1. ビールの美味しさ

「大人になってわかる美味しさ」そんな風に形容されることもあるビール。ではビールの美味しさは、いったいどんなところにあるのだろう?
まずはなんといっても喉越し。喉越しとは、飲食物が喉を通っていくときの感覚を指す言葉。日本独特の言い回しとも言われている。その喉越しに大きく影響するのが、しゅわしゅわとした発泡性となんとも言えない苦味だ。
まずはなんといっても喉越し。喉越しとは、飲食物が喉を通っていくときの感覚を指す言葉。日本独特の言い回しとも言われている。その喉越しに大きく影響するのが、しゅわしゅわとした発泡性となんとも言えない苦味だ。
美味しさを左右する苦味
ビールは苦い、若い頃はそんな印象を持っていたという人も少なくないだろう。ビールは確かに苦い。ビールの苦味の元は、主に香りづけとして材料に名を連ねるホップにある。ホップは、アサ科のつる性多年草。ビールに使われるのは、苦味と芳香の強い雌花を使うことが多い。
爽快な喉越しを後押しする発泡性
ビールのあのしゅわしゅわとした発泡感は、炭酸を加えて作られるものではない。ビールの製造過程で、酵母の働きによって、アルコール、そして炭酸が生まれるのだ。他の炭酸飲料と異なり、泡がなかなか消えないのは、泡の表面に原料の大麦に含まれるタンパク質やホップに含まれる苦味成分、イソフムロンが吸着し粘度を高めていることが関係しているようだ。
2. ビールの苦味とストレス

人間の味覚と成長
人間が感じる味覚は、甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つ。生まれたばかりのあかちゃんは、甘味と旨味以外は美味しいと感じることができないという。というのもお母さんのお腹の中の羊水は甘味と似た味で、母乳に含まれるグルタミン酸は旨味そのものであるから。成長につれ、さまざまな味を経験する中で塩味、酸味、苦味を美味しいと認識していく。ただ、幼いうちは酸味や苦味を苦手とする場合が多い。これは、本能的に腐敗や毒を連想されるから。繰り返し口にすることで、成長とともに味覚が育ち、酸味や苦味を受け入れられるようになる。
苦味の感じ方
ストレスを感じているとき、欲するのはどんな味だろうか?実は、多くの人がストレスを感じていると苦味を好むというアンケート結果がある。苦味には疲れた味覚をリセット&リフレッシュを促す効果があるようだ。さらにストレスや疲れは、味覚を鈍くする。
結果、普段より苦味が感じにくくなると言われている。
結果、普段より苦味が感じにくくなると言われている。
ストレスとビール
ストレスを感じると苦味を欲するという特有の状況が、ストレスがビールを美味しくすると言われる所以。ストレスを感じているとアルコールを飲んでぱーっと発散したいと思う気持ちもあるだろう。これもビールを美味しく感じさせるスパイスになるかもしれない。
3. ビールを美味しく飲むためには

冷やして美味しさUP
ビールは冷えていてなんぼ!という側面がある。実際、常温では美味しさ半減だ。最低でも冷蔵庫で1時間以上は冷やしたものを飲もう。グラスも冷やしておくと見た目にもさらに美味しく感じられるはず。
喉で楽しむ
ビールは、喉越しの良さが持ち味。他の飲み物とは違い、口の中に含むというよりは、喉を癒すという感覚でごくごくと勢いよく飲んでみよう。喉に感じる後味=キレを楽しむのがおすすめだ。
結論
ビールの主たる味わい、苦味はストレスを感じている状態であればあるほど、美味しく感じられるらしい。それでなくても夏はビールがおいしい季節。ストレス解消の意味も含めて、美味しくビールを飲み干そう!
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