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夏が旬の高級魚と名高い【こち】フグに匹敵するその魅力とは

投稿者:
ライター 大関杏奈(おおぜきあんな)

監修者:
管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

2019年5月16日

冬のフグに対して、夏のこちといわれるほど、絶品な高級魚の「こち」をご存知だろうか。シコシコと弾力のある食感に、さっぱりとした淡泊な味わい。そして透き通ったきれいな白身の薄造りは、まさにフグのテッサのようである。今回は、こちの旬や産地、栄養について学んでいこう。

1. 一年中美味しいこち!そのなかでもとくに美味しい旬は?

こちといっても、じつはいくつか種類がある。私たちがこちとして食しているものの多くが、マゴチだ。しかし、こちをスーパーで見かけることはほとんどない。漁獲量が少ないため、獲れたこちのほとんどは料亭などに流れ、一般家庭に出回ることがないからだ。
こちは一年中美味しく食べられる、旬知らずの魚である。しかし、しいていえば、旬は夏だ。4~7月に産卵期を迎え、その時期を過ぎてから身が太り始め、弾力のあるシコシコとした食感となる。
釣り好きの中では遊漁魚として人気があり、エビなどの生餌やルアーフィッシングも楽しまれている。市場でもなかなか手に入らないため、旬の時期には自分で釣ってみてもよいかもしれない。

2. 見た目が特徴的なこちは、「牛尾魚」と表されることも

こちは一般的にイメージする縦長の魚とは違い、横長の姿が特徴の魚だ。頭が大きく、尾に向けて細くなっている。腹を海底につけて生息しており、エビや貝、小魚を食べる。ちなみにこちは雄性先熟の魚で、2年で40cmを超えた頃に雄から雌へと性転換する特徴を持つ。
こちは漢字では、「鯒」と表される。外敵に襲われると飛び跳ねるようにして逃げる様子が、まるで踊っているようであることから付けられた。さらに「牛尾魚」とも表される。これは、牛のしっぽのような姿形をしていることに由来する。
こちの白身は透明感があり、あっさりとした味が特徴だ。薄造りはフグの刺身に匹敵する美味しさで、「テッサナミ」と呼ばれ高級料理に位置付けられている。30~40cmほどの大きさの丸々と太ったものが、良質で味がよい。

3. こちの産地は、暖かい地域に多い

水深30m以内の浅い砂地に隠れているこちは、暖かい水を好む魚である。国内では太平洋側では房総より南、日本海側では新潟より南に生息している。生息地が広いため産地も広範囲に渡るが、主な産地としては、瀬戸内や愛媛、長崎、富山が挙げられる。マゴチの仲間である「エンマゴチ」や「ワニゴチ」は、さらに南方に多く生息し、九州や沖縄にも産地がたくさんある。
産地によっては、地方名で呼ばれていることもある。産地では市場やスーパーに並ぶこともあるが、別名で記載されていることがあるので、知っておくとよいだろう。
瀬戸内...ガラゴチ
岡山...クロゴチ
長崎...ゼニゴチ
富山...ヨゴチ
四国...ムギメ
とくに岡山では、こちは郷土料理「こちのかけ飯」として親しまれるほど身近な魚である。

4. 栄養豊富なこちは、夏バテ予防におすすめ

白身で淡泊な味が特徴のこち。美味しいだけでなく、たくさんの栄養が含まれている。マゴチ1尾(可食部113g)で見ていくと、タンパク質を25g含み、113kcalの高タンパク低カロリーの食材だ。
ほかにはビタミンB12やB6、ナイアシンなどのビタミンを多く含んでいる。ビタミンB12には、赤血球中のヘモグロビンの生成を助ける働きがある。貧血気味の人は、積極的に摂取したいビタミンだ。ビタミンB6は、タンパク質の代謝を助けたり皮膚の状態をよくしたりする働きを持つ。ナイアシンにも皮膚トラブルを改善する働きが期待されている。
ミネラル分では、カリウムを多く含んでいる。カリウムには余分な塩分を体外へ排出する働きがあり、血圧を安定させるのを助けてくれる。
このようにこちは、栄養面でもおすすめの魚である。夏に旬を迎えるが、高タンパク低カロリーであり、低脂肪・低コレステロールという栄養の特徴を持つため、夏バテ予防にもよい食材とされている。

結論

夏に旬を迎え、夏のフグとも呼ばれるこち。高級魚ではあるが、高タンパク低カロリーで味も絶品と魅力満載の魚である。ぜひ料亭でのお品書きに見かけたら、食してもらいたい。ちなみに、釣りの世界では「照りごち」が有名で、夏には東京湾でも盛んに行われる。
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