1. ブラジルコーヒーとは?

ブラジルコーヒーとは、コーヒー豆の銘柄の一種である「ブラジル」を使ったコーヒーのこと。ブラジルは一般的に、酸味・甘味・苦味のバランスが良くて「マイルドな味わい」といわれている。このことからブレンドコーヒーのベースに使われることも多い。南米ブラジルは生産量・輸出量ともに世界一のコーヒー豆大国であり(※1)、日本もブラジルからの輸入量が最も多くなっている。(※2)
ブラジルコーヒー農園の特徴
南米ブラジルは生産量・輸出量ともに世界一のコーヒー豆大国である。そんな南米ブラジルには22万以上のコーヒー農園が存在するといわれており、1つの農園で平均1万8,000本のコーヒーの木を栽培しているそうだ。広い国土を十分に活用して、大規模なコーヒー栽培が行われているのだ。
2. ブラジルコーヒーの代表的な品種「アラビカ種」

南米ブラジルで最も栽培されているコーヒー豆の品種は「アラビカ種」といわれている。また、アラビカ種以外にも、ブルボン、ティピカ、ムンドノーボ、カツアイなどの品種も栽培されている。ここでは南米ブラジルで最も多く栽培されている「アラビカ種」の特徴を確認しよう。
アラビカ種にはどんな特徴がある?
アラビカ種は、リベリカ種やカネフォラ(ロブスタ)種と並ぶコーヒー三大原種の一種である。そんなアラビカ種はエチオピア原産であり、栽培高度1000~2000mが適している高地向けのコーヒー豆となっている。豊かな香りと酸味が楽しめる品種であり、高品質なコーヒー豆として世界中で愛されている。ブルボンやティピカなど、アラビカ種から派生したコーヒー豆も数多く存在する。
3. ブラジルコーヒーのグレード(等級)の基本

ブラジルコーヒーに限らずコーヒー豆はグレード(等級)分けされるのが一般的だ。このグレーディングの方法は国によって異なり、ブラジルの場合はカッピング(味わい)、欠点数、スクリーンサイズ(豆のサイズ)の3つで決められている。以下にブラジルコーヒーのグレードをまとめておく。なお、ブラジルは欠点数No.6以上、スクリーンサイズ17以上でなければ輸出できない。
カッピング:豆の味わい
・ストリクトリー・ソフト
・ソフト
・ソフティッシュ
・ハード
・リオイ
・リオ
・ソフト
・ソフティッシュ
・ハード
・リオイ
・リオ
欠点数:異物や混入豆の混入率
・No.2(欠点数4)
・No.3(欠点数12)
・No.4(欠点数26)
・No.5(欠点数46)
・No.6(欠点数86)
・No.3(欠点数12)
・No.4(欠点数26)
・No.5(欠点数46)
・No.6(欠点数86)
スクリーンサイズ:豆の大きさ
・20
・19
・18
・17
・19
・18
・17
4. ブラジルコーヒーの美味しい飲み方

コーヒー豆の「ブラジル」はスタンダードな味わいであり、深煎りでも浅煎りでも美味しく飲むことができる。また、一般的なブレンドコーヒーのベースにも使われることが多いため、そのほかのコーヒー豆と合わせても美味しく飲める。なお、現地の人はアイスではなく「ホット」で飲むことが多いという。
結論
ブラジルコーヒーとは、「ブラジル」というコーヒー豆を使ったコーヒーのことである。ブラジルはマイルドな味わいであるため、万人におすすめのコーヒーとなっている。もしコーヒー豆を購入する機会があったら、「ブラジル」の特徴を思い出して選ぶようにしてみよう。
(参考文献)
- ※1:FAO「FAOSTAT」
http://www.fao.org/faostat/en/#data/ - ※2:財務省貿易統計「品別国別表」
https://www.customs.go.jp/toukei/srch/index.htm?M=01&P=0
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