1. いくらの醤油漬けの作り方は下処理が重要
生筋子は味付けされたものとは違い、そのままでは生臭くて食べられない。また、筋子の状態では筋や血合いが付いているので、下処理をする必要がある。まずは40℃程度のぬるま湯を用意し、塩分濃度が約3%になるように塩を加える。目安はお湯2Lあたり大さじ3~4杯程度(60g)。たっぷりのお湯の中で筋子をもむように洗うと、筋がほぐれてばらけていく。3~4回程度お湯を変えながら繰り返し洗っていくと、キレイないくらが完成する。筋子をほぐすときは粒を割らないように丁寧に行い、細かい血合いや筋もしっかり取り除くと仕上りがグッとよくなる。筋子がなかなかほぐれずに苦戦するときは、いくらが通るくらい粗目のザルを使ってもよい。ザルの中に筋子を入れ、優しくこすりつけるとポロポロといくらが出てくるのだ。
2. いくらの醤油漬けの基本の作り方
キレイに取りだしたいくらはザルにあげてしっかり水気をきり、調味液に漬ければいくらの醤油漬けが完成する。作り方さえ覚えれば、意外と簡単に作れるのだ。調味液は酒とみりんを煮てアルコールを飛ばし、醤油を加えて冷ましたもの。筋子をほぐす前に用意しておけば、漬けるころには冷めているだろう。漬けたあとは冷蔵庫で保存し、半日~1日程度味がしみ込むまで置いておく。十分に味がしみたいくらは、調味液から取り出して保存しよう。調味液に漬けたままにしてしまうと、味がどんどん濃くなってしまうので注意が必要だ。ある程度時間がたったら味見をして、好みの味になるまで漬けるようにするとよい。
3. いくらの味噌漬けの作り方
いくらといえば醤油漬けのイメージがあるが、じつは味噌で漬けても美味しい。味噌漬けの作り方も醤油漬けと同様、同じ下処理をする必要がある。下処理が終わったら塩水で軽く洗い、いくらの水気をきったら保存容器などに味噌を薄く敷く。その上に清潔なガーゼを乗せ、いくらを並べる。さらにガーゼを乗せてから最後に味噌を薄く塗れば完成。下から味噌、ガーゼ、いくら、ガーゼ、味噌の順になるように仕上げよう。1日程度漬けると、いくらに味噌の塩気とコクがしみて美味しい味噌漬けになる。ガーゼで挟んだまま冷蔵庫で1週間程度保存できるので、少しずつ楽しんでもよいだろう。
4. いくらの醤油漬けは冷凍保存可能
いくらの醤油漬けの作り方は少し手間と時間がかかるため、一度にたくさん作りたい人もいるはずだ。しかし、たくさん作っても消費しきれなければ意味がない。そんなときは、いくらの醤油漬けを冷凍保存するのがおすすめ。調味液から取り出したいくらを小分けにしてラップに包み、ジッパー付きの袋に入れて冷凍すれば1ヶ月程度保存できる。解凍する際は、冷蔵庫などでじっくり自然解凍するのがおすすめ。少量ずつに分けておけば、短時間で解凍できるので便利だろう。解凍する際は水分が出てくることがあるので、皿や容器にいくらを包んだラップを乗せておくと周りが汚れる心配がなくなる。
結論
いくらの醤油漬けは作り方が難しそうなイメージがあるが、じつは手順さえ覚えれば意外と簡単。少し手間はかかってしまうが、時間をかけて自分で作ったいくらは格別な美味しさなのでぜひ試してみてほしい。醤油漬けだけでなく、味噌漬けや塩漬けも美味しいので試してみてはいかがだろうか。
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