1. いくらの保存方法の早わかり
いくら(いくらの醤油漬け)の主な保存方法には、冷蔵保存と冷凍保存の2つがある。それぞれの以下のように特徴や保存期間などが異なるため、その時々の状況に合わせて保存方法を使い分けるようにしよう。
- 冷蔵保存:いくらの基本的な保存方法。保存期間は2~3日程度となっている
- 冷凍保存:保存袋に入れて冷凍庫で保管する。保存期間は1か月程度と長め
2. いくらの冷蔵保存のやり方と注意点
スーパーで購入したいくらは、基本的には冷蔵庫で保存することが多い。冷蔵保存の場合は作り方にもよるが、通常は2~3日程度は日持ちする。ただし、いくらが入っている発泡トレイのまま冷蔵保存するのはあまりおすすめできない。手間ではあるが、以下のような正しい方法で冷蔵保存をしよう。
いくらの冷蔵保存のやり方
- フタ付き保存容器にいくらを入れる
- 保存容器のフタをしっかりと閉める
- 保存容器を冷蔵庫のチルド室で保存する
いくらの冷蔵保存の注意点
いくらは、乾燥させると風味が失われて美味しくなくなるため、できる限り密閉容器に移し替えて保存するほうがよい。また、保存期間は2~3日と説明しているが、こちらはあくまで目安である。パッケージには消費期限(賞味期限)が書いてあるので、この期限の範囲内で食べるようにしよう。
3. いくらの冷凍保存のやり方と注意点
市販のいくらは冷凍保存することも可能だ。冷蔵保存では2~3日程度しか日持ちしないいくらであるが、冷凍保存をすることで2週間~1か月程度は美味しく食べられる。冷凍保存の基本的なやり方と注意点は、それぞれ以下のとおりになっている。
いくらの冷凍保存のやり方
- いくらの汁気を切っておく
- ラップに1食分のイクラを包んでおく
- 包んだいくらを冷凍用保存袋に入れる
- 保存袋のチャックをしっかりと閉める
- 平たい状態で冷凍庫に入れて保存する
いくらの冷凍保存の注意点
いくらは冷凍保存ができるが、市販の解凍済みいくらを冷凍する際には注意が必要だ。この理由は一度解凍されたいくらを再度冷凍すると、組織が壊れやすくて食感が悪くなってしまう可能性が高いからだ。そのため、解凍品のいくらは冷凍保存しないで冷蔵庫で美味しく保存するほうがよい。また、冷凍保存する場合も冷蔵保存と同じで、きちんと密閉して乾燥させないようにしよう。
4. 冷凍したいくらを美味しく解凍する方法
冷凍したいくらは、基本的には自然解凍するのがおすすめだ。食べる数時間前には冷蔵庫に移しておけば、ちょうどいい硬さに解凍されている。また、汁物など、温かい料理に冷凍いくらを使う場合には、そのままの状態で加えてもよい。なお、温めすぎるといくらの粒が潰れてしまい、食感が悪くなってしまう。温かい料理に加えるときには、盛り付けたあとにトッピングとして加えるようにしよう。
5. いくらの常温保存は可能?
いくらは生鮮食品であるため、常温保存はおすすめできない。常温で置いておくと細菌などの病原体が早く繁殖してしまい、傷んだり腐ったりしてしまう。どうしても冷蔵保存や冷凍保存が難しい場合には、発泡スチロールなどに保冷剤といくらを入れて保存することも可能だ。ただし、これは緊急時の保存方法なので、基本は冷蔵保存か冷凍保存でいくらを適切に管理するようにしよう。
6. 劣化したいくらの見分け方とは?
いくらが劣化すると、さまざまな変化が見られるようになる。賞味期限切れのいくらや長期間冷凍保存しておいたいくらは、食べる前に以下のような変化がないか確認しておくほうがよいだろう。
- 粒の見崩れがおきている
- 粒が白く濁っている
- 糸を引いてしまっている
- 鼻をつくような腐敗臭がする
- 食べたときに舌がピリピリする
上記のような変化が見られる場合には、いくらが傷んでいる可能性が高い。そして、そんな腐敗しているいくらを無理して食べると、食中毒などの原因になってしまう可能性もある。残念ではあるが、上記のような異変が見られる場合には、無理して食べずに捨てるようにしよう。
結論
丼物やパスタなどに使えるいくらは、基本的には冷蔵保存することが多い。しかし、冷蔵保存ではすぐに使える便利さはあるものの、2~3日程度で劣化してしまうのが欠点となっている。もしすぐにいくらを使わないのであれば、冷凍庫に入れて長期保存するとよいだろう。