1. バタールとは?

バタール(batard)とは、バゲットよりも太くて短いフランスパンの一種である。重さは330~350g程度、長さは30~40cm程度であり、クープ(パンにある切り目のこと)は3つとなっている。重さはバゲットとほぼ同じだが、クラスト(外側)は少なくクラム(内層)が多いため、ふんわりとした食感を楽しむことができる。そのため、パンのふんわりとした食感が好きな方におすすめといえる。
フランスパンとは何か?
フランスパンとは特定のパンではなく、フランス発祥のパンの総称を意味している。フランス発祥のパンにはバタールのほかにも、棒状のパンにはバゲットやドゥ・リーヴル、パリジャン、フィセルなどがある。また、クロワッサンやブールのようなものもフランスパンに分類される。一般的に小麦粉・食塩・酵母だけで作ることが多いが、卵・牛乳・バターなどを加えるリッチ系もある。
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2. バタールの基本的な栄養価

文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」には(※1)、バタールの栄養価は収録されていない。そこで、参考として「フランスパン」の100gあたりの栄養価を以下にまとめておく。
フランスパン100gあたりの栄養価
・エネルギー:289kcal
・たんぱく質:9.4g
・脂質:1.3g
・炭水化物:57.5g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:0.29g
・一価不飽和脂肪酸:0.14g
・多価不飽和脂肪酸:0.63g
・ビタミン
・βカロテン:0μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.1mg
・ビタミンK:0μg
・ビタミンB1:0.08mg
・ビタミンB2:0.05mg
・ナイアシン:1.1mg
・ビタミンB6:0.04mg
・ビタミンB12:0μg
・葉酸:33μg
・パントテン酸:0.45mg
・ビオチン:1.9μg
・ビタミンC:0mg
・ミネラル
・ナトリウム:620mg
・カリウム:110mg
・カルシウム:16mg
・マグネシウム:22mg
・リン:72mg
・鉄:0.9mg
・亜鉛:0.8mg
・銅:0.14mg
・マンガン:0.39mg
・ヨウ素:Tr
・セレン:29μg
・クロム:1μg
・モリブデン:20μg
・食物繊維:2.7g
(・水溶性食物繊維:1.2g)
(・不溶性食物繊維:1.5g)
・たんぱく質:9.4g
・脂質:1.3g
・炭水化物:57.5g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:0.29g
・一価不飽和脂肪酸:0.14g
・多価不飽和脂肪酸:0.63g
・ビタミン
・βカロテン:0μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.1mg
・ビタミンK:0μg
・ビタミンB1:0.08mg
・ビタミンB2:0.05mg
・ナイアシン:1.1mg
・ビタミンB6:0.04mg
・ビタミンB12:0μg
・葉酸:33μg
・パントテン酸:0.45mg
・ビオチン:1.9μg
・ビタミンC:0mg
・ミネラル
・ナトリウム:620mg
・カリウム:110mg
・カルシウム:16mg
・マグネシウム:22mg
・リン:72mg
・鉄:0.9mg
・亜鉛:0.8mg
・銅:0.14mg
・マンガン:0.39mg
・ヨウ素:Tr
・セレン:29μg
・クロム:1μg
・モリブデン:20μg
・食物繊維:2.7g
(・水溶性食物繊維:1.2g)
(・不溶性食物繊維:1.5g)
3. バタールの美味しい食べ方

バタールもバゲットなどと同じように、トーストやオープンサンドイッチなどにして美味しく食べることができる。また、ガーリックトースト、ピザトースト、フレンチトーストなどにするのもおすすめだ。ここではバタールの美味しい食べ方もいくつか確認しておこう。
その1.ピザトースト
スライスしたバタールを使って「ピザトースト」を作るのもおすすめだ。スライスしたバタールの切り口にピザソース(ケチャップなど)を塗り、スライスした玉ねぎやピーマン、ベーコン、溶けるチーズを乗せる。それをトースターでこんがりと焼いたら、香ばしいピザトーストの完成だ。
その2.オープンサンドイッチ
スライスしたバタールを使って「オープンサンドイッチ(タルティーヌ)」を作ってみるのもおすすめ。スライスしたバタールにバターを塗ってから、ジャム・クリームチーズ・パテといったお好みのものをトッピングすれば完成だ。ちょっとしたホームパーティーなどにも向いている。
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その3.フレンチトースト
厚めにスライスしたバタールを使って「フレンチトースト」を作るのもよい。牛乳・砂糖・卵で作った卵液にバタールをくぐらせる。それから、バターやオリーブオイルを引いたフライパンでこんがりと両面を焼けば完成だ。ホイップクリームやアイスクリームなどをトッピングするのもおすすめだ。
4. 人気店のバタールを3種類紹介

バタールは、ドンク、アンデルセン、リトルマーメイドといった一般的なパン屋・ベーカリーなどでも販売されている。ここでは、そんな市販のバタールをいくつか紹介しておこう。
その1.ドンク「フランスパン バタール」
「フランスパン バタール」は、老舗ベーカリーのドンク(DONQ)が販売している商品。1個あたりの重さは約266gであり、バタールらしいふっくらとした食感を楽しむことができる。フランスパンのクラムが好きという人にはおすすめの商品となっている。270kcal/100g。
その2.アンデルセン「バタール」
「バタール」は、広島に拠点を持つアンデルセンが販売している商品。パリジャンとバケットの中間くらいの大きさであり、小麦本来の風味を楽しめるのが特徴となっている。278kcal/100g。
その3.リトルマーメイド「バタール(ターンドル)」
「バタール(ターンドル)」は、ベーカリーチェーンのリトルマーメイドが販売している商品。ターンドルとはフランス語で「柔らかい」という意味があり、その言葉のとおりしっとりとした柔らかい食感を楽しめるのが特徴となっている。723kcal/1個。
5. バタールに関するよくある質問

ここまで、バタールについて詳しく解説してきた。しかし、中には「バタールとバゲットにはどんな違いがあるのか」や「余ったバタールはどのように保存しておけばいいか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、バタールに関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.バタールとバゲットとの違いは?
バタールとバケットは見た目や食感などが異なる。バタールは太くて短いため、クラムが多くてもっちりとした食感を楽しむことが可能だ。一方、バゲットは細長い見た目をしており、パリッとした食感を楽しむことができる。どちらも美味しいので、作りたい料理や好みで食べ分けるようにしよう。
Q2.バタールはどう保存すべきか?
バタールなどのフランスパンは、冷凍保存するのがおすすめだ。パンを常温保存するとカビが生えてしまったり、乾燥してしまったりすることも多い。しかし、きちんと食品用ラップに包んで冷凍保存すれば、長期間美味しく食べることが可能だ。また、冷凍保存しておいたバタールはトースターなどで凍ったまま焼くか、冷蔵庫などで自然解凍させてから調理するのがおすすめとなっている。
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結論
バタールとはフランスパンの一種であり、バゲットよりも太くて短い見た目をしているのが特徴である。また、バゲットよりもっちりとした食感が楽しむこともできる。そのままトーストしたり、オープンサンドイッチやフレンチトーストなどに調理したりして、バタールの美味しさを存分に楽しんでみよう。
(参考文献)
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/
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