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【パン】の基本的な種類と歴史。国によって特徴が違う!

【パン】の基本的な種類と歴史。国によって特徴が違う!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2020年2月24日

バゲッドやクロワッサン、食パンにロールパン…多彩なパンの世界。今回は、パンの歴史をひもときながら、その代表的な種類や名前の由来、美味しい食べ方を今一度、おさらいしていく。

  

1. パンの歴史と小麦粉文化

小麦とパン

小麦が登場したのは、今から9000年ほど前。以来、小麦は長らく人間の暮らしを支えてきた。その小麦を粉にし、発酵という技術を用いて現在のパンの原型を作ったのは、古代エジプト人だと言われている。それまで主流だったのは、小麦粉を単に水で練って焼き上げる硬い平焼きパン。そのパンが如何にして、発酵という経緯を辿ったかは定かではないが、発酵パンの美味しさに目覚めた古代エジプトから、世界へとパンの歴史は広がっていった。

ヨーロッパとパン

ヨーロッパにパンがもたらされたのは、古代ギリシャになってから。古代エジプトから伝わったとされ、酵母による発酵がさらに進化したと言われている。その後に栄えた古代ローマでは、さらに生産技術が進化したようだ。驚くことに当時の製パン方法は、現在のものとそう変わらないところまで進化していたようだ。

キリスト教とパン

中世以降のヨーロッパでは、次々と新しい国が誕生した。それに伴い、おのずとパンも各々の国で発展を遂げることとなる。また、ヨーロッパで広く信仰されているキリスト教とパンとの関わりも見逃せない。キリスト教ではパンはキリストの肉体、ぶどう酒はキリストの血と認識されることが多く、両者は神聖な食べ物とされてきた。
このような背景から、ヨーロッパでは国や教会を挙げて、パン職人の育成やパンそのものの発展を後押しした。主食として広く食べられてきたのは、こんな経緯があったのだ。

2. 国ごとに異なるパンの味

世界中に広がるパン

前述の通り、パンの文化は世界中に広がった。その種類は、数え切れないほど。パンは、小麦粉と酵母、塩、水をベースに作られるのが基本。配合や素材のアレンジ、焼き方などで、幅広いアレンジができるということもあり、その土地、その土地に合った味わいへと変化した。ここから、代表的なフランスとドイツのパンを紹介しよう。

フランスのパン

フランスは、毎食パンを食べると言っても過言ではないほど、パンが親しまれている国。朝食に間に合うよう、早朝からオープンしているブーランジェリー(パン屋)も多く、とにかく焼きたてのパンが美味しく食べられる。特徴はバゲットやカンパーニュに代表される、小麦粉、酵母、塩だけで作られたシンプルなものが基本。クロワッサンやブリオッシュなど、リッチな味わいのパンは、ヴィエノワズリーと総称されることも多い。

ドイツのパン

実はドイツは世界屈指のパン大国。消費量の多さはもちろん、その種類も多彩。特によく知られているのが、ドイツの北部で一般的に食べられているライ麦の入った黒くて、どっしりとしたパン。ライ麦そのものの味わいとライ麦由来の天然酵母、サワー種で発酵させることにより、酸味のある味わいになると言われている。ちなみに保存性が高いのも特徴。
ライ麦粉の配合量により、名前が異なるが比率が高くなれば、なるほど、色が黒く、酸味も強め、もっちりとした食感になる。

3. 覚えておきたいパンの種類

食パンの由来

日本では馴染みの深い食パン。一般的には長方形の箱型で焼かれたパンのことを指す。フランスのパンドゥミやイギリスの山型パンなどが原型となり、日本で発展したパンである。ちなみに、その名の由来はいくつかあるいが、その一つに食べるパンだから食パンと呼ばれるようになったというものがある。というのも、昔は美術などのデッサンを書く際、消しゴムとしてパンを使用していたのだ。その「消しパン」と区別するために「食パン」と呼ばれるようになったらしい。

乳製品なしのパン

原材料に牛乳やバターの入っていないパン、すなわちシンプルに小麦粉と酵母(またはイースト)、塩、水でできているパンの代表といえば、日本でフランスパンと呼ばれているもの。フランスではバゲット、バタール、パリジャン、フォンデュ、シャンピニオンなど形状によって、名前が異なる。ちなみにバゲットは、最もポピュラーで棒という意味。飽きのこない味わいは、料理を邪魔することがないので主食として食べられることが多い。そのままはもちろんだが、料理のソースをつけながら食べたり、オリーブオイルなどに浸して食べても美味しい。前述のドイツのライ麦パンや南フランス生まれのカンパーニュも乳製品が入っていないものが基本。

乳製品ありのパン

日本で愛されているクリームパンやあんぱん、メロンパンなどの菓子パンやフランス生まれのクロワッサン、ブリオッシュ、デニッシュなどは、基本的にバターや卵をたっぷりと使用して作られるのが一般的。リッチな味わいが特徴で、生地自体が甘い場合が多い。ちなみに日本で人気のバターロールも乳製品が入っているものがほとんど。

正しい保存法

パンは、焼きたてが美味しい。その焼きたての味わいを長持ちさせるのは冷凍保存がオススメ。買い求めたら、その日食べる分を除いて、冷凍しよう。食パンやバゲット、カンパーニュなどは、スライスして一つずつラップで包んでから、冷凍保存用の袋へ。解凍する場合は、アルミホイルで包んでトースターで焼いたり、オーブンで温めると焼きたてに近い味に戻る。

結論

今回は基本的なパンの種類についてお届けしてきた。お店によって、製法は様々なので、フランスパンに乳製品が使われていたり、乳製品や卵が使われていない菓子パンも存在するので、注意して選びたい。
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  • 更新日:

    2020年2月24日

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