目次
1. ビールの種類

日本のビール原料
ビールの原料は、麦芽。コーンスターチや米など、副原料を使用したものもある。日本では、副材料の重量が麦芽の重量の半分を超えるとビールではなく、発泡酒として扱われる。また、アルコールが20度未満のモノと定められている。ただ、これは国によって異なるので、日本で発泡酒と呼ばれるものであっても海外ではビールと称されるものもある。
エールとラガー
ビールは醸造酒。酵母が発酵してアルコールと炭酸を作り出す。その発酵には上面発酵と下面発酵がある。上面発酵は発酵が進むにつれ麦汁が上部に浮いてくる。反対に下面は底に沈んでいく。この上面発酵で造られるのがエール、下面発酵で作られるのがラガーだ。歴史はエールのほうが古いが、現在はラガーの方が主流。ちなみに日本で販売されている多くのビールはラガータイプだ。
スタイル
発酵方法で2分するとエールとラガーに分けられるビールだが、その中には様々なスタイルがある。例えば、ラガーの中で世界的に主流なのはピルスナー。対してIPAやヴァイツェン、ベルジャンホワイト、スタウトなどは、エールに部類するスタイルだ。ここからご紹介するビールカクテルの初級編は、日本で広く展開されているラガータイプのピルスナーで作ることができるものばかり。
2. ビールカクテル初級編

シャンディガフ
ビールカクテルの中でもよく知られているシャンディガフは、イギリス生まれ。よく冷えたジンジャエールにビールを加えて、軽くステア(混ぜる)したもの。量は半分ずつでOK。ジンジャエールは、辛口のものを選ぶとよりドライな味わいで美味しい。
レッドアイ
バーや居酒屋に、必ずと言っていいほどあるレッドアイ。よく冷えたトマトジュースにビールを注いで軽くステアすればOK。こちらも量は半分ずつで◎。レモンを絞ったり、ブラックペッパーを少し加えたりすると味が引き締まって、より美味しい。タバスコを入れるなんてことも!
パナシェ
パナシェはフランス語で混ぜ合わせるという意味。ビールにレモネードをプラスしたカクテルだ。自家製レモネードはもちろん、レモンスカッシュやレモン風味のソーダなどでもOK。爽やかで、甘めなので、ビールが苦手な人にもおすすめ。フレッシュレモンを最後に絞ってもいい。
カシスビール
その名の通り、ビールにカシスリキュールを加えたもの。こちらも甘く、ビールの苦味が薄れるので、ビールが苦手な人でも飲みやすい。色味もカシス色になる。そのほかピコンと呼ばれるオレンジの果皮と薬草で作られた独特な苦味と甘味のあるリキュールで作っても美味しい。それぞれ、フレッシュレモンを添えるとよりスッキリと楽しめる。
3. ビールカクテル上級編

ホットビール
温めたビールに砂糖を加え、生クリームをたっぷりとあしらったホットビール。温めることで、より香りが引き立つ。湯せんで温めると良い。ちなみにスタウトなど、こっくりとしたビールが合う。
ドッグノーズ
ジンに黒ビールを合わせる辛口カクテル。アルコール度数が高いので、お酒が苦手な人は控えたほうがいいだろう。配分は、ビールが2/3、ジンが1/3。ジンを入れたグラスにビールを入れて、軽くステアし、ナツメグを振る。
結論
ビールを使ったカクテルは、意外にもたくさんある。基本的には、ステアするだけのものが多いので、簡単に美味しく作ることができる。ビールの種類によって、味わいも変化するので、自分好みの味を見つけよう。
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