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ブリは冷凍保存で長持ちさせよう!コツはしっかりと水気を取ること!

ブリは冷凍保存で長持ちさせよう!コツはしっかりと水気を取ること!

投稿者:食生活アドバイザー 吉田昌弘

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2022年1月27日

ブリ大根や照り焼きなどにしても美味しい「ブリ」。春頃に最も多く流通しているが、養殖も盛んであるため一年中食べられる。そんなブリは通常、冷蔵保存にしておくことが多いだろう。しかし、実はブリは冷凍保存も可能となっている。今回は、そんなブリを冷凍保存する方法について詳しく解説する。冷凍方法をマスターして、いつでも家でブリ料理を作れるようになろう。

  

1. ブリは冷凍保存が可能?

ぶりの冷凍
ブリは冷凍保存をすることが可能だ。ただし、冷凍保存をすることで魚の組織が壊れてしまい、美味しさも栄養も悪くなってしまうことが多い。特に解凍されたブリを再冷凍する際には味が悪くなってしまう傾向が見られる。そのため、ブリを冷凍保存する際はできれば「冷凍されていないもの」のほうがおすすめだ。なお、刺身用のブリも冷凍保存は可能だが、食べるときには必ず加熱調理しよう。

2. ブリを冷凍保存するメリット2選

ぶりの冷凍
ブリを冷凍保存するメリットには、「長期保存が可能になること」や「調理が簡単になること」などがある。そこでブリを冷凍保存することのメリットについても確認しておこう。

メリット1.1か月程度の長期保存が可能になる

ブリを冷凍保存すると、1か月程度の長期保存ができるようになる。通常、ブリを冷蔵保存した場合は2~3日程度で劣化してしまう。短期間で劣化してしまう理由は、冷蔵保存をしていても腐敗を起こす微生物は活動できるからで、特にブリはたんぱく質が多く微生物が増殖しやすいからだ。一方、-10℃以下に冷凍保存すると微生物の活動は止まるため冷蔵保存よりも長期保存が可能になる(※1)。

メリット2.調理時間の短縮が可能になる

ブリを美味しく冷凍保存する際には、下味をつけておくほうがよい。この理由はブリに下味をつけておくことで、乾燥や酸化(冷凍焼け)を防げるようになるからだ。また、下味をつけておけば調理する際の下処理が必要なくなるため、すぐに調理できるようになる。下味をつけると「使い道が限られてしまう」という欠点もあるが、調理の時短ができるというメリットがあるのでおすすめだ。

3. ブリを冷凍保存する基本のやり方

ぶりの冷凍
ブリは下味をつけてから冷凍保存するのがおすすめだが、そのまま冷凍保存することも可能だ。ただし、冷凍保存する際には発泡トレーのまま保存するのはNG。美味しく保存するためにも、以下のような正しい方法で冷凍保存を行おう。また、下味をつけて冷凍保存する方法についても確認しよう。

そのまま冷凍する方法

1.ブリ全体に塩を振り、余分な水分とニオイを取り除く
2.10分ほど経ったら、キッチンペーパーでキレイに拭く
3.食品用ラップでしっかりとブリ全体を包むようにする
4.冷凍用保存袋に入れてから、冷凍庫で保管する

下味をつけて冷凍する方法

1.キッチンペーパーでブリの切り身の水分を拭き取る
2.冷凍用保存袋に照り焼きの調味料を入れておく
※調味料は醤油・みりん・酒・ショウガなど
3.保存袋の中に水分を拭き取ったブリを入れておく
4.保存袋の空気を抜きながら口を閉じ冷凍庫で保管する

4. ブリを美味しく冷凍保存するポイント

ぶりの冷凍
ブリを冷凍保存する際に特に注意したいことは「緩慢冷凍」と「冷凍焼け」の2つ。緩慢冷凍や冷凍焼けがあるとブリの食感や色味などが悪くなってしまう。そのため、冷凍保存する際には急速冷凍を心がけたり、酸化防止を意識したりするとよい。それぞれのポイントについても確認しておこう。

ポイント1.急速冷凍を心がけよう

冷蔵庫の機能に「急速冷凍機能」がある場合は、そちらを使うようにしよう。また、急速冷凍機能がない場合には、アルミ製のバットやトレーにブリを重ならないように並べて冷凍保存しよう。ゆっくり時間をかけて冷凍すると「緩慢冷凍」になり、魚の細胞が壊れ味や食感が悪くなってしまう。自宅で生鮮食品などを冷凍保存する場合は、できる限り早く冷凍できるように工夫するとよい。

ポイント2.密閉して保存しよう

ブリを美味しく冷凍保存したいなら、できる限り空気に触れさせないこともポイントだ。例えば、ブリをそのまま冷凍保存するならラップでしっかりと包むようにするのがよい。また、下味をつける場合にも、保存袋の空気は抜いておくのがコツだ。空気に触れてしまうと食品焼けにより味や色味が悪くなってしまう。食べられないわけではないが、できるだけ美味しく保存するように努めよう。

ポイント3.水分を丁寧に拭き取ろう

ブリを美味しく冷凍保存したいなら、冷凍前に余分な水分を丁寧に拭き取るのが大切だ。この水分は魚臭さの原因になってしまう。そのため、塩を振ってニオイを取り除くだけでなく、ブリから出てきた水分もキッチンペーパーなどで丁寧に拭き取るようにしよう。また、緩慢冷凍になると水分が出やすいため、水分が出さないためにも急速冷凍を心がけるようにするとよい。

5. 冷凍したブリの上手な解凍方法

ぶりの冷凍
冷凍したブリは、そのままのものも下味をつけたものも、冷蔵庫に3時間程度置いておき自然解凍させてから使うのがおすすめ。また、急ぎで使いたい場合は、そのまま冷凍したものは電子レンジ(200W)で1分程度加熱、下味をつけたものは2分程度加熱しよう。いずれの場合も半解凍の状態ではあるが、完全に解凍させないほうがブリを美味しく調理することができる。

6. ブリの冷凍に関するよくある質問

ぶりの冷凍
ここまでブリの冷凍方法について詳しく解説してきた。しかしまだ「冷凍しても傷む可能性はあるのか」や「解凍したブリを再冷凍してもいいのか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、ブリの冷凍保存・冷凍活用に関するよくある質問・疑問に回答する。

Q1.冷凍ブリも傷むことはある?

冷凍が不十分だったり、再冷凍を繰り返していたりすると傷んでしまう可能性はある。ブリが傷んでくると、血合いが黒色に変色したり、表面がヌルヌルとしたりする。また、酸っぱいニオイや味がすることもある。このような変色や異変があったら、無理に食べようとせずに捨てるようにしよう。

Q2.ブリは再冷凍してもいいの?

ブリの再冷凍はおすすめできない。再冷凍を繰り返していると、ブリの風味や食感が悪くなるだけでなく、劣化の原因にもなってしまう。そのため、ブリを冷凍保存する際は1切れずつ冷凍するようにし、使う分だけを解凍しよう。また、解凍後はできる限り早く使い切るようにしよう。

結論

ブリは冷蔵保存することが多いが、2~3日程度で劣化してしまうのが難点。もし使い道が決まっていないなら、腐らせないためにも冷凍庫で保存しよう。また、冷凍保存にも美味しくするポイントがいくつかあるため、緩慢冷凍や冷凍焼けに注意しながら保存しよう。
(参考文献)
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  • 公開日:

    2019年1月18日

  • 更新日:

    2022年1月27日

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