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実は日本らしい違いが隠されていた!ぼた餅とおはぎの呼び名の違い

投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:
管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

2019年3月11日

お彼岸に食べるぼた餅とおはぎ、その違いをご存知であろうか?双方、材料は同じで小豆・砂糖・塩・もち米と、とてもシンプル。見た目にも大きな差はない。では一体、何が違うのだろうか?この答えには、とても日本らしい理由が隠されている。誰かに教えてあげたくなる、ぼた餅とおはぎに関するトリビアを紹介しよう。

1. ぼた餅とおはぎとお彼岸

小豆と餡子

まずは、ぼた餅とおはぎに欠かせない小豆、そして餡子について学んでいこう。小豆の歴史はかなり古く、日本に伝来したのは3~8世紀ごろと言われている。元は中国から薬用として持ち込まれたようだ。ぼた餅やおはぎに使用される、甘い餡子に加工されるようになったのは、比較的最近で、江戸時代になってからである。これは、それまでの日本では砂糖がかなり貴重品で、出回ることはほとんどなかったため。小豆は当初、塩で炊かれるのがポピュラーだった。

お彼岸とは

お彼岸の季節になると、和菓子店はもちろんスーパーにも、ぼた餅やおはぎが並ぶ。そもそもお彼岸とは何か?お彼岸は、春分の日と秋分の日の前後3日を合わせた時期のことを指す。彼岸の入りから開けまでに6つの善を行うという仏教の習わしがゆえんだが、今では盆と同じような感覚で、先祖に感謝を捧げる日として親しまれている。

お彼岸との関係

日本では古来より、「赤」は魔除けの効果があるとされてきた。小豆の赤はその代表格で、赤飯にするなど、多くの祭事に使われてきた。五穀豊穣の象徴である米と小豆を合わせた赤飯、そしてぼた餅やおはぎは、言わば最強の祭事食というわけだ。多くの感謝を捧げる日に、しばしば食べられてきた赤飯やぼた餅、おはぎが今も続いているのである。

2. ぼた餅とおはぎを作るコツ

ぼた餅とおはぎは、基本的に同じ材料で作られている。蒸す、または炊いた餅米を潰し、丸めてその周りに小豆を炊いて作った餡子をまとわせる。店や家庭によって少々の差はあれど、基本はこの形である。きな粉やゴマをまとわせたものもある。

美味しく作るコツ

おはぎに使う餅米は半つきといって、粒が残る状態にすることが多い。小豆本来の味わいを活かすよう、甘さは控えめに炊くのが美味しく作るポイント。少々の塩を加えることで、その甘さを引き立ててくれる。炊飯器で餅米を炊けば楽に作ることができる。

3. ぼた餅とおはぎの違いとは?

ぼた餅とおはぎは、基本的に同じものを指しているため、その違いは呼び名だけである。地方や地域、つぶあんとこしあん、もち米とうるち米の配分などで呼び分けられることもあるが、そこに共通の定義は存在しない。しかし、昔は季節によって呼び分けられていたという説がある。

春と秋の呼び名

日本の文化の多くは、四季と深い結びつきがある。ぼた餅とおはぎの呼び分けもしかり。ぼた餅は、春の花として知られる牡丹の花と似ていることから、牡丹餅と呼ばれるようになり、それがぼた餅に変化したと言われている。対して、秋の花として知られる萩の花。その花と似ていることから、萩餅と呼ばれるようになり、それがおはぎへと変化していった。すなわち、春はぼた餅、秋はおはぎと、季節で呼び分けられていたのだ。

夏と冬の呼び名

では、ぼた餅やおはぎは、春と秋以外は食べられていないのだろうか?そんなことはなく、夏と冬には、花ではなく異なる呼び分けが存在したようだ。こちらもとても日本らしい呼び分けで、夏は夜船(よふね)、冬は北窓(きたまど)と呼ばれていたようだ。おはぎやぼた餅は、餅米を潰して作られる。ほかの餅と違い、臼と杵を使わないので、いつ搗いたかわからないことから、搗き知らずと呼ばれることもあった。搗き知らずを、「着き知らず」「月知らず」という言葉に掛けてできたのが、夜船と北窓である。美しい言葉遊びから生まれた、これらの呼び名には、日本ならではの情緒が漂う。

結論

ぼた餅とおはぎは、現在では同じものを指しており、呼び分けに定義は存在しない。ただ、古くはとても日本らしい、季節による美しい呼び分けがなされていたようだ。この話を知っているだけで、ぼた餅やおはぎへの思い入れもまるで変わる。お彼岸には古都に思いを馳せながら、ぼた餅やおはぎを手間暇かけて作るのもよいかもしれない。

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