1. バゲットのカロリー
バゲットはフランスパンの一種であるため、公表されているフランスパンのデータを参照する。バゲット100gあたり、1本あたり、1きれあたりのカロリーを抑えつつほかのパンとも比較してみよう。
■バゲットのカロリー詳細
バゲットは1本あたり約240gで、カロリーは670kcalである。100g換算では279kcalとなり、1きれあたり(約3cmカット、25g)では70kcalだ。1食分が2~3きれと考えると、140~210kcalとなる。このデータだけを見ると、バゲットのカロリーは高くないように感じられるのではないだろうか。
■食パンよりも高カロリー?
バゲットが100gあたり279kcalであるのに対し、食パンは265kcal。意外にも、食パンのほうが低カロリーなのだ。食パンにはバターやマーガリンなどの油脂が使用されているため高カロリーになる気がするが、実際は油脂を使用しないバゲットのほうが若干カロリーは高いのである。ただし、バゲットが1本あたり670kcalであるのに対し、食パンは1斤あたり948kcalだ。これは、食パンよりバゲットのほうが空気の含有量が多く、見ための量(かさ)が大きいためだ。さらにバゲットは食パンよりも硬くよく噛む必要があるため、満腹感が得られやすい。食べ過ぎを防げるという意味では、カロリー摂取を控えられるのはバゲットのほうかもしれない。
2. バゲットにはどんな栄養があるの?
バゲットの基本の材料は小麦粉、水、塩、ドライイースト(もしくはパン酵母)、モルトと非常にシンプルだ。そのため栄養は、ほとんどが小麦粉由来のものとなる。
■バゲットは炭水化物が多く、低脂質
三大栄養素では、バゲット100gあたりにたんぱく質が9.4g、脂質が1.3g、炭水化物が57.5g含まれている。全体の栄養素の約60%を炭水化物が占め、脂質はわずか1.3%だ。やはり、油脂や卵、乳製品を一切使用しないため、低脂質になるということだ。
■ミネラルが多い
バゲットにはビタミン類はあまり多く含まれないが、ミネラルが比較的豊富である。とくに小麦粉に多く含まれるモリブデンとセレンや、ナトリウムが多い。
3. 気になるバゲットの糖質
炭水化物が多いバゲットは、糖質も高いことが予想される。1本240gあたりの炭水化物量は138gで、うち131.52gが糖質量だ。つまり、バゲットは半分以上が糖質でできている食べ物なのである。
■バゲットはGI値が高い
糖質制限中の人は必ずチェックしているGI値。これは、血糖値の上昇スピードを表すものでGI値が高いほど血糖値が上がりやすい食品であることを示す。バゲットはGI値が95と高く、血糖値をあげやすい食べ物ということが証明されている。パンの中でも小麦粉を多く含むバゲットは糖質もGI値も高いため、糖質制限中の人にはおすすめできない。食べ過ぎには気を付けよう。
4. カロリーオフするバゲットの食べ方
バゲットそのものは決して高カロリーな食べ物ではない。しかし、さっぱりとした淡白な味がもの足りなくてバターをたっぷり塗れば一気にカロリーが跳ねあがってしまう。美味しくカロリーオフしながらバゲットを食べるコツをおさえておこう。
■野菜や高たんぱくな食品と一緒に食べる
レタスをたっぷり使ったサンドイッチや、サラダと一緒にバゲットを食べれば、栄養バランスも整うし食べ過ぎ防止にもなる。高たんぱくで低カロリーな鶏ささみや大豆製品と、レタスなどの葉野菜や緑黄色野菜を組み合わせるのがおすすめだ。
結論
バゲットは意外にも食パンよりも高カロリーだった。また、糖質も高いため食べ過ぎには注意が必要な食品である。パリッとした皮の食感が魅力のバゲットは、たんぱく質やビタミンを補いつつカロリーも抑えるために、たっぷりのサラダやスープとともに楽しもう。
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