1. 生パスタはよくくっつく?
「なんとなくプロっぽくておしゃれだ」といった理由で生パスタを使用する人は少なくない。しかし、その一方で生パスタの特性を知らず、乾燥パスタと同様に調理をし、失敗してしまう人も多いのだ。
生パスタはその名の通り、水分量が多く、柔らかいため、とてもくっつきやすい。生パスタの代表格とも言える、平たい麺が特徴のフェットチーネは、表面積が多い分くっつきやすい。麺がくっついてしまうと中まで火が通らず、いざ食べてみると生パスタのもちもちを通り越した、硬く弾力ある食感。これでは不味くて食べられたものではない。そうならないよう、パスタの特性を活かした茹で方を下記から学んでほしい。
生パスタはその名の通り、水分量が多く、柔らかいため、とてもくっつきやすい。生パスタの代表格とも言える、平たい麺が特徴のフェットチーネは、表面積が多い分くっつきやすい。麺がくっついてしまうと中まで火が通らず、いざ食べてみると生パスタのもちもちを通り越した、硬く弾力ある食感。これでは不味くて食べられたものではない。そうならないよう、パスタの特性を活かした茹で方を下記から学んでほしい。
2. 正しい茹で方|下準備編
まずは、生パスタを茹でる前にしておきたいことをチェックしよう。
鍋のサイズと茹でる量の確認
生パスタはとてもくっつきやすいため、茹でている間になるべく麺同士が重ならない、大きな鍋が適している。また、茹でる量も家庭用の鍋であれば、基本的には2人前までと覚えておこう。
麺をよくほぐす
乾燥パスタは麺の一本一本がピンとまっすぐなのに対して、生パスタは柔らかいため、巻かれたり丸められたりして売られていることが多い。しかし、ひとかたまりのまま茹でてしまえば、ただでさえくっつきやすい生パスタを、よりくっつけてしまう要因になる。生パスタの茹で方の基本として、あらかじめ麺をほぐしておくことが重要だ。
ほぐす際には、麺表面についている打ち粉を払い落とすのも忘れないように。この粉もまた、麺同士がくっつく原因となるのだ。
ほぐす際には、麺表面についている打ち粉を払い落とすのも忘れないように。この粉もまた、麺同士がくっつく原因となるのだ。
茹で汁にはオリーブオイルを小さじ1プラス
生パスタを茹でるお湯が沸いたら、塩をひとつまみ入れるほか、オリーブオイルを小さじ1ほど加えてほしい。こうすることで麺にオリーブオイルが絡み、麺同士がくっつきにくくなる。
なお、生パスタの原材料には塩が含まれていることも多い。その場合には、茹で汁に入れる塩が余分となってしまう恐れもあるため、何度か調理をくり返して、丁度よい塩加減を見つけてほしい。
なお、生パスタの原材料には塩が含まれていることも多い。その場合には、茹で汁に入れる塩が余分となってしまう恐れもあるため、何度か調理をくり返して、丁度よい塩加減を見つけてほしい。
3. 正しい茹で方|本番編
鍋やお湯の準備ができたら、いよいよ茹でていくが、下記の正しい茹で方を心得ておこう。
茹ではじめに混ぜて、麺をほぐす
乾燥パスタと同様に、生パスタも茹ではじめに、くっつかないようにときどきかき混ぜる必要がある。執拗にかき混ぜすぎると、小麦のでんぷん質が出やすく口当たりの悪いパスタになったり、麺が崩れてしまう原因になるので気をつけよう。
アルデンテはNG
乾燥パスタの場合、芯を残したアルデンテにすることが多い。だが、生パスタの茹で方をアルデンテにしてしまうと、もとより弾力が強いため、硬い食感に感じられてしまう。そもそもアルデンテは麺の歯ごたえを残す茹で方なので、コシの強い生パスタには不適切だと思っておこう。
茹で時間は都度調整を
基本的にはパッケージに記載されている茹で時間を目安としてよい。だが、生パスタは状態が変化しやすく、プロはその状態によって茹で時間を変えているそうだ。目安の時間を測りつつ、前後で味見をするなどして、丁度よい茹で方を模索しよう。
結論
生パスタの正しい茹で方は、決して難しくない。だが、知識なく一般的な乾燥パスタのように茹でてしまっては、その魅力が損なわれてしまうのだ。生パスタはその特性を活かしてこその食材であることを理解して、基本に忠実な茹で方を極めていこう。