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キュウリは貴族のステイタス!?アフタヌーンティーの秘密

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2018年8月26日

アフタヌーンティーといえば、日本では優雅なティータイムを想像する。紅茶の本場はイギリスだ。イギリス人は紅茶の習慣がない日本人には想像もできないほどの紅茶好きである。アフタヌーンティーはただのティータイムではなく、格式高い伝統文化。背景を知れば、紅茶をより楽しむことができるだろう。

1. 英国での歴史と豊富な「お茶の時間」

英国にはコーヒーが一足先に輸入されていた。コーヒーを楽しむコーヒーハウスは当時女性禁止だったのだが、そんな状況の17世紀に紅茶が入ってくる。

女性の間で大流行

英国のコーヒーハウスは一種の社交場で、利用するのは男性の特権だった。家庭から自由に出られない女性が、友人を集めてパーティーするのに、紅茶はうってつけだったのだ。食事の間隔が長かったため、空腹を満たすのにもお茶の時間は最適だった。当初は緑茶やウーロン茶が飲まれていたが、茶葉の発酵技術の進化で紅茶が飲まれるようになる。お茶の時間は18世紀半ばから19世紀、ヴィクトリア朝に最盛期を迎え、上流階級は美しいティーセットを競ってコレクションしたようだ。

「お茶の時間」がとにかく豊富

英国は起床から就寝まで紅茶が欠かせない。朝の目覚めにベッドで飲む「アーリーモーニングティー」に始まり、朝食には「ブレックファストティー」。午前休憩「モーニングティーブレイク」と午後休憩が「ミッディティーブレイク」。夕食を軽く済ませるなら、肉類と一緒に午後6時ごろ「ハイティー」を楽しみ、寝る前は薄く入れた紅茶やハーブ・酒などを混ぜた「アフターディナーティー」を飲む。アフタヌーンティーは一番豪華な午後のお茶で、本来はその家の女主人が友人・知人を招いて開くお茶会だ。

2. アフタヌーンティーには形式がある

アフタヌーンティーはただ豪華なだけではなく、ともに出される食べ物の種類が決まっている。当時は家の権威を示す目的もあった。

3段ティースタンドは必需品

アフタヌーンティーには必ずサンドイッチ、スコーン、ペストリー(ケーキ)が供される。それ以外のサラダやフルーツはおまけ程度で、あくまでこの3種が基本だ。空腹を満たす目的もあるので、そのボリュームはかなりのものである。

伝統的な定番具材

今ではさまざまな具があるが、ヴィクトリア朝当時のサンドイッチはキュウリが定番だった。広大な土地を使って農場経営をして、採りたてのみずみずしいキュウリサンドを出せるのは貴族の富の証だったのだ。スコーンは素朴な味だが、それにつけるジャムや、クロテッドクリームという濃厚なクリームは贅沢品だ。これらを用意することで家の権威を示していた。

3. マナーを覚えて楽しもう

日本でも本格的なアフタヌーンティーを提供する店舗やホテルがある。厳密な決まりはないが、知っていればスマートに楽しむことができるだろう。

食べる順が決まっている

3段式なら下の段から食べていく。サンドイッチ、スコーン、ケーキの順だ。取り皿に取る時は手ではなくナイフとフォークを使う。スコーンを食べるのは直接手で食べて構わない。

紅茶は味の差を楽しもう

1杯目はストレートでフレッシュな香りを楽しもう。ミルク向きの茶葉なら、2杯目以降は濃くなるのでミルクティーにするといい。飲む時はカップだけでなくソーサーも持ち上げるようにするのが正式だ。服装は自由とはいえ、もしホテルのような場所なら、男性は特に足が出る丈のパンツやスニーカーは避けるようにしたい。

結論

英国には「わたしのお気に入り」という意味の慣用句がある。それがMy cup of tea(わたしの紅茶)だ。この慣用句はもちろん紅茶以外の物すべてを対称に使うもので、英国人がいかに紅茶を愛しているかが分かる。自宅でアフタヌーンティーをする時は、当時をしのんでキュウリサンドを用意して楽しんでみよう。

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