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そば粉でできたガレットとは?クレープや焼き菓子との違いなどを解説!

そば粉でできたガレットとは?クレープや焼き菓子との違いなどを解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2021年11月 9日

クレープのように薄焼きにしたそば粉の生地に、塩気のある食材を乗せて作る「ガレット」。フランスでは紀元前から作られており、クレープのもとになったことで知られている。今回は、そんなガレットの特徴やクレープとの違いなどを詳しく解説する。

  

1. ガレットとは?

ガレット(galette)とは、フランス・ブルターニュ地方発祥のそば粉で作ったクレープのこと。また、平たいパンケーキを総称して「ガレット」と呼ぶことがある。通常の甘いクレープとは異なり、ガレットにはチーズ・ハム・魚介類・卵など、塩気のある食材をトッピングして提供することが多い。もともとはブルトン語で「Krampouz」といい、これは「まるく薄いもの」を意味したそうだ。

2. ガレットとクレープとの違いとは?

ガレットとクレープは両方とも薄い生地に具材を包んで食べる点が共通している。このように二つが似ている理由は、クレープがガレットをもとに作られた料理だからだ。しかし、現在になってガレットとクレープは全く異なる料理として知られている。そこで具体的に何が違うのかを確認しておこう。

違い1.そば粉か小麦粉か

地域によって使う食材は異なるが、まずガレットとクレープでは使う材料が異なる。ガレットは主にそば粉・塩・水などを使うため、そば特有の香りを味がする料理となる。一方、クレープには主にバター・卵・砂糖・牛乳などを使うため、食材の優しい味わいに仕上がる。なお、ブルターニュ地方の西部地域では、ガレットの生地に小麦粉や卵を使うこともあるそうだ。

違い2.食事かデザートか

最近は区別しにくくなっているが、ガレットとクレープでは料理の目的が異なる。ガレットは主に食事として作られるため、具材には塩気のあるチーズ・ハム・魚介類・卵・サラダなどが使われることが多い。一方、クレープはデザートとして作られるため、具材には生クリームやフルーツなどが使われている。ただし、現在はフルーツを包むガレットもあるし、サラダ風のクレープも見かける。

違い3.片面を焼くか両面を焼くか

本来、ガレットとクレープは焼き方も異なる。ガレットは片面だけを焼くが、クレープは両面を焼くのが基本である。しかし、レシピによってはガレットでも両面を焼いている場合がある。また、焼きあがった生地は、ガレットの場合は正方形に整える。一方、クレープの場合は扇形(円錐状)になるように包む。このようにガレットとクレープでは、それぞれ焼き方も見た目も違っている。

3. ガレットの特徴や魅力とは?

最近は日本でもレストランやカフェなどでガレットを見かける機会が増えている。また、レシピなども増えており、家庭で作る人も多くいるようだ。なぜガレットに注目が集まっているのか確認しよう。

魅力1.そば粉の味わいで食べやすい

ガレットは、そば粉を使っているため香り・味・食感がよいことが特徴だ。そば粉は産地により風味や食感が異なるのだが、国産のものを使っているとそば特有の香りとモチモチとした食感を楽しむことができる。そばに親しみがある日本人の口にもよく合うことが、人気の秘訣になっているようだ。

魅力2.トッピングでのアレンジがしやすい

ガレットはさまざまな食材をトッピングできるのも特徴である。王道はチーズ・生ハム・卵を乗せた「ガレット・コンプレット」であるが、魚介類や野菜類などを乗せても美味しい。また、ガレットの形はそのままで、生クリーム・チョコソース・フルーツなどを乗せればデザートとして楽しめる。

魅力3.栄養価が高くて健康にもいい

ガレットに使うそば粉は栄養面でも優れている。特にビタミンB1は小麦粉の約4.2倍、ビタミンB2は小麦粉の3.7倍などビタミン類の栄養価が高くなっている(※1)。また、そば粉にはビタミンPの一種であり、抗酸化物質でもある「ルチン」を多く含むことが知られている(※2)。

4. じゃがいもを使ったガレットのレシピ

本場フランスのガレットはそば粉を使ったクレープ状の料理だが、家で作るならじゃがいもを使った薄焼きがおすすめ。ここでは「オリーブオイルひとまわし」のレシピ集の中から、じゃがいもを使ったガレットのレシピを紹介する。なお、詳しい作り方はレシピページを確認しよう。

じゃがいものガレットの材料(4人前)

  • じゃがいも:4個(250g)
  • ピザ用チーズ:20g
  • パルメザンチーズ:大さじ1
  • 米粉:大さじ1
  • ハーブソルト:小さじ1/2
  • オリーブオイル:大さじ1と1/2
  • ケチャップ:大さじ1

じゃがいものガレットの作り方・手順

  • 皮を剥いたじゃがいもを細切りにする
  • じゃがいもと米粉・チーズ・ハーブソルトを混ぜる
  • オリーブオイルを引いたフライパンに生地を入れる
  • 中火で5~7分程度加熱したら、ガレットを裏返す
  • 裏面もこんがりと焼けたら火を止める
  • 適当な大きさ(1/6程度)にカットしたら完成
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5. 「ガレット」の名前が付くの料理・スイーツ

日本ではガレットといえばそば粉で作った「ガレット・デ・サラザン」が有名だが、実はガレットと付くフランス料理・スイーツにはいくつか種類がある。以下に代表的なガレットをまとめておく。

ガレットという名前が付く料理・スイーツ一覧

  • ガレット・コンプレット:エメンタールチーズ・生ハム・卵をおいた通常のガレットのこと
  • ガレット・ソーセージ:熱いソーセージを通常のガレット生地で巻いた料理のこと
  • ガレット・ブルトンヌ:小麦粉で作る薄焼きのクッキーのこと
  • ガレット・デ・ロワ:パイ生地で作った甘くて丸い焼き菓子のこと

6. ガレットに関するよくある質問・疑問

ここまでガレットの基本を説明してきた。しかし中には「ガレットがいつ頃から食べられているのか知りたい」「なぜガレットにそば粉が使われているのか知りたい」と思っている人もいるだろう。そこで最後にガレットに関するよくある質問・疑問に回答する。

Q1.ガレットはいつ頃から食べられている?

ガレットは、紀元前7000年頃には食べられていたとされている。伝説によればある日、一人の女性が太陽で熱くなった石の上にそば粉のお粥をこぼしてしまう。そして、石の上にこぼれたそば粉のお粥は焼けて固まったそうだ。これが、ガレットが誕生した瞬間だという。その後17世紀になり、ルイ13世の妻・アンヌ王妃が「ガレット」を気に入ったことからフランス全土に伝わるようになる。

Q2.なぜガレットにはそば粉が使われるのか?

ガレットにそば粉が使われている理由は、発祥の地であるブルターニュ地方がそばを育てるのに向いていたことが関係している。もともと日照時間が短く、湿度が高いブルターニュ地方は小麦の栽培に向いていなかった。しかし、この日照時間の短さや湿度の高さなどは、美味しいそばを育てるのに適している。そのため、古くからブルターニュ地方ではそば粉を使った料理が作られたそうだ。

結論

ガレットとはフランス・ブルターニュ地方で誕生した、そば粉で作ったクレープのことである。最近はフレンチレストランやカフェなどのほか、ガレット専門店なども増えており、見かける機会が増えている。また、家でも簡単に作れるので、気になるならぜひガレット作りに挑戦してみよう。
【参考文献】

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  • 公開日:

    2018年11月19日

  • 更新日:

    2021年11月 9日

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