1. アラビアータとは?

アラビアータとはにんにくや唐辛子、トマトを使ったパスタのこと。トマトのさわやかな酸味とにんにくの風味が食欲をそそり、鮮やかな赤色が美しいパスタである。発祥はイタリアのラツィオ地方(ラツィオ州)で、さまざまな種類があるのも特徴だ。唐辛子のピリッとした辛さに、ほかの材料や調味料が絶妙に絡み合ってとても美味しい。
アラビアータの語源とは?
アラビアータはイタリア語で「怒り」という意味があり、怒っているような雰囲気をイメージさせるパスタだ。アラビアータを日本語でたとえると「怒りんぼ風」となり、食べた人の顔が辛さで赤くなっているのが怒っているように見えたのが語源ともいわれている。
アラビアータの種類とは?
アラビアータにはスパゲッティアラビアータと、ペンネ・アラビアータがある。スパゲッティアラビアータは、アラビアータソースをスパゲッティに絡めたもの。ペンネ・アラビアータは、スパゲティの代わりにペンネを使って同じソースを絡めたパスタである。
2. アラビアータのカロリーや栄養素

アラビアータのカロリーはパスタ80gで作った場合、約446kcalとそこまで高くはない。ミートソースやナポリタンよりもソースのカロリーが低い傾向にあるため、麺を多くしなければ高カロリーにはならないだろう。また、トマト缶を使って作るアラビアータには、豊富なβカロテンやリコピンが含まれている。さらには、ビタミンEやオレイン酸なども含まれているのだ。
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3. アマトリチャーナやペスカトーレとの違い

アラビアータと同じトマトソース系のパスタには、アマトリチャーナやペスカトーレなどがある。ここでは、それぞれとの違いを詳しく紹介しよう。
アマトリチャーナとの違いとは?
アマトリチャーナは玉ねぎと豚肉の塩漬け、ペコリーノロマーノと呼ばれるチーズを使ったトマト系のパスタである。アラビアータは具材のないシンプルなソースなのに対し、アマトリチャーナは豚肉や玉ねぎを使用している。また、チーズを使ってコクのある味わいに仕上げているのもアラビアータとの大きな違いである。
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ペスカトーレとの違いとは?
ペスカトーレロッソはオリーブオイルで炒めた魚介類に、トマトソースを合わせたパスタである。ペスカトーレビアンコはトマトソースを加えず、オリーブオイルで仕上げたものを指す。アラビアータとは違い、魚介類を使用しているのが大きな特徴だ。
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4. アラビアータの基本的な作り方

アラビアータがどんな料理か分かったところで、次は詳しい作り方を見てみよう。必要な食材は好みのパスタ・トマト(トマト缶)・にんにく・唐辛子・塩コショウのみ。これらの食材を用意したら、以下の手順を参考にアラビアータを作ってみよう。
アラビアータの作り方・手順
アラビアータの作り方は以下の通り。
- にんにくは皮をむいて軸や芽の部分を取り、みじん切りにしておく。唐辛子は半分にして種を出し、輪切りにしておく。
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱めの火で香りが出るまで炒める。
- 唐辛子を加えて軽く炒めたらトマトもしくはトマト缶を加え、混ぜながら10分ほど煮込む。
- ソースにとろみが出てきたら塩コショウで味を調える。
- 味が決まったら茹でたパスタを加え、全体に絡めれば完成。
ポイントはにんにくを焦がさないように注意すること。弱火でじっくり香りを引き出してみよう。辛いのが好きな人は、唐辛子を種ごと使用してもよい。生のトマトやホールのトマト缶を使う場合は、あらかじめ細かく潰しておくと煮込みやすい。
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5. ペンネ・アラビアータの正しい保存方法

ペンネ・アラビアータをたくさん作った際、保存方法に困ることがあるだろう。そんなときは、冷蔵庫での保存がおすすめだ。ソースに絡めた状態で冷まし、保存容器に入れて冷蔵保存すれば2~3日は美味しく食べられる。ソースのみの場合は冷ましてからジッパー付きの袋に入れ、冷凍庫で1ヶ月程度保存可能だ。少し多めに作っておくと、弁当などにも活躍してくれる。
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結論
アラビアータはトマト系のパスタで、アマトリチャーナやペスカトーレとは少し違うと分かった。シンプルな食材で簡単に作れるので、ぜひ手作りのソースにチャレンジしてみよう。作ったソースやパスタに絡めるほか、肉や魚と組み合わせても美味しく食べられる。作ったことがない人は、この機会に挑戦してみてはいかがだろうか。