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【管理栄養士監修】砂肝のカロリーと栄養素|栄養図鑑

【管理栄養士監修】砂肝のカロリーと栄養素|栄養図鑑

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2021年4月27日

コリコリとした食感が特徴の「砂肝」。焼き鳥をはじめ、炒め物、揚げ物、和え物、煮物など、さまざまな方法で調理されて食べられている。そんな人気の食材ではあるが、砂肝にはどのような栄養素が含まれているのだろうか。今回は文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」などを参考に(※1)、砂肝の基本的な栄養価や特徴的な栄養素を確認する。

  

1. 砂肝の基本的な栄養価

「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」には、「すなぎも(生)」の栄養価のみが収録されている。これによれば100gあたりの砂肝の栄養価は以下のようになっている。

砂肝100gあたりの栄養価

  • エネルギー:86kcal
  • たんぱく質:18.3g
  • 脂質:1.8g
  • 炭水化物:0g
  • 脂肪酸
     ・飽和脂肪酸:0.4g
     ・一価不飽和脂肪酸:0.49g
     ・多価不飽和脂肪酸:0.24g
  • ビタミン
     ・ビタミンA(レチノール):4μg
     ・ビタミンD:0μg
     ・ビタミンE:0.3mg
     ・ビタミンK:28μg
     ・ビタミンB1:0.06mg
     ・ビタミンB2:0.26mg
     ・ナイアシン:3.9mg
     ・ビタミンB6:0.04mg
     ・ビタミンB12:1.7μg
     ・葉酸:36μg
     ・パントテン酸:1.3mg
     ・ビタミンC:5mg
  • ミネラル
     ・ナトリウム:55mg
     ・カリウム:230mg
     ・カルシウム:7mg
     ・マグネシウム:14mg
     ・リン:140mg
     ・鉄:2.5mg
     ・亜鉛:2.8mg
     ・銅:0.1mg
  • 食物繊維:0g

2. 砂肝に含まれている主な栄養素

前述の栄養価の一覧のとおり、砂肝は低カロリー高たんぱくの食材となっている。また、ビタミン類やミネラル類をバランスよく含んでいる。そんな砂肝の栄養素についても詳しく確認しておこう。

その1.たんぱく質

たんぱく質は、体内では身体を動かすためのエネルギー源となるほか、筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの材料になったり、ホルモンや酵素として代謝を調整したりする働きがある。そんなたんぱく質を、砂肝は100gあたり18.3gも含んでいる。厚生労働省によれば、成人男性(18~64歳)の1日あたりの推奨量は65gとなっている(※2)。砂肝100gで1日分の約30%程度を補うことが可能である。

その2.ビタミン類

砂肝はビタミンE、ビタミンK、ビタミンB群、ビタミンCなどのビタミン類も含んでいる。特に多いのがビタミンK(28μg)とビタミンB12(1.7μg)などで、砂肝を80g程度食べれば1食分の栄養素を補える。ビタミン類の働きは種類によって異なるが、ビタミンKは血液凝固や骨形成などに関与しており、ビタミンB12は脂肪酸やアミノ酸の代謝などに関与しているという(※2)。

その3.ミネラル類

砂肝はカリウム、マグネシウム、リンなどのミネラル類もバランスよく含んでいる。特に微量ミネラルである鉄分(2.5mg)や亜鉛(2.8mg)などの含有量は多い。これらのミネラル類もそれぞれ働きが異なるが、例えば、鉄分はヘモグロビンや各種酵素を構成し、亜鉛はたんぱく質やDNAを合成するなど、いずれも体内で重要な働きを担っている(※2)。

3. 砂肝とほかの部位の栄養比較

鶏肉の部位(ホルモン)には、砂肝以外にもハツ・レバー・軟骨などの種類がある。また、鶏肉の部位としては、ムネ肉やささみ肉なども多く食べられている。このような部位と比較して砂肝は低カロリーといえるのだろうか。以下に主な鶏肉の部位との栄養価の比較をまとめておく。なお、以下の栄養価はいずれも100gあたりのものである。

【鶏肉の部位の栄養価の比較】

  • 砂肝:カロリー86kcal、たんぱく質18.3g、脂質1.8g
  • ハツ(心臓):カロリー186kcal、たんぱく質14.5g、脂質15.5g
  • レバー(肝臓):カロリー100kcal、たんぱく質18.9g、脂質3.1g
  • 軟骨:カロリー54kcal、たんぱく質12.5g、脂質0.4g
  • ムネ肉(皮なし):カロリー105kcal、たんぱく質23.3g、脂質1.9g
  • ささみ:カロリー98kcal、たんぱく質23.9g、脂質0.8g

砂肝はほかの部位に比べてもヘルシー

料理に使う食材の量は異なるため一概に比べることは難しいが、仮に同量を使うとした場合、砂肝は軟骨に次いで2番目にカロリーが低い部位となっている。また、ムネ肉やささみ肉などの筋肉には劣るが、たんぱく質は100gあたり18.3gと豊富だ。そのため、ダイエットやトレーニングをしている人で、低カロリー高たんぱくな食事をしたい人には砂肝はおすすめの部位だといえる。

結論

コリコリとした食感が特徴の砂肝は、実は低カロリー高たんぱくな食材となっている。また、ビタミン類やミネラル類もバランスよく含んでいる。そのため、ダイエットや食事制限をしている人にとってもおすすめの食材の一つだ。当然食べ過ぎはNGではあるが、メニューのバリエーションを増やすために砂肝料理を取り入れてみるのはいいかもしれない。
【参考文献】
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  • 公開日:

    2020年2月19日

  • 更新日:

    2021年4月27日

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