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甘食(あましょく)とは?ドーム状の見た目が特徴的な焼き菓子を紹介

甘食(あましょく)とは?ドーム状の見た目が特徴的な焼き菓子を紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2021年10月11日

ドーム状(山型/円錐形)の見た目した和菓子「甘食(あましょく)」。そんな甘食は、名前の通り甘みが強く、表面はツルツル、中はパサパサ/ボソボソとしている。また、発祥地が東京であることから、関西ではあまり知られていないという。今回は、そんな特徴がある「甘食」について詳しく解説する。

  

1. 甘食(あましょく)とは?

甘食(あましょく)とは、ドーム状の見た目をした焼き菓子(菓子パン)の一種である。サイズは一般的に直径5~6cmのものが多いが、中には直径10cm程度の大きなサイズもある。また、その特徴的な見た目は、「しぼり甘食」と呼ばれるように、しぼり袋から出して天板に並べるという作り方によるもの。また、生地に十字の切り込みを入れて焼成することで、ドーム状の甘食が出来上がる。

2. 甘食の基本的な栄養価

甘食の栄養価は、文部科学省の「日本食品標準成分表」には収録されていない(※1)。そこで山崎製パンの「甘食8個入」を参考に(※2)、基本的な栄養価を確認しておこう。

甘食1個あたりの栄養価

  • 熱量:110kcal
  • たんぱく質:2.0g
  • 脂質:3.5g
  • 炭水化物:17.6g
  • 食塩相当量:0.3g
  • 飽和脂肪酸:1.3g
  • トラスト脂肪酸:0g
  • コレステロール:18mg

3. 甘食の基本的な作り方

甘食は、一般的なスーパーやパン屋などにも売られているが、食材などを用意すれば自宅で作ることも可能だ。必要なものは、薄力粉・砂糖・卵・牛乳・無塩バター・ベーキングパウダー・重曹・サラダ油などと、しぼり袋・丸口金である。これらを用意したら以下の手順で甘食を作ってみよう。

甘食の下準備・手順

  • 無塩バター:常温に戻しておく
  • 粉類:薄力粉・ベーキングパウダー・重曹を合わせておく
  • しぼり袋:丸口金をセットしておく
  • オーブン:200℃に予熱しておく

甘食の作り方・手順

  • ボウルに卵を割りほぐし、牛乳を加えておく
  • 別ボウルでバターをよく練り、砂糖を加える
  • (2)に(1)を少しずつ加えてよく混ぜる
  • (3)に粉類を加えて、さっくりと混ぜる
  • しぼり袋に生地を入れて天板にしぼり出す
    ※直径5~6cmになるようしぼり出すとよい
  • ナイフでてっぺんに十字の切り込みを入れる
  • 予熱しておいたオーブンで15分程度焼く
  • 焼けた後は粗熱が取れるまで冷ませば完成

【甘食を美味しく作るポイント】

  • 重曹を入れたほうが本来の味に近くなる
  • 焼き上がり後にハチミツを塗るとしっとり仕上がる

4. 甘食の正しい保存方法

手作り甘食を保存するときは乾燥対策を行うのがポイント。冷蔵保存する場合も、冷凍保存する場合も、食品用ラップで包んでから保存袋などに入れて保管しよう。また、冷凍保存している甘食は、冷蔵庫に移して自然解凍してから、オーブントースターなどで加熱すると美味しくなる。なお、保存期間の目安は、冷蔵保存が2~3日程度、冷凍保存が1か月程度となっている。

5. 甘食の主な購入場所

甘食は、一般的なスーパーやコンビニ、パン屋などで見かけることも多い。また、Amazonや楽天市場といったECモールやふるさと納税でも入手できる。そんな甘食の主な購入場所を紹介する。

入手法1.スーパーやコンビニなど

一般的なスーパーでは、山崎製パンの「甘食8個入」などを見かけることが多い。こちらは国産小麦を使った懐かしい味わいの甘食である。また、コンビニでいうと、セブンイレブンの「牛乳仕込みの甘食風しっとりケーキ」や、ナチュラルローソンの「しっとり甘食 国産小麦粉使用」なども有名だ。

入手法2.ふるさと納税

甘食は、ふるさと納税の返納品にもなっている。地域は「福島県福島市」で、「昔懐かしい甘食ぱん15個/30個箱入り」や「焼き立て直送便!甘食3種15個/30個セット」といった種類がある。工場直送の出来立ての甘食を食べたいなら、ふるさと納税を利用してみるのもよいだろう。

6. 甘食に関するよくある質問

ここまで甘食の基本について解説してきた。しかし、まだ「甘食の起源はどこか」「なぜ西日本では知名度が低いのか」「1日にどれくらい食べていいか」など気になることもあるだろう。そこで最後に、甘食に関するよくある質問に回答する。

Q1.甘食の起源を教えて!

甘食の明確な起源は分かっていないが、一般的には1894年(明治27年)に東京都芝田村町にある「清新堂」が作ったとする説が有力である。当時は、パンを作るのに半日程度の期間を要していたという。そこで清新堂が短時間で作れる甘食を開発し、「イカリ印のまき甘食」という名前で販売したといわれている。また、南蛮菓子の「ボーロ」が原型ではないかといわれている。

Q2.西日本では知名度が低い?

甘食は発祥地が東京ということもあり、西日本ではあまり知られていないそうだ。しかし、セブンイレブンの「牛乳仕込みの甘食風しっとりケーキ」などは、近畿・四国・九州といった西日本でも販売されているため、必ずしも東日本だけのものではない。あくまで傾向として、西日本より東日本で知られているお菓子といえる。

Q3.甘食はどれくらい食べていい?

甘食は一般的には菓子に分類されるため、おやつとしての分量を守るとよい。農林水産省などが提唱する「食事バランスガイド」によれば、一日のおやつ・お菓子の目安量は200kcalとなっている(※3)。そのため、甘食をおやつ代わりにする場合は、小ぶりサイズを2個(200kcal程度)までにしておこう。

結論

ドーム状の見た目をしている「甘食」は、しぼり袋から絞り出した生地に、十字の切り込みを入れて作っている。また、表面はツルツルしており、中はパサパサとした食感であるのが特徴だ。口に入れると水分が奪われてしまいそうになるので、ホットミルクなどと一緒に美味しく食べるようにしよう。
【参考文献】

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  • 公開日:

    2020年2月 5日

  • 更新日:

    2021年10月11日

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