1. ラプサンスーチョンの特徴

ラプサンスーチョンは、中国・福建省武夷山で生産される中国紅茶。漢字では、「正山小種」と表記する。イギリスだけでなくヨーロッパで古くから飲まれてきた。
松の薪で燻した紅茶
ラプサンスーチョンの最大の特徴は、独特のスモーキーな香りだ。この香りは、茶葉を松の薪で燻製して作ったことによるものである。燻しているため香りが強いのだが、味は意外と穏やかですっきりとしている。茶葉は黒々としており光沢がある。この黒さとツヤは、燻しているときに茶葉が松の精油を吸着することによって生まれる。香りや茶葉は個性的だが、淹れてみると赤茶色の水色(すいしょく)が美しい。
日本でもじわじわと人気に
ラプサンスーチョンは意外とマイルドな味をしているのだが、やはり香りの強さで敬遠する人もいる。しかしクセの強い嗜好品ほどハマってしまうという人も多く、ラプサンスーチョンは人気の高い紅茶としての地位を守っている。実際、燻製食品の美味しさが広まるにつれ、ラプサンスーチョンのスモーキーな香りのファンになる人が日本でも増えてきた。
2. ラプサンスーチョンの美味しい飲み方

ラプサンスーチョンの個性的なスモーキーな香りをそのまま楽しむには、ストレートがおすすめ。香りが強い紅茶のため飲み方が難しいようにも思われがちだが、意外にもバリエーションはいろいろとある。
ミルクティーにも
意外なのが牛乳との相性のよさ。ラプサンスーチョンを濃く抽出してミルクティーにすると、独特のフレーバーがマイルドになってホッとする味わいを楽しめる。アフターヌーンティーや夜のひとときを楽しむ紅茶としてぴったりなのだ。
ブレンドティーに
ラプサンスーチョンの香りが強すぎると感じる場合は、ほかの茶葉と合わせてブレンドティーとして飲むのもおすすめ。少量のラプサンスーチョンをセイロンやアッサムなどの紅茶に加えて抽出すると、いつもとは違った香りと味わいになる。クセが強いのが苦手な人でも、この飲み方ならラプサンスーチョンの魅力を楽しめるだろう。
食べ物はつまみ系を添えて
紅茶には甘いお菓子に合うものが多いが、ラプサンスーチョンは例外的に味の濃いつまみ系の食べ物との相性がよい紅茶なのだ。同じく燻製のスモークサーモン、スモークチーズはとくに合う。ケーキなどのスイーツとは合わないが、苦めのチョコレートと一緒に飲むと美味しい。また中国紅茶だからか、中国料理との相性もよい。
3. ラプサンスーチョンってどこで買えるの?

ラプサンスーチョンは変わった紅茶ではあるが、希少で手に入らないというものではない。一般的な紅茶のようにどこでも入手できるわけではないが、街の紅茶専門店に行けばだいたい置いてある。また、ネットショップでの取り扱いも多く、通信販売なら簡単に入手できる。
ただし、ラプサンスーチョンには劣悪なものも存在するといわれるため注意が必要だ。ただ安いだけの商品は、オリジナルの製法で作られておらず苦みや渋みばかりが強い。美味しいラプサンスーチョンに出会えるためにも、高品質の茶葉にこだわりを持つショップでの購入をおすすめする。
ただし、ラプサンスーチョンには劣悪なものも存在するといわれるため注意が必要だ。ただ安いだけの商品は、オリジナルの製法で作られておらず苦みや渋みばかりが強い。美味しいラプサンスーチョンに出会えるためにも、高品質の茶葉にこだわりを持つショップでの購入をおすすめする。
結論
薬品のような香りと聞くと敬遠したくなるが、高品質のラプサンスーチョンには果物のような甘みさえ感じられるそうだ。スイーツではなくおつまみと合う紅茶という点も気になる。日本ではまだまだ馴染みのない紅茶だが、入手は難しくないためぜひ試してみてはいかがだろう。