1. 意外と知らない?ターメリックの正しい保存方法
まずは結論からお伝えしよう。ターメリックの正しい保存方法として押さえておきたい点は、「密封できる容器に入れておく」ことと「冷暗所で保管する」ということである。ターメリックは、封を切り空気に触れた瞬間から劣化が始まる。この劣化を少しでも抑えるために密封できる容器に入れ、空気に触れないようにするのだ。冷暗所を選ぶ理由は、ターメリックの正しい保存方法としてふさわしくない以下の3つの条件を避けるためである。避けるべき3つの条件について見ていこう。
■直射日光
直射日光の当たる場所は、ターメリックの保管場所として適さない。その理由は、日が当たることによって温度が変化するからである。温度が上がりすぎることで、ターメリックが傷んでしまう。
■熱
たとえばコンロの近くなど、熱がこもりやすい場所もターメリックの保管場所としてふさわしくない。スパイスは全体的に熱に弱い。熱を発生させるものの近くに置くことで、品質の劣化を速めてしまうだろう。
■湿度
乾燥したターメリックを湿度の高い場所に置くことは、正しい保存方法とはいえない。湿度が高いとターメリックが湿気る原因となるからだ。ターメリックを美味しく長持ちさせるためにも、なるべく乾燥した場所を選びたい。
2. ターメリックは冷蔵保存できるのか
ターメリックの保管場所は、冷暗所が最適である。冷暗所と聞いて「それなら冷蔵保存がベストだ!」と思った人はいないだろうか。しかし、結論から述べると冷蔵保存はおすすめできない。次は、冷蔵保存が適切でない理由について説明しよう。
■温度差による結露
確かに、冷蔵保存であれば直射日光や熱・湿気を避けることができる。しかしここで注意したいのが「温度差による結露」の発生だ。常温保存してあったターメリックを冷蔵庫に入れると、冷蔵庫内との温度差により結露が発生してしまうことがある。結露は、ターメリックの劣化を加速させるだけでなく、最悪の場合カビが発生することもある。これはパウダー状ではないスパイスにもいえることだ。ターメリックが冷蔵保存に適さない理由はこれだ。
3. ターメリックの冷凍保存は可能か
「結局ターメリックはどこに保存したらいいのか分からない」という人におすすめしたいのが、「冷凍保存」である。冷凍保存であれば、先ほどの3つの条件も避けることができるうえ、鮮度を保ったまま長期保存が可能だからだ。冷凍保存する際は、パウダー状のスパイスはそのまま保存し、まだ挽いていないフレッシュなスパイスは1回に使用する分ごとに分けておくとよい。小分けにした場合、しっかりと空気を抜いて空気に触れないよう注意しよう。
4. ターメリックの解凍方法の注意点
ターメリックをはじめとしたスパイスを冷凍保存した場合、気になるのが「解凍方法」である。次は冷凍保存した際の解凍方法と、その注意点について、「パウダー状のスパイス」と「フレッシュなスパイス」に分けて説明しよう。
■パウダー状のスパイスの場合
パウダー状のスパイスは、元々乾燥しており冷凍保存しても凍ることはない。そのため、解凍方法はとくに気にしなくてよい。
■フレッシュなスパイスの場合
冷凍保存したフレッシュなスパイスは、スープなどに入れる場合凍ったまま入れても美味しくできあがる。そのため、料理によっては解凍しなくてもよい。また、少し自然解凍してから包丁でつぶすなどして使うのもよいだろう。
結論
今回はターメリックなどのスパイスの保存方法について説明したが、同様のことは「ハーブ」にもいえる。スパイスやハーブは香りが命であり、それは保存方法1つで簡単に失われてしまうものである。普段よく使われるパウダー状のものは見た目では劣化が分かりづらく、知らない間に使い物にならなくなっていた、なんてことも少なくない。今回紹介した方法を参考に、適切な場所で保存し、長く使えるようにしてほしい。
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