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温泉卵とは?温度に気を付けてトロトロで美味しい温泉卵を作ろう!

温泉卵とは?温度に気を付けてトロトロで美味しい温泉卵を作ろう!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2021年5月13日

黄身と白身がトロトロとした「温泉卵」。うどん、牛丼、サラダなどのトッピングに使えて、料理の見栄えや美味しさをワンランクアップさせてくれる。そんな温泉卵はスーパーやコンビニエンスストアなどでも売られているが、実は自宅で作ることも可能だ。今回は温泉卵の基本から、温泉卵の作り方まで詳しく解説する。温度を適切に管理して、美味しい温泉卵を作ってみよう。

  

1. 温泉卵とは?

温泉卵(温泉玉子)とはゆで卵の一種であり、黄身が半熟状態で白身がトロッと固まり始めているものをいう。卵黄と卵白が固まり始める温度が異なる特性を利用し、65℃より少し高めの温度で茹でて作ることが特徴だ。その名前のとおり、温泉で作られていたことから「温泉卵」と呼ばれるようになった。なお、茹で卵の状態でも、温泉で作られるものは「温泉卵」と呼ぶことがある。

2. 全国のご当地温泉卵5選

全国の温泉地には、湯村温泉の「荒湯たまご」、別府温泉の「海地獄の温泉たまご」などさまざまなご当地温泉卵がある。その中から有名なご当地温泉卵を5種類紹介しておこう。

その1.湯村温泉「荒湯たまご」

荒湯たまごは、兵庫県北西部にある湯村温泉の名物温泉卵である。源泉である「荒湯」は約98℃の熱湯であり、その熱を利用して作っているのが特徴だ。温泉卵は温泉街周辺で買えるほか、自分で湯壺に入れて作ることも可能。源泉が高温であるため、トロトロの温泉卵というよりは、白身が固まった茹で卵のように仕上がる。

その2.別府温泉「海地獄の温泉たまご」

海地獄の温泉たまごは、大分県の別府温泉(海地獄)で作られている温泉卵である。コバルトブルーの色味から「海地獄」と名付けられており、源泉は約98℃と非常に高温になっている。その熱湯につけて作ったのが「海地獄の温泉たまご」であり、柔らかでアツアツな食感を楽しむことができる。

その3.飯坂温泉「ラヂウム玉子」

ラヂウム玉子(ラジウム玉子)は、福島県福島市にある阿部留商店が製造している温泉卵だ。福島市にある飯坂温泉で作られており、温泉成分に「ラジウム」が含まれていることから名付けられた。温泉街にある販売店のほか、現在は「ふるさと納税の返礼品」として手に入れることが可能である。

その4.雲仙温泉「雲仙地獄温泉たまご」

雲仙地獄温泉たまごは、長崎県雲仙市にある雲仙温泉(雲仙地獄)で作られている温泉卵だ。雲仙地獄の蒸気を使って作られる温泉たまごは、ほのかな硫黄の香りと、弾力のある白身が特徴となっている。また、雲仙地獄温泉たまごは雲仙地獄工房で売られている。

その5.土湯温泉「たまご美人」

たまご美人は、福島県にあるニュー扇屋(株式会社森山)が土湯温泉で作っている温泉卵である。源泉の温度は黄身がほどよく固まるくらいの68℃であり、絶妙な黄身の硬さと白身のトロトロ感を楽しむことができる。森山のオンラインショップやECモールなどでも購入が可能となっている。

3. 温泉卵の簡単な作り方2選

温泉卵はスーパーやコンビニエンスストアでも売られているが、実は生卵から作ることも可能となっている。温泉卵を作る方法はいくつかあるが、主なものには大量に作ることが可能な「熱湯に入れて置き作る方法」と、1個を短時間で作れる「電子レンジで加熱して作る方法」の2つがある。以下にそれぞれのやり方をまとめておく。

茹でて温泉卵を作る方法

  • 卵を常温に戻しておく
  • 鍋に水を入れて火にかける
  • 沸騰したら火を止める
  • お湯に水を加えて温度を調節する
  • 卵を入れてフタをし、10〜20分置いておく
  • 水につけて粗熱をとったら完成

電子レンジで温泉卵を作る方法

  • 小さめの耐熱容器に卵を割り入れる
  • 卵がかぶるくらいまで水を入れる
  • 破裂防止のため竹串で黄身に1箇所穴を開ける
  • ラップをせずに電子レンジで加熱する
    ※500Wで54秒、600Wで45秒が目安

4. 温泉卵の温度に関する疑問に回答!

ここまでは温泉卵の基本や作り方を説明してきたが、まだ温泉卵に関して疑問や質問が残っていることもあるだろう。そこでここからは、特に温泉卵の温度についてQ&A方式でより詳しく解説する。「なぜ白身がトロトロとするのか」「お湯を何℃にすればいいのか」などについて確認しておこう。

Q1.なぜ白身がトロトロ固まるの?

温泉卵は黄身が固まり、白身がトロトロの状態であることが多い。このように黄身と白身の状態が異なる理由は、それぞれの固まる温度に差があるからだ。一般的に黄身は65~75℃程度で完全に固まり、白身は75~80℃程度で完全に固まるとされている。そのため、ちょうど黄身が固まり白身が固まらない70℃程度で茹でることで、白身だけがトロトロの状態の「温泉卵」を作ることができる。

Q2.お湯はどのように作ればいいの?

前述のとおり、温泉卵は70℃程度のお湯で茹でることで作ることが可能だ。しかし、料理用の温度計があれば別だが、家庭に温度計がない場合は70℃のお湯を作るのは難しい。そのようなときには100℃の熱湯1Lに対して、20℃程度の水500mlを入れるようにしよう。これにより70℃程度のお湯が完成する。お湯を作り生卵を入れたら、冷めないようにフタをして置いておくようにしよう。

Q3.温泉卵を上手に作るポイントは?

温泉卵を作る際は、できる限り70℃程度の温度をキープすることが重要だ。このときに役立つアイテムの一つが「片栗粉」である。水溶き片栗粉を加えることで保温性が高くなり、70℃程度の温度をキープできるようになる。そのため、しっかりとお湯の温度を管理したいなら、水溶き片栗粉を使うようにしよう。

結論

トロトロとした柔らかくて美味しい「温泉卵」は、家で作ることも可能となっている。たくさん作るときには温度が70℃程度のお湯に10~20分程度つけておき、少量作るときには電子レンジを使うようにしよう。また、失敗せずに温泉卵を作るためにも、ここで紹介した温度管理のポイントを取り入れてみるとよいだろう。
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  • 公開日:

    2019年1月 2日

  • 更新日:

    2021年5月13日

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