1. カツ丼の献立のポイント
まずは、カツ丼の特徴を踏まえた献立のポイントについて確認しよう。カツ丼だけだと食物繊維が不足してしまう、カツ丼を作るのには時間がかかるといった欠点があるため、これらのポイントを踏まえて献立を合わせるようにしよう。
その1.緑黄色野菜や海藻類を食べよう
カツ丼にはご飯・肉類・卵・玉ねぎなどの食材が使われるため、三大栄養素やビタミン類、ミネラル類などをバランスよく摂ることが可能だ。しかし、ビタミンA・カルシウム・食物繊維といった一部の栄養素は十分とはいえない。そのため、これらの栄養素を多く含む緑黄色野菜や海藻類などを副菜や汁物などに使うのがおすすめだ。これにより、栄養バランスがよい献立にすることができる。
その2.手軽に作れるものにしよう
カツ丼を一から作る場合は、揚げたり焼いたりと時間と手間がかかってしまう。そのため、副菜や汁物はできる限り手軽に作れるものがおすすめとなっている。簡単に調理するために冷凍野菜などを使ったり、手軽に食べられる常備菜を用意しておいたりするのもおすすめだ。
2. カツ丼に合う献立~副菜3品~
前述のとおり、カツ丼には緑黄色野菜や海藻類などを使った副菜を合わせるのがおすすめだ。ここでは比較的簡単に作れる海藻サラダ、ほうれん草のおひたしなどを紹介する。
副菜1.海藻サラダ
わかめはβカロテン、カルシウム、食物繊維を多く含んでいるため、海藻ミックスやレタスなどを使って作る「海藻サラダ」もおすすめだ。水で戻した海藻ミックスと一口大に千切ったキャベツを和えるだけでOK。あとは、青じそ系ドレッシングやゴマドレッシングなどをかけて食べよう。
副菜2.わかめの酢の物
乾燥わかめとキュウリを使って「わかめの酢の物」を作るのもよいだろう。塩もみしてよく絞っておいた薄切りキュウリ、水で戻した乾燥わかめ、酢と砂糖を合わせた調味液をよく和える。それから冷蔵庫で30分程度置いて味が馴染んだら完成だ。さっぱりとした味付けが濃厚なカツ丼とよく合う。
副菜3.ほうれん草のおひたし
ほうれん草もβカロテン、カルシウム、食物繊維を多く含んでいる。そんなほうれん草を使った副菜メニューは数多くあるが、手軽に作るなら「ほうれん草のおひたし」にするとよい。サッと茹でて冷水で締めたほうれん草を一口大に切り、だし醤油・かつお節などをかければ出来上がりだ。
その他のおすすめ副菜
・海藻と大根のサラダ
・人参とごぼうのサラダ
・オクラ冷奴
・ひじきの煮物
・ナスとキノコの炒め物
・人参とごぼうのサラダ
・オクラ冷奴
・ひじきの煮物
・ナスとキノコの炒め物
3. カツ丼に合う献立~汁物3品~
栄養バランスを整えるために、具だくさんの汁物・スープを合わせるのもおすすめだ。ここでは手軽に作れてカツ丼にも合う、豆腐とわかめの味噌汁や、きのこともやし和風スープなどを紹介する。
汁物1.豆腐とわかめの味噌汁
王道味噌汁の「豆腐とわかめの味噌汁」を合わせるのもよい。鍋に水と和風だしを入れてから一煮立ちさせて、角切りにした豆腐とわかめを加えて煮る。それから味噌を溶かし入れて、小口切りにしたネギを加えたら完成だ。わかめだけでなく、豆腐からもカルシウムや食物繊維などを摂れる。
汁物2.きのこともやしのスープ
シメジともやしなどを使って「きのこともやしのスープ」を作るのもおすすめ。鍋に和風だしと水を入れてから一煮立ちさせて、そこにカットしたシメジ、もやし、ネギなどを入れて煮る。それから醤油・酒・酢を入れて味を調整したら、懐かしい味わいの和風スープの出来上がりだ。
汁物3.油揚げと水菜のスープ
水菜もβカロテン、カルシウム、食物繊維などが豊富な野菜のひとつである。そんな水菜と油揚げを使って「油揚げと水菜のスープ」を作るのもよいだろう。鍋に和風だしと水を入れてから一煮立ちさせて、カットした油揚げと水菜を入れて煮る。それから醤油や塩などで味を調えたら完成となる。
その他のおすすめ汁物
・小松菜の味噌汁
・アサリの味噌汁
・ニラと春雨のスープ
・えのきとオクラのスープ
・アサリの味噌汁
・ニラと春雨のスープ
・えのきとオクラのスープ
結論
カツ丼はボリューム感があり、さまざまな栄養素も含んでいる。しかし、ビタミンA(βカロテン)やカルシウム、食物繊維などは不足気味なので、緑黄色野菜や海藻類、キノコ類などを副菜や汁物に使うとよいだろう。もし献立メニューに悩んだら、ここで紹介した副菜や汁物を作ってみよう。
(参考文献)
- ※:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/
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