1. アリゴとは?
アリゴ(Aligot)とは、ジャガイモにチーズを加えて作るフランス版のマッシュポテトである。フランス中南部にあるオーブラック地方の郷土料理であり、肉料理などの付け合わせとして出されることが多い。普通のマッシュポテトと異なり、チーズを加えているため粘度が高くて「びよ~ん」と伸びるのが特徴。また、レシピがいくつかあり、中にはニンニクや生クリームなどを使うものもある。
アリゴの名前の由来
アリゴ(Aligot)の語源には諸説あり、現在のところはオック語で「何か」などを意味する「alicouot」という説、ラテン語で「何か」などを意味する「aliquid」という説、古フランス語で「小さく切り裂く」などを意味する「harigoter」という説などがあるそうだ。このような言葉が変化して、アリゴという名前が付いたのだと考えられている。
チーズフォンデュとの違い
アリゴと似た料理のひとつにチーズフォンデュがある。チーズフォンデュはアリゴと同じくチーズを使った料理であるが、こちらは肉類や野菜類などをチーズフォンデュにディップしながら食べる煮込み料理である。一方、アリゴはマッシュポテトであり、肉料理などの付け合わせとして食べられる。このように食べ方が大きく異なるが、そのほか具材や作り方なども違っている。
2. アリゴの特徴や魅力とは?
アリゴはマッシュポテトの一種であるが、通常のマッシュポテトとは異なる点も多い。そこで通常のマッシュポテトと比較しながら、アリゴならではの特徴や魅力などを確認しておこう。
その1.餅のように「びよ~ん」と伸びる
アリゴは通常のマッシュポテトと異なり、マッシュポテトにチーズを加えて作るため粘度が高くてお餅のように「びよ~ん」と伸びるのが特徴となっている。その見た目が非常に面白くて、SNS上でも伸ばしたアリゴの写真が数多く投稿されていた。また、使用する食材によって粘度や濃厚さが変わってくるのも特徴である。さまざまなレシピがあるので、気になる食材で作ってみるとよさそうだ。
その2.伝統的にはトム・フレッシュが使われる
本場フランスでは、「トム・フレッシュ」と呼ばれる熟成前のチーズがアリゴに使われている。特にアリゴに使われるのはライオルと呼ばれる種類のチーズで、クセがなくとても食べやすいのが特徴である。しかし、流通量が少ないので日本で入手するのは難しい。そのため、日本の家庭でアリゴを作る場合には、モッツァレラチーズやチェダーチーズなどで代用されることが多くなっている。
その3.肉料理などの付け合わせにもおすすめ
アリゴはそのままでも美味しく食べられるが、一般的には肉料理・魚料理などの付け合わせとして食べられることが多い。また、これらの料理以外なら野菜類のディップとして使われたり、パンに乗せたりすることも多くなっている。アツアツ・トロトロの状態のアリゴと、これらの料理の組み合わせは最高にいい。色々な料理と組み合わせながら、アリゴの味や食感を存分に堪能するとよいだろう。
3. 基本のアリゴの作り方とは?
アリゴは食材さえ用意すれば比較的簡単に作ることができる。ジャガイモ・チーズ・牛乳・バター・ニンニク・塩コショウなどを用意したら、以下のような手順でアリゴを作ってみよう。
- ジャガイモを蒸してマッシュポテトを作る
- 滑らかになるようマッシュポテトを裏ごしする
- 鍋に牛乳とバターを入れて弱火にかける
- (3)にマッシュポテトとニンニクを投入する
- 混ぜながら少しずつチーズを加えて混ぜ込む
- 滑らかに混ぜたら塩コショウで味を調えて完成
4. 「じゃがアリゴ」の作り方
「じゃがアリゴ」を考案したのは、料理研究家のリュウジさん。2019年1月28日にTwitter上でじゃがアリゴを紹介し、1月30日にYouTube上でレシピを公開している。それによると「じゃがりこ」と「さけるチーズ」を使ってアリゴが作れるそうだ。具体的な手順は、以下のようになっている。
- 耐熱容器に「じゃがりこ」を開ける
※カップのままだと火傷の恐れがある - (1)にさけるチーズを割きながら入れる
- (2)の中に塩ひとつまみ(約1g)を加える
- 熱湯150mlを加えてから、容器にフタをする
- 2~3分したら菜箸などでしっかりと混ぜる
※途中で電子レンジで温めると伸びやすくなる - しっかりと混ぜて伸びるようになったら完成
結論
SNSで注目を集めたアリゴは、ジャガイモやチーズなどがあれば簡単に作ることができる。また、作ったアリゴは肉料理・魚料理をはじめ、パンや野菜類などとも相性が抜群だ。飲食店ではあまり取り扱っているお店が少ないので、気になるならぜひ家で作るようにしよう。
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