目次
1. グレープシードオイルは基本的に常温保存が正しい、ただし清潔な方法で!

・基本は常温保存
グレープシードオイルは、基本的には常温での保存がおすすめだ。未開封なら、1〜2年程度は保存できるだろう。製品によっても違う可能性があるため、詳しくはラベルの表記を見て頂きたい。しかし、開封後は徐々に酸化が進んでいき、風味が落ちていく。酸化は直射日光や熱によって進みやすくなるため、防ぐには冷暗所で保存するべきだ。それでも、酸化を完全に止めることはできず、あくまで遅らせるだけだ。そのため、可能な限り風味が落ちる前に使いきってしまうのがよい。目安としては、開封後おおむね1ヶ月以内に使いきってしまいたい。
・注ぎ口を清潔に保つ
瓶からグレープシードオイルを出す際、容器の注ぎ口はどうしても空気に触れることになる。ここに古い油がたまると、風味の劣化や雑菌の混入の原因になる可能性がある。グレープシードオイルを使った後は注ぎ口を拭くなどして、清潔に保つよう心がけたい。
2. グレープシードオイルは冷蔵保存も可能、ただし注意が必要!

グレープシードオイルは冷蔵保存も一応は可能だが、注意しなければならない。というのも、グレープシードオイルは冷蔵庫の温度で一部が固まる場合があるのだ。温めれば元の状態に戻るので差し当たりは問題ないが、凝固と加熱を繰り返すと酸化が進みやすくなってしまう。繰り返しを防ぐには、たとえばグレープシードオイルを1回使う分だけに小分けして、使う際に加熱する方法が考えられる。また、早めに使いきればよいという考え方もできる。しかしそもそもの話として、開封後に長期間使わないのでもなければ、直射日光を避けて常温で保存する方が簡単だろう。
冷蔵保存を決める前に、まずは常温保存では駄目なのかを検討するのがよいかもしれない。
冷蔵保存を決める前に、まずは常温保存では駄目なのかを検討するのがよいかもしれない。
3. グレープシードオイルの冷凍保存は、固まりやすくおすすめできない

冷凍保存についても、冷蔵保存と同様に、グレープシードオイルの一部が固まってしまう問題がある。しかも冷凍庫の方がより低温であるため、より固まりやすくなり、結果として風味も落ちやすい。風味を保ちにくいのであれば、わざわざ冷凍保存をするメリットは薄いだろう。したがって、基本的には常温保存あるいは冷蔵保存をするのがよい。
4. 固まったグレープシードオイルは、なるべく使う分だけを解凍する

ここでは冷凍庫での保存に限らず、一部が固まったグレープシードオイルを溶かす方法について紹介する。基本的には庫内から取り出して常温で置いておけば、固まっていた部分が溶けるはずだ。しかし、固まった範囲が広いと、自然解凍では時間がかかり過ぎることもある。また、冬などの室温が低い場合は、室温でもオイルが固まってしまうことがあるかもしれない。こういった場合は、固まったオイルを湯煎すれば手っ取り早く解凍できる。ただし、使う分だけを加熱しないと、使わない分まで加熱して再度冷やすことになり、風味が落ちる原因となってしまう。先述のようにオイルを小分けにして保存するなど、必要以上の量を解凍しないよう工夫したいところだ。
結論
グレープシードオイルの風味を保とうと考えると、冷蔵保存や冷凍保存はむしろおすすめできない。あくまで常温で保存して、早めに使いきるのがもっとも楽で、かつ美味しく保存できるだろう。美味しいうちに食べきるためにも、グレープシードオイルを買ったら積極的に料理に使うことをおすすめする。