1. らっきょう漬けって何?

らっきょう漬けとは、らっきょうを甘酢や酢、醤油、たまり醤油に漬けこんだものである。らっきょう漬けと聞くとまずは甘酢漬けをイメージする方も多いかもしれないが、実はバリエーションが豊富なのだ。また、漬け汁によって味わいが全く異なる。甘酢漬けや酢漬けは爽やかな酸味が特徴だ。塩漬けはシンプルな塩味がらっきょうの素朴な味と良くマッチする。醤油漬けやたまり漬けは醤油独特のしっかりとした味わいとなっている。どのらっきょう漬けも、長期間日持ちがすることが挙げられる。状態にもよるが保存方法によっては約1年程度保存が可能だ。上手に漬け込むことができれば、長期間保存した場合でもしゃりしゃりとした歯触りの良いらっきょう漬けを味わうことができる。続いて、らっきょうの選び方や下ごしらえ、漬けこみ方法を簡単にご紹介しよう。
2. らっきょう漬けを上手に作る方法

らっきょうを漬けるにあたって大切なのは、らっきょうの選び方と下ごしらえだ。らっきょうの味や食感を左右する大事なポイントであるため、注意して欲しい。保存瓶の準備もらっきょうをカビから守るために、ぜひ丁寧に行いたい。
・らっきょう漬けに適したらっきょうとは?
お店には土がすでに洗われたらっきょうもあるが、水分を含みらっきょう特有の歯触りが失われている場合もあるため、土付きの鮮度の良いものを選ぼう。
・らっきょうの下ごしらえ
- らっきょうは水で汚れを落とし、1粒ずつに手で分けて、ざるで水気を切る。
- 1粒ずつ根と茎の付け根を包丁で切り落とす。
- 薄皮をむき、さらに水で汚れを落として、漬けるまでざるにあげておく。
・らっきょうに使う保存瓶の準備方法
保存瓶については、購入後に水でよく洗浄した後に、内部に熱湯をかけて自然乾燥させる。乾燥後、エタノールなどの消毒用アルコールで内部を軽くふいて消毒しよう。
・下ごしらえが済んだら漬けるだけ
下ごしらえが済んだら、甘酢や酢、醤油などの漬け汁とらっきょうを保存瓶に入れて漬けこむだけ。2週間程度で食べごろになる。
3. らっきょう漬けアレンジ集

らっきょう漬けはアレンジ次第でいつもの料理を味わい深い料理へと変身させることができる。どんなアレンジがあるのが具体的に見ていこう。
・らっきょうの甘酢漬けや酢漬けは調味料向き
甘酢漬けや酢漬けのような酸味があるらっきょう漬けは調味料にプラスすることで、調味料の味を一層引き立てる。荒く刻んだらっきょうの甘酢漬けもしくは酢漬けを、マヨネーズに混ぜると即席簡単タルタルソースにもなる。らっきょうのさっぱりした味わいがフライにぴったりだ。その他にも、ポン酢に細かく刻んだらっきょう甘酢漬けやらっきょう酢漬けを足すと、ポン酢のコクが増す。ゆでたタラや焼いた豚肉にもよく合うだろう。
・さっぱりとした、らっきょう塩漬けは冷たい麺類の具に
さっぱりした風味のらっきょう塩漬けは、冷たい麺類のお供にぴったり。いつものそうめんに飽きたら茹でたそうめんの上に刻んでねぎと一緒に散らしてもおいしい。また、茹でたパスタを氷水で締め、トマト、ツナ、薄切りのらっしょう塩漬けにめんつゆを少し加えれば、あっという間にらっきょうの食感が楽しい冷製トマトツナスパゲティのできあがりだ。
・らっきょう醤油漬けやたまり漬けはがっつりおかずに変身
しっかりした味わいの醤油漬けや、優しい甘みのたまり漬けは味わいを利用して、がっつりおかずに変身させてみてはいかがだろうか?らっきょう醤油漬けは小麦粉、溶き卵、パン粉にからめてフライにするとおかずやお酒のおつまみになる。らっきょうたまり漬けは豚バラ肉と、お酒、醤油、みりんと一緒に煮ると、ごはんと相性抜群の炊き合わせの完成だ。
結論
らっきょう漬けと一口に言っても、漬け汁も様々で奥が深い食べ物と言える。肉や魚、麺類など様々な食材と合うので、あなただけのらっきょうの食べ方やアレンジを生み出してみるのもおすすめだ。なお、らっきょう漬けの下ごしらえは子どもでもできるので、子どもと一緒に漬けこみ作業を楽しんでみても良いかもしれない。一緒に漬けこんだらっきょう漬けは、子どもやあなたにとっても味わい深いものになるだろう。