アーモンドパウダーとは？小麦粉の代わりになる栄養満点の食材を紹介！

アーモンドパウダー（アーモンドプードル）とは、粉末状にしたアーモンドのことである。主にクッキーやケーキなどの焼き菓子に使われており、これらのお菓子にアーモンド由来の香ばしさとコクを与えてくれる。また、お菓子以外にも、和え物の和え衣、揚げ物の衣、ドレッシングの隠し味などにも使うことが可能だ。なお、市販のアーモンドパウダーには「皮付き」と「皮なし」の2種類がある。

市販のアーモンドパウダーには「皮付き」と「皮なし」の2種類が売られている。皮つきのアーモンドパウダーの特徴は、アーモンドの香ばしい香りや味わいを楽しめるということ。一方、皮なしのアーモンドパウダーは風味が穏やかであるため、作りたいものを選ばずに使うことが可能だ。このように皮付き、皮なしで風味が異なるため、作りたいものに合わせて使い分けるようにしよう。

アーモンドパウダーと似ている食材の一つに、「アーモンドフラワー」というものがある。このアーモンドフラワーも粉末状にしたアーモンドではあるが、名前に「フラワー（＝小麦粉）」とあるように小麦粉の代用品として使うことを目的に作られている。そのため、粗めの粉状にしており、焼成するとふっくらと仕上がることが特徴だ。ボブズレッドミルや富澤商店などから販売されている。

アーモンドにはコクや香ばしさがある。そのため、小麦粉の代わりに使うことで香ばしくて美味しい焼き菓子や料理を作れるようになる。また、アーモンドには脂質が多いためパウンドケーキなどはしっとりとした食感に仕上がる。なお、アーモンド由来の香ばしさを楽しみたいなら、「皮付きのアーモンドパウダー」を使うようにしよう。

アーモンドパウダーは味や香りが優れているだけでなく、ビタミンEや不飽和脂肪酸などの栄養素も多く含んでいる。例えば、アーモンド（乾）のビタミンE含有量は100gあたり30mgである（※1）。これは1日の成人男性（18~64歳）の目安量の5倍程度であり、ビタミンEを非常に多く含んでいることがわかる（※2）。なお、カロリーも高いため、食べ過ぎには注意が必要となっている。

グルテンは小麦粉に含まれるたんぱく質であるため、アーモンド100％のアーモンドパウダーであればグルテンフリーとなっている。グルテンを含まないと、クッキーなどはサクサクとした食感になりやすい。なお、グルテンと健康の関係については、医師監修の以下のページを確認してみよう。

アーモンドパウダーの使い方は、いつもの小麦粉（10～30％程度）をアーモンドパウダーに置き換えるだけでよい。これでアーモンド由来のコクや香ばしさを楽しめるようになる。また、170℃程度のオーブンで7～8分程度空焼きしてから冷ましたものを使えば、より香ばしさを楽しめる。なお、アーモンドパウダーの分量を多くすると、生地が固まりにくくなってしまうので注意が必要だ。

アーモンドパウダーはさまざまな食品メーカーが製造・販売しており、一般的なスーパーや100円ショップのほか、Amazonや楽天市場などでも購入可能である。そこでいくつか人気のアーモンドパウダーを紹介しておこう。なお、購入する際は「皮付き」「皮なし」をよく確かめるようにしよう。

「アーモンドパウダー（皮なし）」は、カリフォルニアにあるキャンポスブラザーズ社が製造している商品である。高品質なアーモンドを使用しており、風味を生かすためにブランチングと粉砕をほぼ同時に行っていることが特徴。また、粒子が細かいアーモンドパウダーである。皮なしタイプであるため、さまざまな料理に小麦粉の代わりに使うことが可能だ。

「アーモンドプードル」は、香川県にある洋菓子店の西内花月堂が販売している商品である。こちらのアーモンドプードルには皮付きと皮なしの2種類がある。また、いずれもアメリカ産のアーモンドを使用している。サイズは1袋あたり500gとなっている。

「アーモンドパウダー」は、お菓子やパン作りの材料・器具専門店の富澤商店が販売している商品である。こちらも皮付きと皮なしがあり、カリフォルニア産のアーモンドを使用している。サイズは100gからあるため、お試しで使うのにも向いている。また「アーモンドローストパウダー」というローストしたアーモンドを粉末状にした商品も取り扱っている。

アーモンドを粉末状にして作られた「アーモンドパウダー」は、小麦粉の代用品として使うことが可能だ。小麦粉の代わりに使うことでアーモンド由来の風味を楽しめたり、ビタミンEなどの栄養素を摂れたりする。興味があるならスーパーや100円ショップ、Amazon、楽天市場などで探してみよう。

【参考文献】