1. アメリカの育種家によって生みだされたスモモ【サンタローザ】

世界中で栽培されているサンタローザは、アメリカの育種家によって生み出された。日本とアメリカのスモモを交配させたサンタローザは、ほどよい酸味と大ぶりの外観が特徴である。
サンタローザの名が示すもの
スモモのサンタローザは、アメリカのカリフォルニア州にある地名が由来となっている。19世紀終わりから20世紀初頭、アメリカで育種家として高名であったルーサー・バーバンクが、かの地で日本とアメリカのスモモを交配させて作りあげたのがサンタローザなのである。バーバンクは、スモモ以外にもカボチャ、ジャガイモ、トマト、サクランボ、ユリ、バラなどあらゆる植物に精通し、新品種を生み出した偉大な育種家であった。
アメリカのDNAを受け継ぐ大玉
サンタローザは、日本では和歌山県や山梨県で生産されている。平均的な大きさは100~150g、スモモとしては大きめの部類に入る。鮮やかな深紅の皮と対照をなすのが、果実の黄金色である。酸味も甘みもともに濃厚で、さらにかぐわしい香りが人気の秘密である。バーバンクの手腕が発揮されたサンタローザは、収量性が高く病気に耐性があり、保存性も良好という三拍子そろったスモモでもある。日本では、大石早生、ソルダム、太陽に次ぐ4番目の出荷量を誇っている。
2. 酸味が強いスモモ、サンタローザの美味しい食べ方

サンタローザは、甘みもさることながら酸味が効いたスモモである。ほどよい酸味は、猛暑の時期には甘露となりうる。この特徴を生かしたサンタローザの美味しい食べ方を見てみよう。
収穫後に追熟させ、酸味が抜けるのを待つ
スモモとは本来、酸っぱい果物であったことで知られている。収穫直後は、とくに酸味が強いため酸っぱいものが苦手な人には食べにくいかもしれない。皮の色が濃くなるまで、常温で酸味が抜けるのを待つと酸っぱいスモモも美味しさが増す。サンタローザのほどよい酸味は、暑さになまった身体にピリッとした刺激を与えてくれるという人も多い。長野県の農業協同組合では、プラムは皮さらかぶりつくことを推奨している。氷を浮かせたボウルに、スモモを数個放り込んで冷やしておく。ころ合いを見計らって、冷えたスモモにかぶりつくのである。見た目も涼しい食し方である。
その酸っぱさを利用する
甘みが強い南国のフルーツを好むか、酸味もほどよく効いた品種を好むかはまったく個々の嗜好である。生で食べる以外にも、ジャムやコンポートにする、スムージーやシャーベットにして楽しむなど、さまざまな活用法がある。ちょっと酸味が強すぎて生で食べることを躊躇するスモモは、少し手を加えれば酸味がほどよいスパイスとなる。
3. 海外でも評価が高いスモモ、サンタローザの旬と選び方

世界中でもメジャーとなったサンタローザ。日本で栽培されているサンタローザの旬はいつ頃なのだろうか。
サンタローザは、生まれ故郷のアメリカにとどまらずヨーロッパをはじめとする各地で栽培が普及している。海外でも、大きな実と濃厚なアロマ、そして豊産性が愛でられている。アメリカ生まれながら、日本に起源をもつ品種として紹介されているのが誇らしい。
サンタローザは、7月の初旬から本格的に出回り始め、8月上旬までが最盛期とされている。手に取り、その重量感と果実の張りを確認、また芳香を感じれば、外れることはないだろう。
サンタローザは、生まれ故郷のアメリカにとどまらずヨーロッパをはじめとする各地で栽培が普及している。海外でも、大きな実と濃厚なアロマ、そして豊産性が愛でられている。アメリカ生まれながら、日本に起源をもつ品種として紹介されているのが誇らしい。
サンタローザは、7月の初旬から本格的に出回り始め、8月上旬までが最盛期とされている。手に取り、その重量感と果実の張りを確認、また芳香を感じれば、外れることはないだろう。
結論
サンタローザという名前からしても大柄な美女を想起させるスモモは、アメリカと日本のDNAを継いでいる。深紅の外観と黄金色の果実を内包し、世界中で人気のスモモの品種として成長した。芳香と酸味が、最大の特徴であり人気の理由となっている。
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