1. 同じ生地で形はいろいろ!フランスパンの種類と特徴
フランスパンといえばバゲットを思い出す人も多いだろうが、実はフランスパンの種類は数多くあるのだ。さらに驚くことに生地はどの種類のフランスパンも同じである。形や重さによって名称が異なるのが、フランスパンの特徴なのだ。カロリーに関しては、種類によって多少の差があるようだ。代表的な種類と特徴や名前の由来などをまとめてみた。
バゲット
一般的によく目にすることがあるパンだ。「棒」や「杖」を意味するフランス語で、細長く延ばされているのが特徴。
バタール
フランス語で「中間」という意味をもつパンで、バケットよりも長さが短い。バターが入っていると思われがちだが、生地にバターは使用されていない。
パリジャン
「パリの」「パリっ子」といった意味をもち、バケットよりも太いのが特徴である。バケット同様に、スーパーなどでも見かけることがある。日本人にとってもなじみが深い形だ。
ブール
「丸」「ボール」という意味をもつ丸型のパンだ。中身が多いのが特徴で、中身のソフトな部分を楽しみたいという人に人気がある。
クッぺ
クープが1本だけいれられたシンプルな見た目のパンで、太く短く作られるのが特徴だ。
「ビゴの店」や「ポンパドウル」はフランスパンで有名な店で、販売されている種類にはバケットやバタールがあるようだ。ほかにもいろいろと種類があるので、フランスパンを見かけた際には気にしてみてほしい。
2. フランスパンの種類別の作り方
数多くあるフランスパンの種類の中でも、よく見かけるバゲットと小ぶりのフランスパンであるクッペの作り方を見てみよう。先ほども述べたように、フランスパンと呼ばれるものは、どの種類も同じ生地でできているのだ。生地に使用する材料は、小麦粉や水、塩とパン酵母を基本としている。材料を混ぜ合わせ捏ねたのちに、長時間発酵させる。目安はだいたい3倍くらいの大きさになるくらいだ。成形する前にはガス抜きをすることを忘れないようにしよう。
バケットは、横長に伸ばした生地を手前と奥を1/4折りたたみ、さらに中央部分で1/2になるように折り、転がしながら形を整えるのがコツだ。クッペも同様折りたたむが中央で重なるくらいに折りたためばよい。最後に生地を膨らませ、火の通りをよくするためにクープを入れ、焼き上げれば完成だ。フランスパンの種類によってクープの数や形は異なるため、いろいろと試してほしい。
3. フランスパンの種類別の食べ方
フランスパンはコース料理においては、メインディッシュの前にサーブされることがほとんどだ。数種類あるフランスパンだが、コース料理の脇役以外にも食べ方があるため紹介していこう。バゲットは、サンドイッチとして食べるのも美味しい。本場フランスでもサンドイッチといえばバゲットで作られているようだ。
またバゲットは、カナッペによく使用される。いくらやツナなど好みの具材と合わせ、ワインと合わせるのも乙な食べ方だ。バタールもサンドイッチと相性がよく、斜めスライスにカットしてから切れ込みを入れ、そこに具材を挟むと食べやすい。見た目にもオシャレなシチューパンにするなら、ドーム型をしたブールがよく合う。
4. フランスパン以外のフランスのパン
フランスには、フランスパンばかりが売っているのかというとそうではない。フランスにも、フランスパン以外の種類のパンも存在する。なかでもポピュラーなのが、日本でいう菓子パンのヴィエノワズリーだ。クロワッサンやパンオショコラ、ブリオッシュやデニッシュなどの種類が含まれている。バターをたっぷりと使ったものが多く、フランスでは朝食として食べられることも多いようだ。
ヴィエノワズリーには、オーストリアのウィーンのパンという意味もある。実際に、クロワッサンやデニッシュは、ウィーンから伝えられフランスでも発展したパンである。フランスパンの種類以外にも、フランスには美味しいパンがたくさんあるのだ。
結論
今回は、フランスパンの種類についてみてきた。皮の部分を楽しむともいわれているフランスパンは、パリパリとした食感がやみつきになるパン。大きさや重さによって名称が異なるため、パン屋で見かけたときや手作りするときにもその違いを意識して、フランスパンを楽しんでもらいたい。
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