青色や赤色)などを用意したら、以下のような手順で可愛らしいドラジェを作ってみよう。
アイシングの基本的な作り方
- ボウルに卵白を入れて軽くほぐす
- 粉糖をふるいながら入れて、よく混ぜ合わせる
※ツヤが出る前でしっかりと混ぜ合わせる - レモン汁を少量ずつ入れて、よく混ぜ合わせる
※ゆっくりと落ちるくらいの固さにする - 半分取り分けて、それぞれに食紅を混ぜたら完了
ドラジェの基本的な作り方
- アーモンドをアイシングに丁寧に絡める
- アーモンドをケーキクーラーの上などで乾かす
- 乾いたアーモンドをもう一度アイシングに絡める
- アーモンドをもう一度しっかりと乾かしたら完成
4. 市販のおすすめドラジェ2選
ドラジェは結婚式でのギフトとして使われるため、あまり目にする機会は少ないだろう。しかし、Amazonや楽天市場などでは大袋のドラジェなども売られている。いくつか商品がある中で、特に人気のドラジェをいくつか紹介しておこう。
その1.Brugge「ドラジェ500g」
こちらはドラジェが500gも入っているBruggeというお店の商品である。アーモンドにチョコレートを薄くまぶして作っているのが特徴で、その上から砂糖でコーティングしている。特に外の滑らかさとパリパリとした食感に人気がある。500gも入っているため、プレゼントにも使えるだろう。
その2.TOMIZ「アーモンドドラジェ500g」
こちらもドラジェが500g入っているTOMIZ(富澤商店)の商品である。ホワイト・ブルー・イエロー・ピンクの4色が入っているのが特徴となっている。こちらも500g入っているため、プレゼントにも使える。また、100g入っている少量タイプも販売されている。
結論
結婚式のプチギフトとして定番のドラジェには、「子宝に恵まれますように」というのをはじめ、さまざまな願いが込められている。そんなドラジェは、実はネットで大量に購入できたり、比較的簡単に作ることができたりする。何かの記念に自分へのご褒美として作ってみるのもいいだろう。
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