1. 豚つみれは、鍋に入れる前のアク取りが重要?

豚肉でつみれを作る際は、ひき肉を使うと楽だ。ハンバーグなどと同じ要領で、こねて作ればよい。ただし、とくに安い豚肉の場合、臭みが強いことがある。そのまま使ってもよいが、臭みがつみれ鍋に広がってしまうおそれもあるのだ。そこで、臭みを和らげる方法を紹介していく。
アクに注意!
部位や産地などによっては、煮込むあるいは茹でる際に、アクが大量に出る場合がある。アクを確実に取り除かないと、臭みが出てしまうのだ。そのため、アクを忘れずに取り除きたい。鍋で煮込む際に取り除くのでもよいが、もし下茹でをするのなら、その際に取り除けばより確実だ。その場合、つみれ鍋にアクを出さずに済むため、スープの味をよりよく保つことができるだろう。もし時間に余裕があれば、下茹でをおすすめする。ただし、下茹でをすると豚の旨みが茹で汁に逃げやすい。下茹で後の豚つみれでも旨みを出すことができるが、豚の濃い風味が好きな人もいるだろう。各自の判断で処理していただければよい。
香味野菜も有効
豚つみれのにおいを和らげるには、香味野菜を刻んで混ぜるのも効果的だ。しょうがやねぎ、にんにくなど、多少香りが強いものでも問題ないだろう。香味野菜が混ざると、豚つみれがすっきりとした香りになる。臭みの少ない肉についても香りが豊かになるため、基本的に豚つみれには香味野菜を入れることをおすすめする。
2. 豚つみれ鍋は、和風以外に中華風の味付けもよく合う!

つみれ鍋には、淡泊なものから根菜などのボリュームのある野菜まで、幅広い食材を入れることができる。とくに豚つみれを使う場合は、つみれから出る風味が強いため、ほかの食材も歯ごたえやボリューム感のしっかりあるものを使って、つみれの風味と釣り合うように工夫をするのがおすすめだ。たとえば、大きく切った白菜やにんじん、ごぼうなどと組み合わせるのがよい。豚肉の風味を楽しみつつ、さっぱり食べられるだろう。
和風以外の味付けもおすすめ!
つみれ鍋といえば和風の味付けが定番だが、豚肉を使う場合には中華風の味付けもよく合う。考えてみれば、肉団子は中華スープや鍋の具材としても定番のひとつであるため、相性がよいのも頷ける。しょうゆやスパイスなどを調整して味を出すのもよいが、楽をするなら中華スープの素などを使ってしまってもよいだろう。ただし入れ過ぎると、せっかくの豚の出汁が隠れてしまう。ほどほどのバランスを取って、濃い香りの出汁をうまく引き立てたいところだ。
3. 豚つみれ鍋の〆も、出汁の香りの強さに注目!

豚つみれから出る出汁は強めの風味を持つ傾向があるため、つみれ鍋の〆作りにも検討の余地がある。あまり淡泊な味付けにしてしまうと、出汁の風味とのバランスが取れずぼやけた味になるだろう。
鶏などを使う場合よりも少し塩を強めにすれば、出汁と調和のとれた味わいになるのではないだろうか。
また、雑炊などの場合は、たとえば小ねぎを多めにふり、さっぱりとした味わいにまとめるのもよい。いずれにせよ、風味の強さを念頭に入れて味の調整をするのがおすすめだ。豚つみれの特性を理解して、〆まで美味しく食べよう。
鶏などを使う場合よりも少し塩を強めにすれば、出汁と調和のとれた味わいになるのではないだろうか。
また、雑炊などの場合は、たとえば小ねぎを多めにふり、さっぱりとした味わいにまとめるのもよい。いずれにせよ、風味の強さを念頭に入れて味の調整をするのがおすすめだ。豚つみれの特性を理解して、〆まで美味しく食べよう。
結論
豚肉からは強めの風味を持つ出汁が出るほか、アクも出やすいため、つみれ鍋にする際は丁寧な処理をしたい。さもなければ、風味のバランスを壊してしまう。逆にいえば、バランスに気を付けて処理すれば、豚つみれ鍋を〆まで美味しく食べることができる。中華風など、味のバリエーションを試してみるのもよいだろう。豚つみれ鍋により親しんでいただければ幸いだ。