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【管理栄養士監修】フランスパンのカロリーや糖質量|栄養図鑑

【管理栄養士監修】フランスパンのカロリーや糖質量|栄養図鑑

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 岩切千晃(いわきりちあき)

鉛筆アイコン 2021年4月 1日

食パンと比べると甘みが少ないフランスパンは、洋食のおともや朝食、おつまみなど大活躍する食材だ。しかし、どの程度カロリーがあるかご存知だろうか?今回は、そんなフランスパンのカロリー、栄養素、注意点などをほかのパン類と比べながら解説する。

  

1. フランスパンのカロリーは低い?高い?

フランスパンのカロリーについて調べると、低いとも高いとも書かれている。フランスパンのカロリーは低いのか、高いのか。さっそくみていこう。

フランスパンのカロリーは高い!

フランスパンは主に小麦粉で作られている。小麦粉以外の原材料は、水・塩・イーストだ。主な原材料である小麦粉の主成分が炭水化物であることから、カロリー量も増加するだろう。もちろんカロリー量は、フランスパンの大きさやサイズにより変動するだろう。ここでは、一般的なフランスパンを想定してカロリーについて説明する。まず、フランスパンは100gあたり約279kcalで、丸々1本なら約670kcalほどで、なかなかハイカロリーであることが分かる(※1) (※2)。

フランスパンのカロリー摂取量は低いって本当?

前述の通り、フランスパン1本分のカロリーは高い。しかし、フランスパンを一度に全部食べる人は少ないはず。となれば、1食分のカットした分だけカロリー計算するほうがよいだろう。フランスパン1切れのカロリーは、約45kcalほどだ。ごはん1杯分が約252kcalと考えるとカットしたフランスパンを2枚食べても約90kcalと、ごはんのカロリーには及ばない。しかもご存知の通り、フランスパンは嚙みごたえがあるため自然と咀嚼回数が増え、満腹感を得やすく食べすぎ防止の効果も期待できるのだ。よって、フランスパンは総摂取カロリーで考えると低いともいえる(※1) (※2) (※3) (※4) 。

2. フランスパンと食パンのカロリーを比較

前項ではフランスパンのカロリーについて紹介したが、フランスパンとそのほかのパンのカロリーを比較してみたらどうだろうか。ここでは、1食あたりの食パンやロールパンなどと、フランスパンのカロリーを比較する。

【カロリー】1食あたり

  • フランスパン1切れ(約16g)/約45kcal
  • 食パン6枚切り1枚(約60g)/約158kcal
  • ロールパン1個(約40g)/約126kcal
それぞれ1食あたりのカロリーを比較すると、食パンが238kcalと最も低く、つぎにフランスパンで45kcal、ロールパン126kcalという順である。ロールパンは、原材料に脂質であるバターなどを多く使っているため、一番カロリーが高いようだ(※1) (※2) (※5) (※6)。

3. フランスパンはカロリー以外に糖質や塩分にも注意!

これまでフランスパンのカロリーに着目したが、糖質や塩分はどうだろうか。また、フランスパンには栄養があるのか、カロリー制限中に食べるときの注意点などをみていこう。

フランスパンに含まれる糖質はどのくらい?

フランスパン100gあたりに含まれる糖質量は、約57.5g。前項のカロリーの比較同様、1食あたりの食パンやロールパン、クロワッサンとフランスパンの糖質量を比較してみよう。

【糖質】1食あたり

  • フランスパン1切れ(約16g)/約8.8g
  • 食パン6枚切り1枚(約60g)/約25.3g
  • ロールパン1個(約40g)/約18.6g
フランスパンには水分量が少なく、原材料である小麦粉の割合が高いため、gのわりには糖質量が多いことが分かる。食パン、ロールパンはどちらも20前後の糖質量である。いずれにせよ、パンは食後の血糖値が上がりやすいため、食べすぎには注意が必要だ(※1) (※2) (※5) (※6) (※7)。

フランスパンに含まれる塩分はどのくらい?

フランスパンはしょっぱさを感じにくいため、カロリーと違って塩分について気にする人は少ないのではないだろうか。しかし、フランスパン1切れに含まれる食塩は、0.3g。味噌汁1杯に約1.0gの食塩が含まれていることを考えると、パンに思いのほか塩分が含まれていることが分かる。パンと食べ合わせることの多いバターやハム、サラダのドレッシングなどから摂取される食塩を含めると塩分過多になりがちであるため、フランスパンを食べる際は食べ合わせにも注意してみてほしい(※1) (※8) (※9)。

【食塩】1食あたり (※1)

  • フランスパン1切れ(約16g)/約0.3g
  • 食パン6枚切り1枚(約60g)/約0.8g
  • ロールパン1個(約40g)/約0.5g

フランスパンに含まれる栄養素や減量効果は?

フランスパンは、減量などで炭水化物を控えている人は食べてはいけないのだろうか。フランスパンには「セレン」が含まれている。セレンは、組織細胞を酸化から守る働きがある。栄養を補うためにはフランスパンのほか、たんぱく質やビタミン、ミネラルが含まれている食品を摂取するとよい。または、ライ麦や全粒粉で作られたフランスパンを選ぼう。ライ麦や全粒粉のフランスパンは、食物繊維をはじめカリウムやビタミンB群が豊富で、一度に摂取できる栄養素が増えるのでおすすめだ(※1) (※10) (※11) (※12) (※13)。

結論

フランスパン自体はハイカロリーだが、一度に食べる量を考えると低いということが分かった。WEB検索すると、フランスパンの量に応じたカロリー量など、写真で分かりやすく掲載しているページもあるので、迷ったら検索してみるとよいだろう。これを機に糖質や塩分の摂取量や栄養バランスを考慮し、フランスパンの選び方や食べ合わせを工夫しながら食べてみてほしい。
(参考文献)
※1:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
※2:文部科学省「食品成分データベース|フランスパン」
※3:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
※4「咀嚼におよぼす食物の大きさと一口量の影響」
※5:文部科学省「食品成分データベース|食パン」
※6:文部科学省「食品成分データベース|ロールパン」
※7:筑波大学大学院 戸塚 久美子「食習慣と生活習慣病発症の関連 : 既存の人間ドッ クデータを利用した検討」
※8:女子栄養大学 副学長 五明 紀春「味噌の科学と食塩」
※9:江崎グリコ株式会社「栄養成分ナビ」
※10:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「セレン解説」
※11:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「モリブデン解説」
※12:三井製パン「ライ麦パンの魅力」
※13:三井製パン「全粒粉パンは栄養価が高い」
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  • 更新日:

    2021年4月 1日

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