目次
1. お酒そのもののカロリー

お酒に含まれるアルコールもエネルギー源であり、そのエネルギー量は1gあたり7.1kcalとされている(※2)。一般的な缶ビール350mlのアルコール量は14g程度とされているため、アルコールだけのエネルギー量は99.4kcal程度となる。しかし、実際のビール350mlのエネルギー量は140kcal程度となっている(※1)。この差の理由は、ビールにはエネルギー源となる炭水化物などが含まれるからだ。
エンプティーカロリーとは?
主なエネルギー源である炭水化物・たんぱく質・脂質などは体内に蓄積される栄養素である。一方、アルコールのエネルギー源は身体に蓄積されないことから、「エンプティーカロリー」と呼ばれている。体内に入ったアルコールは、吸収されない代わりに熱として代謝されるそうだ(※2)。なお、身体に蓄積されないといっても、摂りすぎは健康上よくないので適量を守るようにしよう。
2. 主なお酒のカロリーはどれくらい?

「日本食品標準成分表」には、清酒、ビール、ワイン、焼酎、スイスキーなど、さまざまな種類のアルコール類の栄養価が収録されている。ここでは主なアルコール類の100gあたりのカロリーをまとめておく。また、それぞれのアルコール類の1杯あたりのカロリーについても紹介する。
主なアルコール類の100gあたりのカロリー
・ビール:39kcal
・純米酒:102kcal
・白ワイン:75kcal
・赤ワイン:68kcal
・紹興酒:126kcal
・焼酎(連続式):203kcal
・ウイスキー:234kcal
・ブランデー:234kcal
・ウオッカ:237kcal
・ジン:280kcal
・ラム:237kcal
・梅酒:155kcal
・純米酒:102kcal
・白ワイン:75kcal
・赤ワイン:68kcal
・紹興酒:126kcal
・焼酎(連続式):203kcal
・ウイスキー:234kcal
・ブランデー:234kcal
・ウオッカ:237kcal
・ジン:280kcal
・ラム:237kcal
・梅酒:155kcal
主なアルコール類の1杯あたりのカロリー(※3)
・ビール(中ジョッキ/320g):125kcal
・純米酒(1合/180g):184kcal
・白ワイン(グラス/125g):94kcal
・赤ワイン(グラス/125g):85kcal
・紹興酒(シングル/30g):38kcal
・焼酎(連続式)(0.6合/110g):223kcal
・ウイスキー(シングル/30g):70kcal
・ブランデー(シングル/30g):70kcal
・ウオッカ(シングル/30g):71kcal
・ジン(シングル/30g):84kcal
・ラム(シングル/30g):71kcal
・梅酒(1合/180g):279kcal
・純米酒(1合/180g):184kcal
・白ワイン(グラス/125g):94kcal
・赤ワイン(グラス/125g):85kcal
・紹興酒(シングル/30g):38kcal
・焼酎(連続式)(0.6合/110g):223kcal
・ウイスキー(シングル/30g):70kcal
・ブランデー(シングル/30g):70kcal
・ウオッカ(シングル/30g):71kcal
・ジン(シングル/30g):84kcal
・ラム(シングル/30g):71kcal
・梅酒(1合/180g):279kcal
3. お酒には糖質量も含まれるのか?

お酒には、醸造酒や蒸留酒などいくつか分類がある。このうち醸造酒は穀物や果実などを発酵させて作るため、通常は「炭水化物(糖質)」を含んでいる。そこで、ビール・純米酒・ワインなどの糖質量を確認しておこう。なお、糖質量は「炭水化物量-食物繊維量」で計算している。
主な醸造酒の100gあたりの糖質量
・ビール:3.1g
・純米酒:3.6g
・白ワイン:2.0g
・赤ワイン:1.5g
・紹興酒:5.1g
・純米酒:3.6g
・白ワイン:2.0g
・赤ワイン:1.5g
・紹興酒:5.1g
4. 痩せたい人におすすめのアルコール飲料

あくまで一般論だが、お酒の中では「ハイボール」がおすすめとされている。この理由には、ウイスキー(シングル)のカロリーが低いこと、蒸留酒であり低糖質であることなどが関係している。ただし、カロリー・糖質量が低いのはあくまで炭酸水で割った場合である。コーラやジンジャーエールなどで割ると、カロリー・糖質量ともに高くなってしまうので注意しよう。
主な炭酸飲料の100gあたりのカロリー
・炭酸水:0kcal(※4)
・コーラ:46kcal
・サイダー:41kcal
・ジンジャーエール:33kcal(※4)
・コーラ:46kcal
・サイダー:41kcal
・ジンジャーエール:33kcal(※4)
5. お酒は1日にどれくらい飲んでいいの?

お酒は適量であれば健康効果などが期待できるが、飲みすぎると肥満や生活習慣病につながるリスクもある。厚生労働省が策定した健康日本21によると(※5)、「節度ある適度な飲酒」として目安量を1日平均純アルコールで約20gの飲酒までと定めている。以下にそれぞれの目安量をまとめておく。
1日あたりのアルコールの目安量
・ビール(5%):20g/500ml
・清酒(15%):22g/180ml
・ウイスキー(43%):20g/60ml
・焼酎(35%):50g/180ml
・ワイン(12%):12g/120ml
・清酒(15%):22g/180ml
・ウイスキー(43%):20g/60ml
・焼酎(35%):50g/180ml
・ワイン(12%):12g/120ml
結論
お酒に含まれるアルコールもエネルギー源であるため、アルコール類1杯あたりのカロリーは高めとなっている。一般的にアルコールはエンプティーカロリーといわれており体内には蓄積されにくいものの、ほかのエネルギーの代謝が遅くなり肥満の要因になる可能性は高い。1日あたりの摂取量を守るようにして、いつまでも楽しく健康的にお酒を飲めるようにしよう。
(参考文献)
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/ - ※2:e-ヘルスネット「アルコールのエネルギー(カロリー)」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-059.html - ※3:厚生労働省「アルコール換算表」
https://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/houkoku/dl/100222i.pdf - ※4:日本コカ・コーラ株式会社「カナダドライ」
https://www.cocacola.co.jp/brands/canada-dry - ※5:厚生労働省「健康日本21」
https://www.kenkounippon21.gr.jp/kenkounippon21/about/intro/index_menu1.html
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